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  • 公開日:2018.06.26
  • 最終更新日: 2025.03.02
千葉商科大学、ESG投資に10億円運用

中島 洋樹(なかじま ひろき)

千葉商科大学(千葉県市川市)はこのほど、ESG(環境、社会、企業統治)投資を開始した。投資額は10億円。大学がESG投資を行うのは珍しいケースで、同大学はESG投資を通じて、SDGs(持続可能な開発目標)を推進する日本企業を後押しし、日本の持続可能な社会づくりに貢献したい考えだ。(オルタナ編集部=中島 洋樹)

ESG投資は三井住友信託銀行が運用を行う。5月25日からの6ヵ月間で4回に分け(1回ごとのスパンは1.5カ月)、1回につき2.5億円、合計10億円の投資を行う。

三井住友信託銀行は、投資対象企業については、日本総合研究所に依頼し、国内の上場企業から、まず化石燃料や火薬といった指標でネガティブ・スクリーニングを行い、該当企業を選別し除外する。その後、企業のSDGsへの取り組みを指標にポジティブ・スクリーニングを行い投資対象企業を決定し、運用を行っている。

運用益は引き出して他の資金や費用に回すことはせず、原資とともにESG投資の運用に回す方針だ。運用期間は特に設けず、長期運用を行っていくという。長期運用の成果は奨学金の原資に充てる。

昨年3月に就任した原科幸彦学長は、基本戦略として「学長プロジェクト」を打ち出した。プロジェクトは4つの部門「会計学の新展開」「CSR研究と普及啓発」「安全・安心な都市・地域づくり」「環境・エネルギー」から構成されている。

同大学を運営する学校法人千葉学園の内田茂男常務理事は、「ESG投資が学長プロジェクトと合致したことも実施理由の1つ」と説明する。

同大学は再生可能エネルギーへの取り組みも進める。千葉県野田市にメガソーラー発電所を設置し、東京電力に売電している。今年3月には太陽光発電による電力消費100%を計算上達成した。

さらに本年度は日本初の「RE100大学」にすること、2020年度はメガソーラー発電所などの発電量と大学での消費エネルギー量を同量にする日本初の「自然エネルギー100%大学」にすることを目標に掲げている。

内田理事は「今回のESG投資を通じて、運用益を期待するのはもちろんだが、ポジティブスクリーニングで選んだ日本企業を後押しし、日本の持続可能な社会の構築に貢献したい」と述べた。

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中島 洋樹(なかじま ひろき)

株式会社オルタナ オルタナ編集部

2018年4月オルタナ入社。入社1ヵ月弱でCSR検定3級合格。趣味は高校野球観戦、絵画鑑賞、テニス、ビリヤード、サイクリング、ウォーキング、国内旅行など広範囲におよび、特技はカラオケ(レパートリーは50曲以上)。好奇心旺盛で、編集のオールラウンダーを目指す。 「オルタナ」は2007年に創刊したソーシャル・イノベーション・マガジン。主な取材対象は、企業の環境・CSR/CSV活動、第一次産業、自然エネルギー、ESG(環境・社会・ガバナンス)領域、ダイバーシティ、障がい者雇用、LGBTなど。編集長は森 摂(元日本経済新聞ロサンゼルス支局長)。季刊誌を全国の書店で発売するほか、オルタナ・オンライン、オルタナS(若者とソーシャルを結ぶウェブサイト)、CSRtoday(CSR担当者向けCSRサイト)などのウェブサイトを運営。サステナブル・ブランドジャパンのコンテンツ制作を行う。このほかCSR部員塾、CSR検定を運営。

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