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かつて、企業にとってのサプライチェーンとは、高品質で安価な素材を調達し、製品・サービスをより早く配送・提供し、適切に在庫を管理するなど、効率性や経済性の文脈で語られるものだった。
しかし現代におけるサプライチェーンは、その意味を変え、重要性を増しつつある。企業にとっては取引上のリスクや機会を把握するために、また消費者や取引先にとっては製品やサービスが適切なプロセスで生み出されたものなのかどうかを判断し選択するための基準であり、適正なサプライチェーンを確立し、その情報を広く開示して透明性を担保することは、企業や製品・サービスのブランディングの根幹を成すものとなったのだ。
2022年に製品・サービス単位でのESG分析を可能にする世界初の評価サービスをスタートした、aiESG(アイエスジー)の取り組みに迫るシリーズの2回目は、同社が2024年10月に発表したクラウドソフトウェアを紹介する。
aiESG https://aiesg.co.jp/
aiESG Flow(アイエスジーフロー) https://lp.aiesg.co.jp/flow
最新テクノロジーによる補完で、サプライチェーンの可視化を可能に
上述のように、サプライチェーンに関する網羅的な把握が重要であることが明白になる中、多くの企業にとって、一次取引先よりも上流にさかのぼって情報を収集することは困難を伴う。リスク分析を行う場合も、高リスクの国・地域や一部の原材料に絞り込んで実施するケースが多い。製品・サービスのリスクを総合的に把握するためには金銭面、労力面で多大なコストが生じるからだ。現状ではそのような理由から、サプライチェーンの一部の情報しか把握できないためにその場しのぎの対応となり、継続的な管理・改善が難しいという課題がある。
こうした状況を打開するために、AIとビッグデータを活用しようとする動きが広まっている。その一つが、aiESGが2024年10月に発表したクラウドソフトウェア『aiESG Flow(アイエスジーフロー)』だ。
『aiESG Flow』が目指すのは、サプライチェーン全体のESGスコアの可視化だ。これまでの手法では把握が難しかったサプライチェーン上流の取引を、AIとビッグデータを用いた産業平均データで補完し定量化する点に特徴がある。
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aiESG社では、従来難しいとされてきた人権デューデリジェンスのESG指標を世界で初めて定量化しており、『aiESG Flow』ではそのリスクレベルが分かりやすいUIと数値データで把握できるようになっている。近年開示要請が高まっている自然資本のインパクトや社会的リスクなども同様に可視化でき、高リスクの項目を一目で確認することができる。
また、企業が把握できている取引先を入力すると、そこを起点としてビッグデータとAIを用いた推計による両流情報を自動的に補完する。これにより、サプライチェーン上流の調査にかかる作業負担を削減でき、リスクやポジティブインパクトの的確な把握にもつながる。
そのほか、ダッシュボード画面は企業ごとにカスタマイズが可能で、製品ごとにサプライチェーンの管理・登録ができ、個々の製品のESG評価を行うことができる。サプライチェーン情報のツリー表示による管理や、ネイチャーポジティブ、SDGsなどの指標に対して全産業平均と比較したスコアを表示する機能などもあり、分析結果を企業が発行する統合報告書やTCFD/TNFDレポート等の開示情報として活用することも可能だ。
学術研究の成果を、持続可能なビジネスの実現に向けて活用
同社は九州大学発のスタートアップ企業であり、長年にわたる国際的・学術的なESG研究成果をベースに、ESG評価プラットフォーム「aiESG」を提供してきた。その成果をより使いやすい形で企業に提供するサービスが、『aiESG Flow』なのだ。
同社のCEO(最高経営責任者)である関大吉氏は、「ESGリスクをAIで迅速に把握することで、企業はコンプライアンス強化や関連する業務コストの削減を実現できる」と述べ、同社が、『aiESG Flow』の活用によって企業のESG開示やサステナブルな事業開発を支援していく姿勢を強調する。
同社によると、『aiESG Flow』はベータ版の提供をスタートしており、今後はアカデミックなバックグラウンドを持ったESGの専門家と、ESG分析サービスのコンサルタントによるフォローアップサービス等も行っていく考えだ。
学術機関の研究成果と最新のテクノロジーを組み合わせることで企業のサプライチェーン課題を解決し、持続可能な社会の構築を支えるaiESG社の今後が期待される。