• サステナブル・ブランド国際会議2017~2020
  • ニュース
  • SB国際会議
  • 公開日:2018.05.18
  • 最終更新日: 2025.03.28
SDGsの価値を把握し、ビジネスチャンスへ

サステナブル・ブランド国際会議に登壇したのは、ヘルスケア大手、ノボ・ノルディスク・ファーマのスザンヌ・ストーマー コーポレート・サステナビリティ部長。同部長のSDGsへの評価は高い。2030年に向け、どのようなビジョンを持ってサステナブルな世界を構築するか、初めて全世界の人々が共に考える機会を与えてくれたからだ。企業は明確化したビジョンに沿い、ビジネスを通してどのように貢献していくかを考慮していかなくてはならない。(クローディアー真理)

ストーマー コーポレート・サステナビリティ部長は、17の目標が相互に関連し合っている点に、SDGsの価値を見出している。それだけに企業は自社が決めた目標の達成に向け、活動を行う際に、ほかの目標の妨げにならないように留意しなくてはならない。活動は企業と目標の間に戦略上の適合性を見出す、ポジティブなものであるべきと強調する。

さらにSDGsの達成を目指すことで、企業はビジネスを活発化させることも可能だと言う。ノボ・ノルディスク・ファーマは、SDGsの「すべての人に健康と福祉を」「つくる責任つかう責任」を自社目標として掲げる。世界的に増加する糖尿病患者を例に挙げ、患者本人、社会の経済的負担共に重いことを指摘。そこにノボ・ノルディスク・ファーマのビジネスチャンスが生まれる。薬品販売だけでなく、研究機関と連携し、リサーチを行い、糖尿病や肥満者数を減らす活動を行う。こうした疾患の撲滅はノボ・ノルディスク・ファーマだけでなく、患者を含む社会全体が目指すゴールでもある。

日本国内では、郡山市と2月に糖尿病予防のための協定を結んでいる。郡山市はノボ・ノルディスク・ファーマの生産拠点。関係者はもちろん市民への疾患の啓発と予防法を広める。これも、サステナブルな世界を構築するために同社が行っていることの一つだ。

Related
この記事に関連するニュース

第2次トランプ政権下で、米国民が期待するのはパーパスを貫く企業のリーダーシップ
2025.01.10
  • ワールドニュース
  • #パーパス
将来のリスクは「もう目の前にある問題」――企業は変化に適応し計画的にレジリエンスを高めるべき
2024.12.04
  • ワールドニュース
  • #パーパス
  • #人的資本経営
「非財務価値」をいかに可視化しROEにつなげるか――KDDIと日清食品ホールディングスの取り組み
2024.07.08
  • ニュース
  • #情報開示
  • #パーパス
日産自動車が長期ビジョンから挑む「コーポレートアクション」の実践と実現
2024.06.17
  • ニュース
  • #ウェルビーイング
  • #パーパス
  • #ガバナンス

News
SB JAPAN 新着記事

水素を活用する社会の実現へ ホンダが進める多元的で多面的な取り組みとは
2025.04.03
  • ニュース
  • #リジェネレーション
自社の歴史から学ぶ、人の感動起点の製品開発とサステナビリティ
2025.04.02
  • ニュース
  • #リジェネレーション
米国の現状から何を学ぶべきか、「リジェネレーション」の可能性とは――米SBの創設者とCEOが語る
2025.04.01
  • ニュース
  • #リジェネレーション
SB-Jの発行元がSincに移行――サイトリニューアルでコンテンツを一層充実へ
2025.04.01
  • ニュース

    Ranking
    アクセスランキング