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ダイバーシティー

まちづくり

行動変容

フェアトレード

ツーリズム

<p></p>
<div class="blockTemplateArea"></p>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/news/jp/detail/__icsFiles/afieldfile/2018/04/12/nes2_1_600400.jpg"/></div>
<div class="m_paragraph">真剣な眼差しで考えを出し合い、整理する参加者たち</div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>アイデアソンとは「アイデア」と「マラソン」を掛け合わせた言葉で、新しいアイデアを創発することを目的としたディスカッションの形式だ。サステナブル・ブランド国際会議2018東京で開催されたセッション「ネスレ スペシャルトラック CSVアイデアソン」では4-5人のテーブルごとにわかれた参加者たちが、リラックスしながらも熱のこもった話し合いを繰り広げ、社会課題の洗い出しと課題解決の柔軟なアイデアを出し合った。（SB-J編集局）</p>
<p>Part1のテーマは「人生100年時代のGood Life―高齢化社会に向けての取組み」だ。アイデアソンではディスカッションの結果をグループごとに発表するが、今回はすべてのグループ発表を清水 淳子さんがグラフィックレコーディングの手法で記録し、一枚のイラストに描きまとめた。参加者一人ひとりが生活や専門分野の中で持った課題意識と、社会に対する思いが、生き生きと描かれている。</p>
</div>
<div class="elem_various img_right">
<div class="elem_pik_box">
<table class="elem_pik_box">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/news/jp/detail/__icsFiles/afieldfile/2018/04/12/nes2_2_600400.jpg"/></div>
<div class="elem_paragraph">清水淳子さんによるグラフィックレコーディング。リアルタイムで描き込む早さと完成度に、参加者たちからは感嘆の声が上がった</div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="inner">
<div class="elem_paragraph">
<p>最初に発表を行ったグループは「そもそも高齢者の幸せとは何か」という問いを投げかけた。人口減少という現実もあり、人とのコミュニケーション機会が減ることが大きな課題となる。これは高齢者にとってだけではなく、社会の皆が直面する課題でもあり、「特別な取り組みではなく、普段の生活の中で近い場所にいる人同士が出会い、つながりを作る『仕組み』が必要だ」と発表者は力説した。</p>
<p>具体的な仕組みとして、他のグループからは「デイケアセンターをもっと楽しく、能動的に行きたい場所にする」というアイデアが出た。実例として、カジノ型デイサービスを実施している地域もあるが、賛否両論だという。</p>
<p>「シニア世代でも仕事をすることがコミュニケーションになる。健康寿命をどう伸ばすか、どう働く場所を提供するかが重要だ」「定年や引退の概念から脱却し、人生を年齢で区切らないボーダレスな人生設計に対応した、参加型の社会が必要」と発表するグループからは、「雇用を広げるために履歴書から年齢の記載を無くしてしまえばいいのでは」との声も。</p>
<p>一方、「アクティブなシニア世代が働き続けられることは必要だが、寝たきりなどでパッシブなシニア世代はどうすればいいのか」という問題提起もあった。</p>
<p>学生が代表して発表したグループは「記憶力の低下や筋力の低下といったフィジカルな問題は、テクノロジーで解決する。それに伴って高齢者層の生産性は自然と向上する」と予測。前向きな将来観に、深く頷く参加者も多かったが、「健康寿命が本当にテクノロジーで大きく変わるのか」という疑問の声も上がった。</p>
<p>グループ発表の中で、ある社団法人関係者からは「遺贈を利用し、寄付されたお金をシニア世代のために使う」というアイデアも飛び出した。若者が高齢者を支える社会から脱却し、高齢者のお金を同年齢層のために使うという考え方で、「今の『支え型社会』のままではいずれ立ち行かなくなる。これが実現すればしばらくは社会が上手く回る」と語った。</p>
<p>完成した清水さんのイラストからは、課題に直面しつつもより良い社会を模索する参加者たちの多彩な意見と、ポジティブな姿勢が伺える。セッションを主催したネスレ日本の冨田 英樹氏は「これからは高齢者も多くの役割を持ち、多様化していく時代だということが、皆さんのディスカッションやアイデアから浮き彫りになった」と締めくくった。</p>
</div>
</div>
</div>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/news/jp/detail/__icsFiles/afieldfile/2018/04/18/nes2_2_1500.jpg"/></div>
<div class="m_paragraph">完成した「ネスレ スペシャルトラックCSVアイデアソンpart1」のグラフィックレコーディング</div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>■関連記事<br />・<a href="http://www.sustainablebrands.jp/news/jp/detail/1190377_1501.html">「ネスレ スペシャルトラック CSVアイデアソン」Part1レポート（前編）</a><br />・アイデアソンで高齢化社会を切り拓く活発な意見（Part1後編）</p>
<div>・<a href="http://www.sustainablebrands.jp/news/jp/detail/1190379_1501.html">「ネスレ スペシャルトラック CSVアイデアソン」part2レポート（前編）</a></div>
<div>・<a href="http://www.sustainablebrands.jp/news/jp/detail/1190380_1501.html">人生100年時代に「子どもの健康」どう守る？（Part2後編）</a></div>
</p>
</div>
<p></div>
<p></p>

ニュース

アイデアソンで高齢化社会を切り拓く活発な意見（Part1後編）

<p></p>
<div class="blockTemplateArea"></p>
<div class="elem_paragraph">
<p>一説によれば2007年に生まれた人が107歳まで生きる割合は50％を超えるという。人の寿命が長くなるにつれ、社会の在り方も問い直される。「人生100年時代」を迎えて、私たちは多くの課題に直面する。それは企業やブランドにとっては大きなビジネスチャンスでもある。サステナブル・ブランド国際会議2018東京2日目のセッションでは、参加者の様々なアイデアによって「人生100年時代」を切り拓くアイデアソンを開催した。(SB-J 編集局)</p>
</div>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/news/jp/detail/__icsFiles/afieldfile/2018/04/12/nes1_1_450.jpg"/></div>
<div class="m_paragraph">参加者からは積極的で柔軟な発表が行われた</div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>サステナブル・ブランド国際会議のテーマは「REDEFINING THE GOOD LIFE(グッド・ライフの再定義)」。様々な分野の視点から「グッド・ライフ」とは何かを問い直し、そこにどのようなビジネスチャンスが創出されるのかが50以上のセッションで話された。このうち、「ネスレ スペシャルトラック CSV アイデアソン」では、企業人、学生、専門家、団体、自治体関係者など多彩な参加者が集まり、「人生100年時代のGood Life」について意見やアイデアを出し合った。part1は「高齢化社会の取り組み」が議題だ。</p>
<p>ファシリテーターを務めたのはサステナブル・ブランド国際会議東京の森 摂・総合プロデューサー。アイデアソン開催にあたり、長野県小谷村(おたりむら)役場から特産推進室の細澤 恵一・おたり54(ごし)プロジェクトリーダーが登壇し、高齢化という社会課題の先進地域の取り組み事例を紹介。CSV(共通価値の創造)を提唱するネスレ日本から津田 匡保・Eコマース本部 部長が取り組みを紹介した。</p>
</div>
<div class="elem_heading_lv2">
<div>
<h2>官民一体の取り組み―IoTも活用</h2>
</div>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>小谷村は長野県北部に位置する、54の集落から構成される村だ。日本有数の豪雪地帯で、人口は1965年から減少を続け、現在の人口は約3000人。日本創生会議によれば「消滅自治体」に数えられている。高齢化も深刻で、2055年には村民の3人に1人が75歳以上になると予測される。</p>
<p>同村は2016年6月から、地域コミュニティの維持と、すべての村民が住み慣れた地域で暮らし続けられることを目的とした「おたり54(ごし)プロジェクト」を展開する。独居でも安心して暮らせる見守り体制を整えたバリアフリーのトレーラーハウスの設置や、村内で活動する事業者との連携による高齢者の生活サポートなどのサービスを提供している。政府の「小さな拠点」づくりを小谷村に落とし込み、持続的な取り組み体制を維持するために官民一体となった「ローカル・マネージメント法人」を立ち上げた。</p>
<p>細澤プロジェクトリーダーは「54プロでは『いるとこ・やること』を創出することで村民の誇りや楽しさ、生き甲斐を提供する。地域課題の解決方法はそれぞれの地域で手法が変化する。様々なアイデアを参考にすることが必要」と話した。</p>
<p>ネスレ日本はコーヒーマシン「ネスカフェ ゴールドブレンド バリスタ i[アイ]」を利用したサービス「ネスカフェ コネクト」を展開する。「バリスタ i[アイ]」は音声によって高齢者でも簡単に操作でき、設定したLINEへメッセージを送ったり受け取ったりすることができ、見守り機能を持つ。IoTによって高齢者と遠隔地の家族をつなぐだけではなく、高齢者とヘルパーや福祉施設をつなぐことも可能で、実証実験には、小谷村が参加している。</p>
</div>
<div class="elem_heading_lv2">
<div>
<h2>高齢者が役割を持つ多様化社会へ、多彩な発表</h2>
</div>
</div>
<div class="elem_various img_right">
<div class="elem_pik_box">
<table class="elem_pik_box">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/news/jp/detail/__icsFiles/afieldfile/2018/04/12/nes1_2_600400.jpg"/></div>
<div class="elem_paragraph">テーブルごとのディスカッションでは、アイデアや意見を書き込んだポストイットをワークシートに貼り付け整理する。活発な議論でシートが埋まった</div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="inner">
<div class="elem_paragraph">
<p>アイデアソンPart1に参加したのは学生、NPO/NGO、企業、自治体など様々な分野の23人。3～4人のグループにわかれ、ディスカッションを行い発表した。ファシリテーターの森氏は冒頭、「22世紀に日本の人口は5000万人程度と予測されている。22世紀は遠いように感じますが、今年12歳になる子どものうち1/3は2100年にも生存していると言われ、それほど遠い未来ではない」と述べた。人口減少、高齢化によってどんな課題があり、どんな解決法が考えられるのか。</p>
<p>発表はグラフィックレコーダ―の清水淳子さんがリアルタイムでイラストに描き起こした。あるグループの発表では「そもそも高齢者の幸せとは何か。人それぞれ違う。都市部ではコミュニティが希薄になりやすい。デイケアセンターなどを、高齢者が進んで行きたい場所に変える工夫が必要」と課題を分析した。</p>
<p>高齢でもアクティブな人材に永く働いてもらう社会づくりが重要だと考えるグループが多く、年齢で区切る今の社会に対して「ライフステージはボーダーレスになるべきだ」との意見もあった。現在の「支え型」の社会では持続できず「肩を組む」社会への変化が必要だという声も上がった。「高齢者」「引退後」という区切りで考えることから脱却し、街や社会のコミュニティを密にすることが求められていると言えるだろう。</p>
</div>
</div>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>■関連記事<br />・「ネスレ スペシャルトラック CSVアイデアソン」Part1レポート（前編）<br />・<a href="http://www.sustainablebrands.jp/news/jp/detail/1190378_1501.html">アイデアソンで高齢化社会を切り拓く活発な意見（Part1後編）</a></p>
<div>・<a href="http://www.sustainablebrands.jp/news/jp/detail/1190379_1501.html">「ネスレ スペシャルトラック CSVアイデアソン」part2レポート（前編）</a></div>
<div>・<a href="http://www.sustainablebrands.jp/news/jp/detail/1190380_1501.html">人生100年時代に「子どもの健康」どう守る？（Part2後編）</a></div>
</p>
</div>
<p></div>
<p></p>

「ネスレ スペシャルトラック CSVアイデアソン」Part1レポート（前編）

辻陽一郎

<p></p>
<div class="blockTemplateArea"></p>
<div class="elem_heading_lv2">
<div>
<h2>SB 2018 Tokyo</h2>
</div>
</div>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/news/jp/detail/__icsFiles/afieldfile/2018/04/12/ZZZZ3515.jpg"/></div>
<div class="m_paragraph">左から、マーケティングクリエイティブディレクターの吉水氏、エンゲージメント・ファーストの萩谷氏、「Be inspired!」の平山編集長、H&amp;Mジャパンのオルティス氏</div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>1980年から1995年生まれの「ミレニアル世代」は、前回、2017年のサステナブル・ブランド国際会議で参加者が最も印象に残ったキーワードだ。今年は1996年以降に生まれたZ世代も取り上げ、「企業は彼らの新しい価値観にどう対応するのか」をテーマに議論した。 (辻 陽一郎)</p>
<p>パネリストは企業のCSV戦略のコンサルなどを手掛けるエンゲージメント・ファーストの萩谷衞厚チーフ・シェアード・バリュー・オフィサー(CSVO)、H&amp;Mジャパンのアンジェラ マリー オルティス企業社会的責任CSRマネージャー、若者向けにソーシャルグッドな情報を発信するウェブメディア「Be inspired!」の平山潤編集長の３人だ。ファシリテーターは、マーケティングクリエイティブディレクターの吉水由美子氏が務めた。</p>
<p>萩谷CSVOはまず、自社の調査結果から、多世代と比較したときのミレニアル世代・Ｚ世代の特徴を説明した。</p>
<p>一つは、社会的課題への関心が非常に高いということ。企業の社会課題の貢献度合いが購買行動に影響を与え、エシカル認証やガイドラインに沿っている企業を応援したり、多少高くてもエシカルな商品を購入したりする。影響力の高いメディアには、インターネット上の投稿記事や口コミ、企業のSNSなどが挙がったという。</p>
<p>一方、オルティスCSRマネージャーは「両世代の違いも重要」と指摘する。ミレニアル世代はシェアード・バリューや人的な価値を重視する。Ｚ世代は、そうした価値観を持ちつつも成功して利益を上げたいという野心のある考え方がある。</p>
</div>
<div class="elem_heading_lv2">
<div>
<h2>「関係構築型」のマーケティングへ</h2>
</div>
</div>
<div class="elem_various">
<div class="elem_pik_box">
<table class="elem_pik_box">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/news/jp/detail/__icsFiles/afieldfile/2018/04/12/FW2X3192.jpg"/></div>
<div class="elem_paragraph"></div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="inner">
<div class="elem_paragraph">
<p>92年生まれでミレニアル世代の平山編集長は、若い世代で社会問題に関心のない人たちをターゲットに、世界中で起こる社会変革のストーリーを発信する。</p>
<p>「海外では社会問題を考えることがイケていることから、今は当たり前、スタンダードになっている。日本は２歩遅れ。ファッションや音楽を通じて、ポジティブに社会問題を解決できるということを伝え、ソーシャルグッドがクールなことだと変えていきたい」と話した。</p>
<p>吉水氏は「これまでは『欲望喚起型マーケティング』だったが、これからは顧客と一緒につくっていく『関係構築型マーケティング』になっていく」と語った。</p>
<p>従来のマーケティングでは、企業が消費者に上から情報を提供する発想だった。だが、これからは企業と消費者が縦ではなく横の関係になり、発信者と受信者が価値観を共有し、共創していくことが重要だ。</p>
</div>
</div>
</div>
<p></div>
<p></p>

SB国際会議

サステナブル・ブランド国際会議2017～2020

ミレニアル・Z世代が持つ価値観にどう対応するか

小松遥香

<p></p>
<div class="blockTemplateArea"></p>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/news/jp/detail/__icsFiles/afieldfile/2018/04/12/main.jpg"/></div>
<div class="m_paragraph"></div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>ネスレ日本は9日、ペットフード事業部門「ネスレ ピュリナ ペットケア」を通じて猫の殺処分問題の解決を支援するため、猫の塗装を施したバスを活用し、移動式の保護猫の譲渡会を展開すると発表した。同社は4月14－15日、保護猫カフェを東京や大阪で運営するネコリパブリック(東京・文京)と共同で、本社を置く神戸市の「ネスカフェ三宮」で第1回の譲渡会を開催する。今後も、同バスを使った活動を継続していく計画だ。(オルタナ編集部＝小松遥香)</p>
<p>環境省の調査によると、日本では年間約5万6000頭の犬・猫が殺処分されている。顧客の問題を解決するサービスの提供を目指すネスレ日本は、今回の活動を通し、猫ブームの影で社会的な問題になっている猫の殺処分問題の解決を支援し、保護猫と出会い、交流できる場を提供したい考えだ。</p>
<p>同社コーポレートアフェアーズ統括部メディアリレーションズ室の村田敦さんは、「保護猫の認知を拡大し、譲渡を促進するには、人が多く集まる都心部や街中で譲渡会を行うことが大事だと考えています。多くの動物愛護センターは中心部から離れていますから」と話す。</p>
<p>これまでもネスレ日本はペットの殺処分問題に取り組んできた。ネスレ ピュリナ ペットケアは2017年9月、神戸市が同年4月に施行した「神戸市人と猫との共生に関する条例」の事業実施団体「神戸市人と猫との共生推進協議会」に加盟。これを機に、同市のふるさと納税の返礼品として限定キットカットを提供し、神戸市の猫の殺処分を減らすための事業に寄付する取り組みを始めた。その他にも、キャットフードやドッグフードを定期購入すると売り上げの一部が動物の保護団体に寄付される「特別定期購入プラン」を販売するなどし、「殺処分ゼロ」に取り組む。</p>
<p>14－15日に開催する譲渡会「ネコのバス 猫カフェみたいな譲渡会」は、神戸市の動物保護団体「特定非営利活動法人神戸猫ネット」の立ち合いのもと、冷暖房を完備した「ネコのバス」の車内で行われる。猫を実際に飼うまでには、譲渡に適した住環境であるかなどを確認する面談を行った後、2週間の譲渡トライアル期間を経て、保護主と譲り受け希望者の間で最終合意するという一連の手順を踏む。</p>
</div>
<div class="elem_various img_right">
<div class="elem_pik_box">
<table class="elem_pik_box">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/news/jp/detail/__icsFiles/afieldfile/2018/04/12/originalkitkat.jpg"/></div>
<div class="elem_paragraph">乗車券となる、オリジナルデザインの「キットカット」</div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="inner">
<div class="elem_paragraph">
<p>「ネコのバス」での譲渡会に参加するには、乗車券として、オリジナルデザインの「キットカット」(税込500円)を購入が必要。売上金は、「ネコのバス」を活用した譲渡会を継続して実施していくための資金に使われるという。</p>
<p>ネスレ日本は、ペットフードを製造・販売するだけでなく、社会課題の解決に取り組むことで、ペットフードカンパニーから「真のペットケアカンパニー」へと発展したいとする。</p>
</div>
</div>
</div>
<p></div>
<p></p>

ネスレ、「ネコバス」を走らせ猫の譲渡会を開催

瀬戸内千代

<p></p>
<div class="blockTemplateArea"></p>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/news/jp/detail/__icsFiles/afieldfile/2018/04/06/ethicalconsumption_1.jpg"/></div>
<div class="m_paragraph">左から三越伊勢丹の伊藤氏、博報堂の川廷氏、FEMの山口氏、フェアトレード・ラベル・ジャパンの中島氏、大和総研の河口氏</div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>サステナブル・ブランド国際会議2018東京の「日本で『エシカル消費』をメインストリーム化するには」と題したセッションは、参加者の属性確認から始まった。ファシリテーターが、企業、学生、NPOと順番に挙手を求め、最後に「消費者の人」と問うと、会場に手を挙げない人々がいた。「いや、皆さん消費者ですよね」というところから、4人の登壇者によるエシカル消費論議が始まった。(瀬戸内 千代)</p>
<p>エシカル消費とは、背景に児童労働や環境破壊などがない商品を選んで買うこと。ファシリテーターを務めた大和総研の河口真理子調査本部主席研究員は、日本でそれが主流化しないのは当事者意識の欠如も一因と述べ、「生産と消費の現場が断絶している」と指摘した。</p>
<p>NPOフェアトレード・ラベル・ジャパンの中島佳織事務局長は、「サプライチェーンを末端まで追えていないのに、うちには児童労働は絶対ないと言い切る」企業人もいると述べた。日本のフェアトレード市場規模は極端に小さく、ドイツは日本の13倍、英国は30倍だという。</p>
<p>博報堂DYホールディングスグループ広報・IR室CSRグループの川廷昌弘推進担当部長は、せっかくMSCやFSCの認証を取得しても輸出向けで、国内では消費者から求められないために未認証品と混じって流通してしまう実情を紹介。一方で、「ESG投資とエシカル消費でサンドイッチすることで(企業も)変わっていくだろう」と展望を述べた。</p>
<p>エシカル認証に携わるFEMの山口真奈美社長は、児童労働の現場で本音を隠す子どもの姿に「声にならない声を拾う」必要を痛感。その世界の存在を伝えるツールのひとつが認証だと語り、「愛ある選択(消費)」を提唱した。</p>
<p>三越伊勢丹の婦人・子供・婦人雑貨統括部 新宿婦人・子供商品部マランジェリーの伊藤千恵バイヤーは、「(消費動機に)『長く使える』が加わるような提案をしていきたい」と抱負を述べた。</p>
<p>消費者庁などは子どもたちへのエシカル消費者教育を始めている。一同は、周囲の大人の意識をも変革し得る次世代にも期待を込めた。</p>
</div>
<p></div>
<p></p>

日本で「エシカル消費」をメインストリーム化するには

<div class="u-mt30">
  <div class="c-interview_info">
                                  <div class="c-interview_info__block">
        <div class="c-interview_info__block__en">interviewee</div>
        <div class="c-interview_info__block__name">更家 悠介</div>
        <div class="c-interview_info__block__company"><p>サラヤ社長</p>
</div>
      </div>
                              <div class="c-interview_info__block">
        <div class="c-interview_info__block__en">interviewer</div>
        <div class="c-interview_info__block__name">森 摂</div>
        <div class="c-interview_info__block__company"><p>オルタナ編集長／サステナブル・ブランド国際会議(SB)東京 総合プロデューサー</p>
</div>
      </div>
            </div>
</div>

<p></p>
<div class="blockTemplateArea"></p>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/article/interview/detail/__icsFiles/afieldfile/2018/03/27/saraya800_1.jpg"/></div>
<div class="m_paragraph"></div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>ボルネオのゾウ保護やウガンダでの衛生改善など、社会的活動で知られるサラヤ。社会課題を製品・サービスで解決するという姿勢は創業時にさかのぼる。２代目社長の更家悠介氏は単に創業精神を引き継ぐだけではなく、「社会と向き合う姿勢」を見い出し、貫いている。</p>
</div>
<div class="elem_heading_lv2">
<div>
<h2>サステナビリティと収益を同時にとらえる</h2>
</div>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p><strong>――サステナビリティ経営は、何をやるのかも大事なのですが、なぜやるのか。「Why」がとても大事だと考えています。</strong></p>
<p>更家<strong>：「</strong>なぜやるか」というのは、企業の根本的なところに関わります。もちろんサプライチェーンや調達の問題もありますが、「なぜか」と問われると、「根源的にやらなあかんから」に尽きるでしょう。</p>
<p>経営者として世の中を見る感覚や見方が原点にあって、哲学とまでは言わないにしても、やるべきこと、あるいはやってはいけないことが自然と出てくるように思います。</p>
<p><strong>――一般の企業経営者の間では「サステナビリティやCSRは収益に結びつくのか」という葛藤があるようです。</strong></p>
<p><strong>更家：</strong>やはり収益あっての企業なので、そこからは逃れられません。「会社は儲けてなんぼ。利益を生むから存続できる」と。もちろん利益を生むように努力していくことは必須です。</p>
<p>しかし、水を汚さない、環境を劣化させない、資源を大事に使うなどは、企業にとって真剣に考えるべきことです。企業だけでなくて消費者も含めてです。サステナビリティをしっかり問題意識としてとらえ、収益と同時にとらえる。もし収益が上がっていくのであれば、社会的活動の優先順位を上げて取り組むべきでしょうね。</p>
<p><strong>――サステナビリティに取り組むことは、収益にもプラスになることが多いはずです。</strong></p>
<p><strong>更家：</strong>今は社会がそういう雰囲気になってきているので、有り難いです。結局、顧客とのコミュニケーションも進化し、「この野菜は私が精魂込めて作っています」というように、アピールするようになった。サプライチェーンが前より分かりやすくなってきた。世界が狭くなってきた感じがします。</p>
<p><strong>――確かに、以前よりも地球規模でモノを見る考え方が増えてきました。</strong></p>
<p><strong>更家：</strong>人間が初めて月に初めて行ったのが1969年。ローマクラブの『成長の限界』が1972年。この辺りから「地球的な見方」が出てきました。そして、いま12億人が海外旅行をする時代。インターネットの普及もあり、だれでもすぐに現地の事が分かり、それが地球全体に結びつく。単なる概念ではなく、実態としてです。</p>
<p>地球規模で物事を考えながら、持続可能性を考えようという意識は高まっています。当社もボルネオのパーム油の問題に直面しています。原料の持続可能性や妥当性について、企業として考えていかなければなりません。</p>
</div>
<div class="elem_heading_lv2">
<div>
<h2>パーム油の環境破壊問題を知らされる</h2>
</div>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p><strong>――サラヤさんは比較的、早くから社会的な取り組みをされてきたと思うのですが、最初のきっかけは何でしたか。</strong></p>
<p><strong>更家：</strong>もともと当社の「ヤシノミ洗剤」は1971年に始めました。当時、洗剤など生活排水が社会問題になっていました。そのころの洗剤は石油系が主流だったので、河川湖沼の水質汚染や泡立ち、酸欠による魚の大量死の問題が起きていました。　</p>
<p>さらに性能を上げるためにリンを入れていたので、富栄養化が起き、これも問題になりました。そこで当社は石油系ではない、リンもはいっていない、ヤシの実から作った「ヤシノミ洗剤」を小売りで始めたのです。</p>
<p>当社は1952年が創業年ですが、そのころ赤痢患者が11万人もいて、手洗いのための薬剤が必要でした。60年代の大気汚染では光化学スモッグで喉をやられるので、うがい薬を作りました。そうした社会問題の解決策として、当社はDNA的にそういうものを商売にさせてもらっています。</p>
<p><strong>――常に社会課題のすぐ近くに、本業があったということですね。</strong></p>
<p><strong>更家：</strong>本業があったのと、それに社会問題を加えながら、本業を作っていったのと、両方あると思います。ところが、ヤシノミ洗剤は環境に良いと言われていたのが、実は環境に悪いと日本のテレビ番組で指摘されたのです。2004年のことでした。</p>
<p>すぐに調査員の方を雇って、行ってもらいました。3カ月くらいかけて現地を回っていただいたところ、確かに洗剤の原料であるパームオイルの生産において、森林破壊やゾウの生態系への影響が広範囲に起きていることが分かりました。</p>
<p>アブラヤシ(パーム)農園が拡大し、ボルネオゾウが住む森林が減りました。小動物を捕らえるためにワナに子象がかかり、鼻や足にロープが食い込んで傷つくなど、ゾウの生態系に深刻な影響があることが分かったのです。</p>
<p>そして、マレーシア・サバ州の野生生物局がゾウの保護・治療のプロジェクトを始めることになり、当社も資金的に支援をすることにしました。ただ１社がお金を出しても、持続可能ではないだろうということで、日本でNPOをつくり、基金を募ることにしました。今では年間で6000万円程度を動かしていると思います。</p>
<p><strong>――現地のメディアに批判されても逃げずに、むしろ積極的に課題解決に取り組まれたということですね。</strong></p>
<p><strong>更家：</strong>最初はそれを放映された後、「なぜパーム油なのか」「他の油を使いなさい」「サラヤさんの商品が好きだったけど見損なった」などと電話を多数いただきました。でも、取り組みをしているうちに改善してきて、結局は良かったと思っています。</p>
<p>社会課題や社会からの批判にしっかり向き合うことで、リスクを減らし、ビジネスも進めていけるのです。ノウハウも蓄積され、消費者との距離感も近くなります。特にNPOの人たちと一緒にやっていると、少し感覚が違うところが勉強になります。</p>
<p>ヤシノミ洗剤も売上高はずっと少しずつ伸びていますので、これは顧客にご支持いただいていると思っています。さらにヤシノミ洗剤の売上高の1％をボルネオのコンサベーショントラストに寄付しています。もちろん、私たちも努力して、現地の情報を発信しています。</p>
<p>「きれいごと」かもしれませんが、バリューチェーンで、顧客と当社とボルネオの現地が環境的な価値、バリューチェーンをつくることができました。これは強固な結びつきなので、ビジネスにとっても非常にプラスなのです。2016年には「これからのビジネスは『きれいごと』の実践でうまくいく」(東洋経済新報社)という書籍を出しました。</p>
</div>
<div class="elem_heading_lv2">
<div>
<h2>「きれいごと」も長年やれば理解される</h2>
</div>
</div>
<div class="elem_various img_right">
<div class="elem_pik_box">
<table class="elem_pik_box">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/article/interview/detail/__icsFiles/afieldfile/2018/03/27/ele_1.jpg"/></div>
<div class="elem_paragraph"></div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="inner">
<div class="elem_paragraph">
<p><strong>――日本人は「きれいごと」に対して、アレルギー反応を示すこともありますね。</strong></p>
<p><strong>更家：</strong>こういうこと言っておいて、裏で企んでいるんちゃうんかと。最初は僕もきれいごとは嫌だったのですが、ボルネオで活動を13年くらいやっていると、そろそろ「悪企みではないだろう」と思っていただけるのではないかと考えています。</p>
<p>――<strong>社員たちへの浸透においても、きれいごとなのか、本音なのかという議論もあるかと思います。</strong></p>
<p><strong>更家：</strong>最初のころは社員も「何のこっちゃよく分からん」と。ここにお金を使うのであれば、給料上げろという話ですよね。ただ、だんだん、マスコミに取り上げられたり、賞をいただいたりしているうちに「ああ、ウチの会社は良いことやっているのだな」と思ってくれる人が増えてきました。</p>
<p><strong>――ほかにはどんな社会的な取り組みをされていますか。</strong></p>
<p><strong>更家：</strong>例えば、「関西再資源ネットワーク」という会社があり、当社をはじめいろいろな会社が出資しています。</p>
<p>いまメタン発酵に取り組んでいます。オランダの「リノグロ・エナジー・ヨーロッパ」という会社に出資して、一緒にやっています。日本では、食品生ごみに加えて、活性汚泥ゴミがとても多いのです。</p>
<p>本来、それと食品生ごみを合わせてメタンガスを作り、発電すると非常に効率が良いのですが、省庁の壁もあり、難しいのです。まだメタン自体のコストが外国の3倍ぐらいする。ですので、安くできるような研究をずっとやっています。</p>
<p><strong>――SDGs(持続可能な開発目標)が国連で採択されて2年余りたちましたが、日本の経営者の9割以上は分かってないのではと危惧しています。日本はサステナブルな社会に向けて変わっていけますか。</strong></p>
<p><strong>更家：</strong>今は悲観的です。日本は、外圧や大きなショックがないとなかなか動きません。論理で動く国民ではないです。感情で動くところが多いです。そういう意味では、ドイツをはじめ欧州の方が着実な感じです。</p>
</div>
</div>
</div>
<div class="elem_heading_lv2">
<div>
<h2>ゴミ問題は国や地域で取り組むべき</h2>
</div>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p><strong>――自社だけでなくて、地域、他の企業、他の経営者もサステナブルになっていくためには、どうすれば良いでしょう。</strong></p>
<p><strong>更家：</strong>製品の調達だけでなく、パッケージデザインもリサイクルにつながるように変えていく。誰かがしっかりリサイクルをビジネスにしていく。こうした循環を作りたいのです。世界では都市のゴミ問題が非常に深刻です。利権の問題もありますが、こういうのは日本政府が働きかけて、長期融資をして、さらにゴミ発電をやりましょうとかね。</p>
<p>資源の問題でも、地下から掘り出すものはいつか無くなるはずなので、それに備えることが大事です。先ほど申し上げた直近の損益と一緒で、「無くなる」と言っても、耳を貸すのは少数なのが現状です。</p>
<p><strong>――大阪の中小企業の経営者の意識はどうでしょうか。</strong></p>
<p><strong>更家：</strong>大阪の人は結構、目先のことに行く人が多いですが、何かやりたいという人は結構います。「ワシんとこ、こんな水の機械作ったんだけど」とか、「こういうイノベーションの技術を持っているけど」とか。おもろいことが好きな人が多いので、枠組みさえできれば、みんなやり始めると思います。</p>
<p><strong>――サラヤさんは30年後くらいにはどんな会社になっていると思いますか。</strong></p>
<p><strong>更家：</strong>いまは薬剤メーカーですが、今後は、機器と洗剤の組み合わせで新しい可能性を探っています。</p>
<p>例えば医療機器では、「ステリエース」という機械を４月か５月に発売します。真空装置とプラズマを使った滅菌装置です。医療器具や機器の消毒に使います。例えばカメラ付きの医療器具は高温で殺菌できないのですが、これは30～40度という中低温で非常に高いレベルの滅菌ができます。さらには医療分野の感染予防、特に、院内感染予防のためのいろいろなツールや薬剤の研究を進めています。</p>
<p><strong>――サラヤの創業製品である石鹼も、もともと感染の予防という社会課題の解決を目的とした商品でしたね。</strong></p>
<p><strong>更家：</strong>そうなのです。これは人が生きていくとか、感染を起こさないとか、インフルエンザやノロウイルス、エボラ出血熱など地球規模の課題にも繋がります。バクテリアのコントロールとか、ウイルスコントロールの話で、そこはサステナブルかどうかというのは、ボーダー的なところはあるけれども、人間にとって、やはりそういう対策はきちんとしなければなりません。</p>
<p>そこで、食品衛生という切り口があるのです。いまの時代は食品の安心・安全への懸念が多い。ですので、食品流通の分野にも興味があります。そして、やはり「健康」です。特に予防的に働く商品を開発したいと思っています。</p>
<p><strong>――それは基本的にはモノづくりを通じて、ということですね。</strong></p>
<p><strong>更家：</strong>そうですね。ものづくり、プラス「サービス」です。やはりモノをつくっても、どう使うかというところが非常に大事です。これを飲んだら病気が治りますよ、この機械を買ったらなんでもできますではなく、インストラクションや現場のフィールドサービス、機械が正しく動くようなメンテナンスサービスなど、こうしたサービスが非常に大事ではないかと思います。</p>
<p><strong>――会社の上場は考えていますか。</strong></p>
<p><strong>更家：</strong>アジアやアフリカで社会活動をやっているので、上場したらすぐに株主から止めろと言われるでしょう。とりあえず今は、金利が安いので、上場しなくても、銀行のサポートで上手く回っています。</p>
</div>
<p></div>
<p></p>

<div class="c-interview_card">
  <div class="c-interview_card__title">interviewee</div>
  <div class="c-interview_card__inner">
        <div class="c-interview_card__thumb">
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    </div>
        <div class="c-interview_card__body">
      <div class="c-interview_card__name">更家 悠介</div>
      <div class="c-interview_card__company"><p>サラヤ社長</p>
</div>
      <div class="c-interview_card__text">
      <p>1951年生まれ。1974年大阪大学工学部卒業。1975年カリフォルニア大学バークレー校工学部衛生工学科修士課程修了。1976年サラヤ株式会社入社。取締役工場長を経て1998年代表取締役社長に就任、現在に至る。1989年日本青年会議所会頭、地球市民財団理事長などを歴任。NPO法人ゼリ・ジャパン理事長、ボルネオ保全トラスト理事などを務める。</p>
      </div>
    </div>
  </div>
</div>

<div class="c-interview_card">
  <div class="c-interview_card__title">interviewer</div>
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    </div>
        <div class="c-interview_card__body">
      <div class="c-interview_card__name">森 摂 （もり・せつ）</div>
      <div class="c-interview_card__company"><p>株式会社オルタナ代表取締役社長・編集長</p>
</div>
      <div class="c-interview_card__text">
      <p>東京外国語大学スペイン語学科を卒業後、日本経済新聞社入社。1998年-2001年ロサンゼルス支局長。2006年9月、株式会社オルタナを設立、現在に至る。主な著書に『未来に選ばれる会社－CSRから始まるソーシャル・ブランディング』（学芸出版社、2015年）、『ブランドのDNA』（日経ビジネス、片平秀貴・元東京大学教授と共著、2005年）など。訳書に、パタゴニア創業者イヴォン・シュイナードの経営論「社員をサーフィンに行かせよう」（東洋経済新報社、2007年）がある。一般社団法人グリーン経営者フォーラム代表理事。特定非営利活動法人在外ジャーナリスト協会理事長。</p>
      </div>
    </div>
  </div>
</div>

サステナブル・オフィサーズ

インタビュー

社会の声を聞き、向き合い、事業を伸ばすーー更家 悠介 サラヤ社長

<p></p>
<div class="blockTemplateArea"></p>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/news/jp/detail/__icsFiles/afieldfile/2018/03/12/ghost-presenter-428339-unsplash.jpg"/></div>
<div class="m_paragraph"></div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>NPO法人環境市民など38の市民団体は３月９日、共同で調査した第２回「企業のエシカル通信簿」（2017年度）を発表した。調査対象は化粧品メーカー５社、コンビニエンスストア（CVS）チェーン大手４社、宅配便事業者３社の合計12社で、このうち合計点が最も高かったのは花王で、最も低かったのはミニストップだった。（オルタナ編集長　森　摂）</p>
<p>この調査は「消費から持続可能な社会をつくる市民ネットワーク」と環境市民の主催で、昨年３月に発表した第１回目に続く２回目だ。企業のCSR活動、環境活動、ＳＤＧｓの取り組みなどを市民・ＮＰＯ目線で調査している。</p>
<p>今回の調査対象は資生堂、花王、コーセー、ポーラ・オルビス、マンダム、セブン-イレブン、ローソン、ファミリーマート、ミニストップ、ヤマト運輸、佐川急便、日本郵便の12社だった。</p>
<p>「持続可能な開発（社会）」「環境」「消費者」「人権・労働」「社会・社会貢献」「平和・非暴力」「アニマルウェルフェア（動物福祉）」の７つの大項目について、企業がウェブサイトなどで開示する情報に基づき、評価した。</p>
<p>その結果は企業に送り、回答があった場合には内容についてやり取りし、調査に反映した。回答があった企業は12社のうち８社で、ローソン、ミニストップ、ヤマト運輸、佐川急便の４社からは回答が無かったという。</p>
<p>各企業の評価点は下記の通り（「持続可能な開発」「環境」「消費者」「人権・労働」「社会・社会貢献」「平和・非暴力」「アニマルウェルフェア」の順と合計点）。</p>
<p><strong>資生堂</strong>（６、５、５、８、６、１、２）合計点33<br /><strong>花王</strong>（９、６、６、８、６、１、３）合計点39<br /><strong>コーセー</strong>（５、４、３、５、５、１、２）合計点25<br /><strong>ポーラ・オルビス</strong>（５、４、５、７、７、３、３）合計点34<br /><strong>マンダム</strong>（８、４、７、６、５、１、２）合計点33<br /><strong>セブン-イレブン</strong>（５、４、４、６、６、１、１）合計点27<br /><strong>ローソン</strong>（３、４、４、６、６、１、１）合計点25<br /><strong>ファミリーマート</strong>（６、４、４、６、７、１、１）合計点29<br /><strong>ミニストップ</strong>（１、３、３、４、３、３、１）合計点18<br /><strong>ヤマト運輸</strong>（２、４、４、２、６、１、１）合計点20<br /><strong>佐川急便</strong>（３、４、２、４、５、１、４）合計点23<br /><strong>日本郵便</strong>（４、３、５、６、５、１、１）合計点25</p>
<p>※今回の企業のエシカル通信簿では、各項目の軽重が判断できないため、合計点を公表しないとしていますが、オルタナ編集部独自の判断で各項目の点数を合計し、上記の一覧に加えました。</p>
</div>
<p></div>
<p></p>

情報開示

経営 management

第２回「企業のエシカル通信簿」、最高点は花王

山岡 仁美

<p></p>
<div class="blockTemplateArea"></p>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/article/sbjeye/detail/__icsFiles/afieldfile/2018/03/12/workplace_1.jpg"/></div>
<div class="m_paragraph">Photo by Annie Spratt</div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>自然食品に力を入れる米国有名スーパー「ホールフーズ」で、人気のレモネード「<a href="https://www.meandthebees.com/">Me &amp; the Bees Lemonade</a>」。砂糖ではなく、天然のはちみつを使ったレモネードは、健康意識の高い層の人気を集めています。その人気の鍵は、オーガニック性や健康志向だけではなく、自然生態系を守ることに寄与できるというソーシャルな面も大きいと言われています。</p>
</div>
<div class="elem_various img_right">
<div class="elem_pik_box">
<table class="elem_pik_box">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/article/sbjeye/detail/__icsFiles/afieldfile/2018/03/12/lemonade.png"/></div>
<div class="elem_paragraph"></div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="inner">
<div class="elem_paragraph">
<p>「Me &amp; the Bees Lemonade」のCEOはミカイラ・アルマーさん。なんと13歳です。蜂に刺されたことで、蜂に興味を持ち、自然生態系のなかでのミツバチの重要性に気づいたことがレモネード製造販売を始めるきかっけになったとのことですが、ブランドミッションは「蜂を守ること」。顧客がレモネードを買うと、収益の一部がミツバチ保護に従事する団体に寄付されるビジネスモデルとなっています。</p>
<p>彼女は自身を社会起業家と、明確に位置づけており、ビジネスを通して自然を守ることを信条としています。自らが養蜂するほど、蜂への情熱を傾ける注目Z次世代起業家のひとりです。（Me &amp; the Bees Lemonade : <a href="https://www.meandthebees.com/">https://www.meandthebees.com/ </a>）</p>
</div>
</div>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>2006年生まれのケリス・ロジャースさんは、わずか10歳にして自分のファッションTシャツブランド「<a href="https://www.flexininmycomplexion.com/">Flexin’ In My Complexion</a>」を起業しました。肌の色(人種)差別に反対するメッセージを太字であしらったビビッドな色のTシャツを販売しました。</p>
<p>彼女は、学校で肌の色を理由にいじめられたことをきっかけに、このTシャツブランドを立ち上げました。自分自身の経験から、自分と同じように肌の色や人種差別に悩む人々をファッションを通して勇気づけようと考え、それがTシャツブランドの立ち上げにつながったのです。</p>
<p>人種差別という社会問題に果敢に挑戦するロジャースさんのメッセージは力強く、彼女のツイートには3万リツイート、Facebookには8万いいねがつくなど、多くの共感を集めています。社会課題への高い意識だけでなく、旺盛な起業家精神を持ち合わせる注目のZ世代起業家です。(Flexin’ In My Complexion : <a href="https://www.flexininmycomplexion.com/">https://www.flexininmycomplexion.com/</a>）</p>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>今年も、「サステナブルブランド国際会議・東京」を盛況の内、終えることができました。当方も、昨年に引き続き、ダイバーシティ/ワークライフバランスのセッションを担当するとともに、開催中は多くの方々とお会いすることができました。</p>
<p>その中には、Z世代の来場者との談話もあり、それは、とても興味深いものでした。</p>
<p>ある大学院生は、「社会に影響を与えたい」という熱い思いを持ち、環境、経済、教育、持続可能な開発等に興味をもった人々(若者と思うなら誰でも)が、企業、行政、NGO等と協働していくことを目指し、有志の団体を立ち上げている。</p>
<p>ある女子大学生は、「未来への先導を果たす新事業を世界へ創出する」とし、インキュベーション活動に関わっている。</p>
<p>そして、二人とも、当然のように、即時にSNSを通じて、当方にコンタクト。つまり、SNS上の友達になったのです。</p>
<p>ミカイラやケリスのような次世代起業家とは違っても、日本のZ世代にも、高いソーシャル意識と行動力が育まれています。彼らに未来をつなぐ活動が、私たち大人の役割であるとあらためて再認識する機会となりました。</p>
</div>
<p></div>
<p></p>

コラム

第23回：押し寄せるZ世代の波(3)

池田真隆

<p></p>
<div class="blockTemplateArea"></p>
<div class="elem_paragraph">
<p>ドバイ知識賞の正式名称は「ムハンマド・ビン・ラシド・マクトム知識賞（Mohammed bin Rashid Al Maktoum Knowledge Award）」。ドバイ首長国の財団が2014年に創設し、知識の啓発と普及に関する個人あるいは団体の顕著な貢献およびイノベーションの推進に対して、ドバイ首長名で贈られるものだ。昨年11月、ドバイで受賞式があった。</p>
<p>祝賀会は五神真・東大総長の祝辞から始まり、最後に小宮山理事長が謝辞で締めくった。<br />その要旨は次の通り。</p>
<p>・人類がこれまでに膨大な知識を積み重ねた結果、適切な知識を適切に動員すればほとんどの課題は克服できると確信している。<br />・ただし、茫漠とした知識の大海から適切な知識を探りあてることは、口で言うほど容易ではない。この有効な方法は、率直な議論である。こうした作業全体を「知識の構造化」と呼んでいる。<br />・「知識の構造化」から「プラチナ社会」に至る提唱と活動が評価され、特に知識の構造化という形になりにくいものが表彰され、驚くと同時に長年の主張と行動が評価され大変嬉しく思っている。<br />・今後もますます「プラチナ社会」の実現へ向けて行動して行く。</p>
</div>
<p></div>
<p></p>

小宮山宏・三菱総研理事長に「ドバイ知識賞」

吉田広子

<p></p>
<div class="blockTemplateArea"></p>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/news/jp/detail/__icsFiles/afieldfile/2018/03/02/L1050235.JPG"/></div>
<div class="m_paragraph">「サステナブル・ブランド国際会議2018東京」の初日は多くの来場者でにぎわった</div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>「サステナブル・ブランド国際会議2018東京」（SB 2018 Tokyo）が初日の3月1日、ヒルトン東京お台場（東京・港）で開かれた。SBはサステナビリティ（持続可能性）とブランド戦略の統合をテーマに2006年に米カリフォルニア州で生まれ、世界11カ国12都市で開催されている。今年度の世界共通テーマは「グッド・ライフの再定義」。グッド・ライフとは何か、ブランドはどう生活者のグッド・ライフに貢献できるのかなどについて議論された。</p>
</div>
<div class="elem_heading_lv2">
<div>
<h2>「障がい」を「価値」に変える</h2>
</div>
</div>
<div class="elem_various">
<table class="elem_various">
<tbody>
<tr>
<th class="term">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/news/jp/detail/__icsFiles/afieldfile/2018/03/04/0026_1.JPG"/></div>
<div class="elem_paragraph">ミライロの垣内俊哉代表（撮影・福地波宇郎）</div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</th>
<td class="description">
<div class="inner">
<div class="elem_paragraph">
</div>
</div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>「生きることを何度もあきらめようとした。生まれたことを不幸に思っていた。けれど、視点を変えると少しずつ変わっていった」</p>
<p>障がい（バリア）をバリュー（価値）にする「バリアバリュー」を企業理念に掲げるミライロ（大阪市）の垣内俊哉代表は、会議の冒頭で語った。「骨が弱く折れやすい魔法にかけられ」（垣内代表）、これまでに骨折を20回以上、手術を10数回経験してきたという。</p>
<p>「学校、運動会、修学旅行に行けない。障がいがなかったら、普通だったら――。足で歩けるようになることをずっと願ってきた」（垣内代表）</p>
<p>大学生時代、ウェブの制作会社でアルバイトをしたところ、営業成績が一番になった。垣内代表は「車いすに乗っていることで、多くの人に覚えてもらえた。見方を変えれば、障がいは価値に変えられる。日本だからこそ世界をリードする取り組みを進めていきたい」と力強い。ミライロでは、ユニバーサルデザインの企画・設計のほか、ユニバーサルマナー検定などを展開している。</p>
</div>
<div class="elem_heading_lv2">
<div>
<h2>「利益三分主義」で社会を持続的に</h2>
</div>
</div>
<div class="elem_pik_box left">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/news/jp/detail/__icsFiles/afieldfile/2018/03/02/L1050240_1_2.JPG"/></div>
<div class="m_paragraph">サントリーホールディングスの新浪剛史社長</div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>SB 2018 Tokyoは、国内外から143人の企業トップや専門家が集まり、2日間で50以上のセッションが開かれる。日本での開催は2回目だ。</p>
<p>基調講演に登壇したサントリーホールディングスの新浪剛史社長は、「企業は絶対に利益を上げなければいけない。しかし、社会が健全でなければ生き抜いていけない」とサステナビリティへの取り組みの重要性を語った。</p>
<p>創業者・鳥井信治郎の「利益三分主義」の精神を紹介しながら、「利益を社会に還元するなど、企業は社会とともに歩まなければいけない」と話した。</p>
</div>
<div class="elem_heading_lv2">
<div>
<h2>これからの「グッド・ライフ」とは</h2>
</div>
</div>
<div class="elem_pik_box left">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/news/jp/detail/__icsFiles/afieldfile/2018/03/02/L1050255.JPG"/></div>
<div class="m_paragraph">セッション「日本でも始まった『Good Life2.0』の潮流とは？」で</div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>SBの世界共通テーマになっている「グッド・ライフ」は、これまでの「モノの豊かさ」だけでなく、家族との絆、社会とのかかわりを重要視する傾向に変化してきている。</p>
<p>SB国際会議を主宰するサステナブル・ライフ・メディアのコーアン・スカジニアCEOは「グッド・ライフはブランドと生活者、社会との関係性を築くことである」と説明。SB 2018 Tokyoの森摂プロデューサーは「消費者がこれからブランドを選ぶときに、品質、サービスとともに社会性がブランドを選ぶ第３の選択基準になる」と話した。</p>
<p>午後に開催されたセッション「日本でも始まった『Good Life2.0』の潮流とは？」では、SB 2018 Tokyoを運営する博展とインテージが実施したグッド・ライフ意識調査の結果が発表された。SBでは、米国、タイでも同様の調査を行っている。</p>
<p>その結果、企業の社会的評価を高めるために重要なこととして、「地球環境に配慮した製品づくりや販売」が最も多く、19.2％が「とても重要である」、47.3％が「重要である」、と答えた。</p>
<p>「グッド・ライフを送るために重視する項目」では、「健康」で「シンプル」な日常の幸せへの重視度が見て取れた。エピソードや写真からは、「人とのつながり」といったキーワードも浮かび上がってきたという。一方で「グッド・ライフを送っている」と答えたのは全体の11％にとどまった。</p>
<p>このほか、初日には、国連が2015年９月に採択したSDGs（持続可能な開発目標）、ESG投資、サステナビリティ経営などをテーマにセッションが展開された。</p>
<p>特別企画「グリーン・オーシャン大賞」審査会・表彰式では、大賞にラッシュジャパン（神奈川県愛川町）の「南相馬菜の花プロジェクト」、環境大臣賞に山城萱葺（京都府城陽市）の「住民協働による里山保全活動の茅の調達」が選ばれた。</p>
<p><a href="http://www.sustainablebrands.jp/news/jp/detail/1190252_1501.html">◆2日目のレポート「「サステナビリティを軸に多様な50超のセッション」</a></p>
</div>
<p></div>
<p></p>

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