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プラスチック

フードロス

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気候変動/気候危機

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バイオマス

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エコシステム

カーボンニュートラル/脱炭素

生物多様性

<p></p>
<div class="blockTemplateArea"></p>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/news/jp/detail/__icsFiles/afieldfile/2019/05/23/03658400.jpg"/></div>
<div class="m_paragraph"></div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>セブン-イレブン・ジャパンは5月23日、東京都東大和市と日本財団、東大和市清掃事業協同組合を含めた４者で連携し、東大和市の地域内でペットボトル回収の仕組みを開始すると発表した。6月4日から、同市内の全15店舗に順次「自動回収機」を設置。同市清掃事業協同組合が収集・運搬し、専門業者を通じて再びペットボトルにリサイクルする「ボトルtoボトル」を進める。全国に先駆け、産官民が連携した回収の仕組みで循環型社会を目指す。(オルタナ編集部=堀理雄)</p>
</div>
<div class="elem_various img_right">
<div class="elem_pik_box">
<table class="elem_pik_box">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/news/jp/detail/__icsFiles/afieldfile/2019/05/23/0250380.jpg"/></div>
<div class="elem_paragraph">自動回収機にペットボトルを入れる尾崎保夫 東大和市長(5月23日、セブン-イレブン東大和立野3丁目店前で)</div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="inner">
<div class="elem_paragraph">
<p>利用者は、洗浄したペットボトルのキャップとラベルを外し回収機に投入すると、5本につき電子マネー「nanaco」1ポイントを得る。投入されたペットボトルは自動で選別・圧縮されて回収される。</p>
<p>セブン-イレブン・ジャパンは、2015年からペットボトルの自動回収機の設置を始め、現在東京都と埼玉県の約300店舗で稼働している。そこでの大きな課題の一つは、収集・運搬コストの問題だ。</p>
<p>同社執行役員の杉山純子 サステナビリティ推進室室長は、「(ペットボトルの回収は)一企業だけでは難しい」と指摘する。今回の取り組みでは行政である東大和市と、同市清掃事業協同組合が事業の周知や収集・運搬を担うことで、回収の仕組みが支えられている。また回収機費用の半額は、日本財団が拠出する。</p>
<p>一方行政の側は、プラスチックごみの削減が喫緊の課題だ。2017年に中国がプラスチック廃棄物の輸入をストップするなど、世界的にプラごみの輸出入を規制する動きが強まるなかで、日本国内の自治体などに処理能力を超えたプラごみが滞留する事態が起きつつある。</p>
<p>東大和市では、2018年度のペットボトルの行政回収量は約160トン。これを3年程度で半分の80トンまで減らす目標を立てているという。</p>
<p>尾崎保夫 東大和市長は、「持続可能な廃棄物の適正処理には、事業者との連携が不可欠。全国に発信できる取り組みにしたい」と話した。</p>
<p>セブン-イレブン・ジャパンは5月8日、CO2削減やプラスチック対策など脱炭素社会を見据えた環境宣言「GREEN CHALLENGE 2050」を発表している。杉山室長は「今回の取り組みはその実践のひとつ。ペットボトルを(再び)ペットボトルにリサイクルする取り組みに力を入れていきたい」と述べた。</p>
</div>
</div>
</div>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/news/jp/detail/__icsFiles/afieldfile/2019/05/23/03600369.jpg"/></div>
<div class="m_paragraph">ペットボトル自動回収機が設置される店舗の一つであるセブン-イレブン東大和立野3丁目店でのセレモニーで。左から吉田登・東大和市清掃事業協同組合理事、尾崎保夫・東大和市長、海野光行・日本財団常務理事、髙間雄輝・セブン-イレブン東大和立野3丁目店オーナー、杉山純子・セブン-イレブンジャパン執行役員／サステナビリティ推進室室長</div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<p></div>
<p></p>

ニュース

話題のキーワード

経済 economy

資源循環

セブン、東大和市など産官民連携でペットボトル回収

<p></p>
<div class="blockTemplateArea"></p>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/news/jp/detail/__icsFiles/afieldfile/2019/04/18/01550366.jpg"/></div>
<div class="m_paragraph"></div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>スターバックスコーヒージャパン（東京・品川）は4月22日から、使い捨てプラスチック削減の啓発キャンペーンを始める。地球環境について考え行動する22日の「アースデイ」に合わせ、全国1400店以上の店舗でタンブラーなどリユース容器の利用を消費者に呼び掛ける。同社が取り組む「『Reuse &amp; Respect』サステナビリティプロジェクト」の一環だ。神奈川県内の店舗では「リユーザブルストロー」も販売する。(オルタナ編集部=堀理雄)</p>
<p>同社では、再利用可能なカップやタンブラーを持参した際に、飲料代から20円の値引きを行っており、年間約600万個のマイカップやマイタンブラーが使われている。使い捨て容器を使用した場合と比較すると、その分の資源が削減されたことになる。</p>
</div>
<div class="elem_various img_right">
<div class="elem_pik_box">
<table class="elem_pik_box">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/news/jp/detail/__icsFiles/afieldfile/2019/04/18/02200288.jpg"/></div>
<div class="elem_paragraph"></div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="inner">
<div class="elem_paragraph">
<p>キャンペーンでは、22日から24日までの3日間、店頭の看板や従業員が身に付けるバッジを通じて、それぞれのタンブラーへの思いやストーリーを紹介する。ツイッターやフェイスブックといったSNSも活用し、消費者からの投稿も受け付ける。</p>
<p>同社広報部広報チームの都築美央チームマネージャーは、「店頭での会話などをきっかけに、一人でも多くの方が普段より少し環境を意識してもらえたら」と話す。</p>
<p>スターバックスは昨年7月、2020年末までに全世界の店舗でプラスチック製のストローを全廃することを発表。日本では2020年半ばまでの全店舗での廃止に向け、代替品の検討を進めている。</p>
<p>「ストローの問題は第一歩。人びとの意識も高まっているなか、よりプラスチックの量も多いカップも含めてリユースの取り組みを広げていけるよう、さらにマインドセット（考え方や価値観）を高めていきたい」（都築マネージャー）</p>
<p>キャンペーンの一環として、神奈川県内の同社店舗（一部除く）では5月31日まで、再利用可能な「リユーザブルカップ」と「リユーザブルストロー」を販売する。</p>
</div>
</div>
</div>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/news/jp/detail/__icsFiles/afieldfile/2019/04/18/03800268.jpg"/></div>
<div class="m_paragraph">神奈川県内の店舗で販売する「リユーザブルカップ473ml」(左)と、「リユーザブルストロー＆シリコンバッグ」</div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<p></div>
<p></p>

サーキュラーエコノミー

スタバ、タンブラーで使い捨てプラ削減キャンペーン

<p></p>
<div class="blockTemplateArea"></p>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/article/story/detail/__icsFiles/afieldfile/2019/03/28/01600377.jpg"/></div>
<div class="m_paragraph">木粉など100％天然素材でつくられた「ウッドストロー」。プラスチックの代替素材として期待される(2018年12月に東京都内で開かれた「エコプロ2018」会場で)</div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>外食大手各社がプラスチックストロー廃止の方針を発表するなか、その代替素材への注目が高まっている。三重大学大学院生物資源学研究科の野中 寛教授と同博士課程の松岡拓磨さんが開発した「ウッドストロー」は、昨年ウッドデザイン賞2018を受賞。木粉や紙粉などを粘土状にして自由に成形することを可能にする技術は、多方面での応用の可能性を秘める。技術開発のポイントや背景について野中教授に聞いた。(オルタナ編集部=堀理雄)</p>
<p><strong>――今回の技術開発のポイントはどんな点か。</strong></p>
<p>プラスチックは様々な成形が可能で、自由な形を作ることができることが特徴だ。木や紙を原料としてプラスチックを代替しようとしたときに、その三次元成形性を高める研究が必要だと考えた。</p>
<p>今回の研究開発では、木粉や紙粉などのセルロース繊維に、天然素材である「セルロース誘導体」と水を混ぜて粘土状にし、枠に入れて圧力を加える方法で自由な成形を可能にしている。</p>
<p>ポイントは以下の4点だ。</p>
<p>①100%天然素材にこだわったモノづくり。<br />木や紙の三次元成形を、石油系の樹脂や接着剤を用いずに天然素材で実現する。<br />②細かい作りこみができる可能性がある。<br />プレス成形や押出成形などにより、中空、直角、糸状、肉薄など複雑な成形が可能。<br />③原料コストが安い。<br />木粉や紙粉、コーヒーかすなどを使用。<br />④究極のリサイクル素材。<br />水につけてこねるとまた粘土状素材にもどり、再利用できる。</p>
<p>ウッドストローは厚さ0.5mmであり、木材を切り削る加工方法ではこの薄さを作るのは大変難しい。今回の成形法ならではの製品だ。木材の新しい成形加工法、あるいは廃材の有効利用法の提案として注目してほしい。</p>
</div>
<div class="elem_various img_right">
<div class="elem_pik_box">
<table class="elem_pik_box">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/article/story/detail/__icsFiles/afieldfile/2019/03/28/02500375.jpg"/></div>
<div class="elem_paragraph">今回の技術の応用例。ストローのほかにも、様々な形に成形することが可能だ。</div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="inner">
<div class="elem_paragraph">
<p><strong>――どのような製品に応用できるか。</strong></p>
<p>キャップ付きのボトルや、建築資材などに使われるハニカム(多孔材)などをすでに試作しているが、もっと簡単な食品トレーやコンビニの弁当箱、紙コップのフタなどへの応用も考えている。</p>
<p>また木粉や紙粉に限らず、あらゆる粉末状のバイオマス資源に適用可能。コーヒーのかすを原料にして成形すると、ストローなど滑らかできれいなものができる。抹茶の粉で作れば、そのまま食べられる素材にもなる。</p>
<p><strong>――開発に至った背景には何があるか。</strong></p>
<p>近年海洋プラスチックの問題が広く報道されているが、以前より地球温暖化問題や化石資源の枯渇を問題視し、100%天然素材にこだわったモノづくりを追究してきた。</p>
<p>プラスチック素材の代替を目指し、パッケージメーカー ザ・パックの阿部羅貴嗣氏と共同で、紙袋の取っ手などをはじめとして、セルロース素材を使った様々な試作品を作ってきた。</p>
<p>昨年からマイクロプラスチックの問題が急激に盛り上がり、外食大手各社がプラスチックストローの廃止を発表。そうした背景から今回、象徴的な製品として木製ストローを作ったが、もっと多量のプラスチックゴミを生み出すその他の製品にも取り組みを広げていくべきだ。</p>
<p><strong>――今後の課題・展望をどのように考えるか。</strong></p>
<p>ストローや食品トレー、ボトルなど液体と触れる用途では、耐水性を付与する技術開発が必要だ。天然系撥水剤を混ぜ込むことや成形後のコーティング、疎水化のための化学反応などの検討を進めている。また大量生産のためには、成形装置の開発も必要となる。</p>
<p>今回の技術の特徴の一つは、木材や廃材、おが粉といった需要を創出する点だ。それは林業活性化や新産業の創出、地方創生につながっていくと考えている。</p>
<p><a href="http://www.sustainablebrands.jp/article/story/detail/1191809_1534.html">特集：テクノロジーとサステナビリティ</a></p>
</div>
</div>
</div>
<p></div>
<p></p>

テクノロジー

「ウッドストロー」開発者に聞く：プラ素材代替へ――野中 寛 三重大学教授

中島洋樹

<p></p>
<div class="blockTemplateArea"></p>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/news/jp/detail/__icsFiles/afieldfile/2019/03/15/450303.jpg"/></div>
<div class="m_paragraph">原田義昭環境大臣を中心に、アサヒ飲料・岸上克彦社長(左)と、はるやまホールディングス・治山正史社長</div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>環境省は3月12日、海洋プラスチックゴミ問題の解決に向け、「海洋プラスチック官民イノベーション協力体制」を構築すると発表した。具体的には、代替素材開発やネット通販、途上国支援などの分野で革新的な取り組みを行う企業、団体の代表者及び、関係者と環境大臣が意見交換を行う。ここで出されたそれぞれのイノベーションを環境省が取りまとめ、来るG20軽井沢関係閣僚会合、G20大阪会合を通じ、世界に日本の取り組みを発信していく。(オルタナ編集部=中島洋樹)</p>
<p>「海洋プラスチック官民イノベーション協力体制」は、環境省が推進する「プラスチック・スマートキャンペーン」の一環として行われる。個人・企業・団体・行政などのあらゆる主体が、プラスチックと賢く付き合うため、それぞれの立場でできる取り組み行うことが目的だ。</p>
<p>3月15日に開催された最初の意見交換では、アサヒ飲料(東京・墨田)の岸上克彦社長、はるやまホールディングスの治山正史社長が原田義昭環境大臣を訪ね、自社の海洋プラゴミ問題への取り組み事例を説明した。</p>
</div>
<div class="elem_various img_right">
<div class="elem_pik_box">
<table class="elem_pik_box">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/news/jp/detail/__icsFiles/afieldfile/2019/03/15/400249.jpg"/></div>
<div class="elem_paragraph">ラベルレスボトルの説明を行う岸上社長(左から2人目)</div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="inner">
<div class="elem_paragraph">
<p>アサヒ飲料の岸上社長は、同社が今年3月に発表した持続可能な容器包装の実現に向けた取り組みである「容器包装2030」の一環であるラベルレスボトルについて説明を行った。</p>
<p>ラベルレスボトルは、昨年アマゾンで試験販売を行い、今年2月から通販・宅配を中心にミネラルウォーター、麦茶・十六茶のお茶類、乳性飲料で本格展開している。従来ラベルに記載していた情報を梱包箱に印字し、箱単位での販売とすることでラベルレスが可能となった。</p>
<p>岸上社長は「清涼飲料という身近な製品で取り組むことで、消費者の皆様に環境問題を身近に感じていただける」と取り組みの意義を語る。ラベルレスにしたことで、従来製品より表示関連に使用する樹脂量を約90%削減することに成功した。同社はラベルレスボトルについて、2019年1～12月の期間で、トータル100万箱の出荷目標を掲げている。</p>
</div>
</div>
</div>
<div class="elem_various">
<div class="elem_pik_box">
<table class="elem_pik_box">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/news/jp/detail/__icsFiles/afieldfile/2019/03/15/400233.jpg"/></div>
<div class="elem_paragraph">i-Shirt(アイシャツ)の説明を行う治山社長(右端)</div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="inner">
<div class="elem_paragraph">
<p>はるやまホールディングスの治山社長は、今年4月からネット通販のシャツ製品について、包装に使用していたプラスチックを取りやめ、紙パッケージ包装とする取り組みを開始した事例を紹介した。</p>
<p>これにより、シャツ製品の包装に使用していたプラスチック約25ｇを削減できるという。シャツも、合成繊維を使用し、洗濯した後にアイロンをかけなくてもシワにならない製品「i-Shirt(アイシャツ)」を開発したことで紙パッケージ包装が可能となった。</p>
<p>治山社長自ら命名したというこの製品の展開で、配送中シャツにシワが発生することによる再配達を低減し、再配達にかかる労働力やCO2排出量の抑制も期待できるとしている。</p>
</div>
</div>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>両社長ともに、環境問題への取り組みを始めるには、強いリーダーシップが必要と強調した。</p>
<p>原田環境大臣は、「ここに至るまで、関係の方々の努力や苦労があったと思うが、実際に実行できていることは素晴らしいと感じる。これからは是非、この素晴らしい取り組みを1社だけではなく、ライバル他社とも垣根を超えて連携し、さらなる海洋プラゴミへの取り組みを進めていただきたい」と総括した。</p>
<p>環境省は、今後も意見交換を重ね、出されたイノベーション事例を取りまとめ、今年6月開催予定のG20軽井沢関係閣僚会合、G20大阪会合を通じて、海洋プラゴミ問題について日本の具体的な先進事例を世界に発信していきたい方針だ。</p>
<p>関連記事</p>
<div><a href="http://www.sustainablebrands.jp/news/jp/detail/1191616_1501.html">アサヒ飲料、持続可能な容器包装実現へ目標制定</a></div>
</p>
</div>
<p></div>
<p></p>

SB国際会議

サステナブル・ブランド国際会議2017～2020

環境省、海洋プラゴミ問題解決へ意見交換を開始

<div class="u-mt30">
  <div class="c-interview_info">
                                  <div class="c-interview_info__block">
        <div class="c-interview_info__block__en">interviewee</div>
        <div class="c-interview_info__block__name">ポール・ハーディスティ</div>
        <div class="c-interview_info__block__company"><p>アディダス ジャパン代表取締役</p>
</div>
      </div>
                              <div class="c-interview_info__block">
        <div class="c-interview_info__block__en">interviewer</div>
        <div class="c-interview_info__block__name">森 摂</div>
        <div class="c-interview_info__block__company"><p>オルタナ編集長/サステナブルブランド国際会議（東京）総合プロデューサー</p>
</div>
      </div>
            </div>
</div>

<p></p>
<div class="blockTemplateArea">
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" src="https://cms.sustainablebrands.jp/article/interview/detail/__icsFiles/afieldfile/2019/03/01/01650433_1.jpg" alt="" /></div>
<div class="m_paragraph">アディダス・ジャパンのポール・ハーディスティ代表取締役</div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>アディダスが「環境」と「ビジネス」を同軸に据えた経営戦略を進めている。海岸から回収したプラスチックごみを再生し、再繊維化して運動シューズとして販売したところ、500万足のヒット商品になった。全世界オフィスからはペットボトルを追放した。アディダスの環境政策の背景には、どんなブランド戦略があるのか。</p>
</div>
<div class="elem_heading_lv2">
<div>
<h2>責任あるビジネスを貫くことが経済的成功へ</h2>
</div>
</div>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" src="https://cms.sustainablebrands.jp/article/interview/detail/__icsFiles/afieldfile/2019/03/01/shoes600400.jpg" alt="" /></div>
<div class="m_paragraph">リサイクルされたプラスチックを使った運動シューズ「パーレイ」</div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>――まず、海洋ゴミから再生した運動シューズのことを教えて下さい。</p>
<p>アディダスはリサイクルされたプラスチックを使った運動シューズ「パーレイ」を開発しました。このプロジェクトは「パーレイ・フォー・ジ・オーシャンズ」というNGO（非営利組織）との協働によって実現しました。</p>
<p>プラスチックはモルジブなどで、海洋に流れ出る前に海岸で回収したものです。プラスチックごみを「リサイクル」して、再繊維化し、運動シューズの材料にしたのです。2017年に100万足、2018年に500万足を生産しました。2019年には1100万足の生産を予定しています。</p>
<p>運動シューズだけでなく、FCバイエルン・ミュンヘンのユニフォームや、テニスのアレクサンダー・ズベレフ選手が着るスポーツウエアにもなります。</p>
<p>こうした再生プラスチック由来のシューズは、一足一足の海洋プラスチックごみ問題に対する貢献度は小さいものの、そのリサイクルを通じて、ユーザーに製品のデザイン、機能や品質を超えた価値を提供しているのです。</p>
</div>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" src="https://cms.sustainablebrands.jp/article/interview/detail/__icsFiles/afieldfile/2019/03/01/shirt600400.jpg" alt="" /></div>
<div class="m_paragraph">シューズ以外にもTシャツ などにも再生プラが使用されている</div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>――「ウルトラブースト・パーレイ」は好調なようです。サステナブルな環境方針が売上高に結びついたのですね。</p>
<p>サステナブルなビジネスを展開することは、株主の期待に応えるとともに、顧客や従業員、サプライチェーン関係者の関心にも応えることになります。人権問題を含めて、「責任あるビジネス」を貫くことが、経済的な成功に結び付くと信じています。</p>
<p>さらに、社会が変化し、最近の若者（特にＺ世代＝1995年生まれ以降の若い世代）は社会や環境への関心が上の世代よりも強くなりました。売上高を伸ばすためにも、若者たちと良い関係性を築き、彼ら／彼女らが求めるものを理解し、提供していくことが重要なのです。</p>
</div>
<div class="elem_heading_lv2">
<div>
<h2>事業もオフィスもサステナブルに</h2>
</div>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>――プラスチックごみ問題では、ほかにどんな取り組みがありますか。</p>
<p>2016年以来、アディダスの直営店では、すでにビニールの買い物袋を使っていません。輸送用の包装材の一部はまだプラスチック製ですが、カーボンオフセットや、より持続可能な資材の導入を探っています。</p>
<p>ファッション・フォー・グッド財団には1500万ユーロを寄付しています。この金額はプラスチックの包装材による環境への影響を相殺するものです。この財団は革新的、持続的、そして再利用可能なファッション素材を推進しています。アディダスは2018年に同財団のパートナーになりました。</p>
<p>――世界ではサステナブルなグローバル企業が増えてきました。アディダスはサステナビリティ経営をどう進めますか。</p>
<p>アディダスでは20年前から、環境目標は大事だと認識していました。その重要性は、いまさらに高まっています。アディダスの事業のすべての部分にサステナビリティが深く浸透し始めたのです。</p>
<p>製造時には廃棄物を減らし、Tシャツを染める時の水にも配慮しています。販売時の環境負荷にも配慮し始めました。まだ100%ではありませんが、（電気やエネルギー使用による）CO2の排出、水排出の削減など、ビジネスのあらゆるパートで、あらゆる従業員が取り組んでいます。</p>
<p>――製造過程全体を通じて、環境負荷の低減を目指しているのですね。</p>
<p>より持続可能な原材料を使ったり、CO2の排出削減、廃棄物の削減を進めたりしています。2018年だけでもアディダスの世界のオフィス、店舗、倉庫やディストリビューションセンターなどで40トンものプラスチック廃棄を減らし、より持続可能な解決法を導入しました。</p>
<p>2018年12月にポーランドのカトヴィツェで開かれた気候変動枠組締約国会議(COP24)では、当社は「ファッション業界における気候変動防止憲章」に署名しました。これにより、2030年までに温室効果ガスの排出を30%削減することになりました。</p>
<p>アディダスの日本のオフィスでも、プラスチックの使用中止を進めています。ペットボトル、プラスチックのカップを紙製や繰り返し使えるものに変えました。木や紙製のナイフやフォーク、ガムテ―プも紙製に変えました。コーヒークリームのミニ容器も廃止しました。</p>
<p>お客様が当社オフィスに来られた時には、お茶か水しか出しません（誰も文句は言いませんが、たまには驚かれます）。</p>
<p>社員も使い捨てのビニール袋を止めてもらおうと、エコなトートバッグを配布しています。新入社員全員にはマグカップとトートバッグを配布しています。</p>
</div>
<div class="elem_heading_lv2">
<div>
<h2>「スポーツ」を軸にしたロードマップ戦略</h2>
</div>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>――多くのグローバル企業は環境・社会NGOからの批判の対象になっています。例えば国際環境NGOグリーンピースは、生産段階で有害物質を出さない「デトックス」キャンペーンを展開しています。アディダスはどう対応していますか。</p>
<p>アディダスの環境・社会にまつわる活動はNGO、格付け機関やSRI（社会的責任投資）のアナリストたちからも前向きの評価を受けています。これらの機関は、私たちの環境・社会活動について、書類上でのチェックや従業員や経営者に対する取材を含め、深く調べています。</p>
<p>――アディダスは、サステナビリティとブランド価値の関係をどう捉えていますか。</p>
<p>アディダスはスポーツに携わる企業としてサステナブルな会社を目指しています。私たちにはスポーツに関わる場所や空間を守っていく義務があります。当社の「サステナビリティ・ロードマップ」では、スポーツの世界と密接な、6つの戦略的段階があります。</p>
<p>それは「企画」「デザイン」「製造」「物流」「販売」、そして「競技で使用されること」です。このようなスポーツ用品のサイクルにおいて、私たちはサプライチェーンの全段階において、責任あるアプローチを進めています。それらは数値で管理され、数値化された目標になります。</p>
</div>
<div class="elem_heading_lv2">
<div>
<h2>「もったいない」精神や江戸文化は日本の潜在力</h2>
</div>
</div>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" src="https://cms.sustainablebrands.jp/article/interview/detail/__icsFiles/afieldfile/2019/03/01/03600400.jpg" alt="" /></div>
<div class="m_paragraph">アディダスは日本でもサステナビリティを訴求していく</div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>――残念ながら、日本では「環境に良いこと」だけで製品を買うことは少ないです。日本の消費者に対して、どのようなアプローチをしていきますか。</p>
<p>確かに、難しい問題です。しかし日本でも、環境やサステナビリティを訴求していくことは決して無駄なことではありません。業界のリーダーとしてアディダスに何ができるのか、少しずつでも広めていきます。これは当社の義務なのです。</p>
<p>日本には「もったいない」の考えや、「マイカップ」の習慣があります。リサイクルの習慣も深く根付いています。江戸時代の日本は、世界で最もサステナブルな社会だったと言われています。ですので、日本社会もサステナブルになれると信じています。</p>
<p>日本では2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けてスポーツの世界が注目されていますが、アディダスは、スポーツだけでなくライフスタイル全般において、日本がもっとサステナブルな社会になれるよう支援する社会的責任があると考えています。</p>
<p>私たちはスポーツの場を守り、気づきをもってもらい、解決法を提供していきます。例えば、年間イベントである「ラン・フォー・ジ・オーシャン」はすでに14000人の日本人ランナーが参加し、海洋環境保護の活動に触れ、合計45万キロを走破しました（世界では92万4000人が参加）。</p>
</div>
<div class="elem_heading_lv2">
<div>
<h2>従業員も顧客も惹きつける「存在理由」を</h2>
</div>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>――企業がサステナブルであることは社会にとって良いことですが、それがビジネス自体にも良いことであるという実感はありますか。</p>
<p>もちろんです。会社が従業員から支持される理由にもなります。コミュニティからも信頼されます。ブランドとして、企業として「存在する理由」が必要なのです。スポーツを通じて何か信頼できるものがあれば、生活全体を変えることもできます。</p>
<p>アディダスのミッションは、「世界最良のスポーツブランド」になることです。でも、「最良の」とはどういう意味でしょうか。それは人によって違うかもしれません。ですので、まず「私たちにとって」の最良を目指しています。</p>
<p>私たちにとっての「最良」の定義は、世界で最も高品質な製品を開発し、販売することです。それだけでなく、購入する時にも、使うときにもサステナブルという意味での「最良」を目指します。環境にも社会にも配慮する、という意味です。</p>
<p>こうした会社のポリシーは、「責任ある企業で働きたい」という人を引きつけます。顧客もひきつけます。なかには環境や社会課題に興味が無いユーザーもいますが、私たちは顧客も従業員も啓発していきたいのです。それがアディダスの社会的責任です。</p>
<p>アディダスの創業者は「お金を稼ぎたい」と言ったのではなく、「アスリートのためにベストのシューズを作りたい」と言いました。こうした価値観がアディダスのDNAなのです。</p>
<p>――そのDNAが今でもアディダスに受け継がれているわけですね。</p>
<p>その通りです。それは一時（いっとき）のことではなく、「私たちは常にサステナブルでなければならない」という思いを共有しています。製品を開発する時も、顧客に届ける時もそうです。「スポーツを通じて、社会を良くする」ことは当社のスローガンなのです。</p>
</div>
<div class="elem_heading_lv2">
<div>
<h2>持続可能性が投資の対象に</h2>
</div>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>――投資家との関係はどうですか。</p>
<p>アディダスはDAX（ドイツ証券取引所）への上場企業です。ですので、株主からの期待に応えながら、プロフィタビリティ（収益）とサステナビリティ（持続可能性）のバランスを取らなくてはなりません。</p>
<p>さらに言うと、いまの投資家は株のパフォーマンスだけではなく、各社の持続可能性に投資しているのです。</p>
<p>――それがESG（教育・社会・ガバナンス）投資ですね。</p>
<p>株主の姿勢もこの10－20年で大きく変わりました。以前はリターン（配当）しか見ていませんでしたが、今は「社会的責任をきちんと果たす企業に投資したい」傾向が強くなったようです。</p>
<p>いくら収益が良くても、社会的責任を果たさない企業は投資の対象になりにくくなりました。株価も低迷するでしょう。</p>
<p>――21世紀は、グローバリゼーションに伴う社会課題が噴出しています。21世紀のビジネスは20世紀より難しくなりそうでしょうか。</p>
<p>おそらく、そうですね。しかしビジネス機会もあります。例えば海洋プラスチックごみ問題に取り組む「パーレイ」と、それをサポートするアディダスの関係性の中でも、再生プラスチックで作った運動シューズという新しい価値が生まれました。とてもクールな製品です。</p>
<p>何か環境負荷や社会課題が起きても、それを補い、解決することで新しい価値を生み出せます。ユーザーが自ら環境負荷を減らすことができなくても、環境負荷が低い製品を買うことで、問題解決の一端になるのです。カーボンオフセットも同じような仕組みです。飛行機に乗って燃油を消費したとしても、2ドルほど払って、環境問題の解決に寄与できるのです。</p>
<p>――もしアディダスがサステナブルな会社でなかったら、何が起きますか。</p>
<p>当社はサステナブルな企業ですので、従業員たちも付いてきてくれますし、顧客からの支持もあります。もしアディダスがサステナブルでなかったら、顧客も従業員も減ってしまうと思います。</p>
</div>
<p></p>
</div>
<p></p>

<div class="c-interview_card">
  <div class="c-interview_card__title">interviewee</div>
  <div class="c-interview_card__inner">
        <div class="c-interview_card__thumb">
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    </div>
        <div class="c-interview_card__body">
      <div class="c-interview_card__name">ポール・ハーディスティ</div>
      <div class="c-interview_card__company"></div>
      <div class="c-interview_card__text">
      <p>1967年生まれ、オーストラリア出身。1992年よりオーストラリアおよびニュージーランドのファッション関連企業でCFOを務める。1999年にアディダス インドネシア社長に就任した後、インド、韓国にてCOO、社長を歴任。2010年3月からアディダス ジャパン株式会社代表取締役。</p>
      </div>
    </div>
  </div>
</div>

<div class="c-interview_card">
  <div class="c-interview_card__title">interviewer</div>
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        <div class="c-interview_card__body">
      <div class="c-interview_card__name">森 摂 （もり・せつ）</div>
      <div class="c-interview_card__company"><p>株式会社オルタナ代表取締役社長・編集長</p>
</div>
      <div class="c-interview_card__text">
      <p>東京外国語大学スペイン語学科を卒業後、日本経済新聞社入社。1998年-2001年ロサンゼルス支局長。2006年9月、株式会社オルタナを設立、現在に至る。主な著書に『未来に選ばれる会社－CSRから始まるソーシャル・ブランディング』（学芸出版社、2015年）、『ブランドのDNA』（日経ビジネス、片平秀貴・元東京大学教授と共著、2005年）など。訳書に、パタゴニア創業者イヴォン・シュイナードの経営論「社員をサーフィンに行かせよう」（東洋経済新報社、2007年）がある。一般社団法人グリーン経営者フォーラム代表理事。特定非営利活動法人在外ジャーナリスト協会理事長。</p>
      </div>
    </div>
  </div>
</div>

サステナブル・オフィサーズ

インタビュー

経営 management

ブランド戦略

廃プラから人気シューズ誕生：責任あるビジネス貫く――ポール・ハーディスティ アディダス・ジャパン代表取締役　

藤原斗希子

<p></p>
<div class="blockTemplateArea"></p>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/article/story/detail/__icsFiles/afieldfile/2019/02/27/01500400.jpg"/></div>
<div class="m_paragraph"></div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>テイクアウト食品のプラスチック容器や包装廃棄が問題となるなか、フィンランドのスタートアップ企業「<a href="http://www.koepala.com/">Koepala</a>」は、ムダのないパッケージのソリューションとして、人間工学に基づいた機能的なデザインのパッケージを発表した。デザインはすでに特許取得済みで、欧州を中心としたスタートアップや食品関連のイベントに進出している。(フィンランド＝藤原斗希子)</p>
</div>
<div class="elem_heading_lv2">
<div>
<h2>省資源を実現する4つのポイント</h2>
</div>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>包装業界で30年以上の経験や、ケータリング、小売業界における経験を持つスタッフたちが開発に従事。食品包装の廃棄問題や、急速に変化する都市化におけるテイクアウト食品の課題解決に向けて、コスト効率の高い生産技術と機能的かつ人間工学的な設計を用いて開発した。</p>
</div>
<div class="elem_various img_right">
<div class="elem_pik_box">
<table class="elem_pik_box">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/article/story/detail/__icsFiles/afieldfile/2019/02/27/02500500.jpg"/></div>
<div class="elem_paragraph"></div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="inner">
<div class="elem_paragraph">
<p>パッケージの主な特徴は4つだ。</p>
<p>一つ目は、多目的で機能的なデザイン。あらゆるタイプのテイクアウト食品および飲料に対応できること。フタなどの付属品は不要で、保管や物流段階において平らにして運べるような独自の設計が施されている(すべて特許取得済み)。</p>
<p>二つ目は、利便性を重視したデザイン。従来の持ち運び途中における不便さ(例えば、こぼしたりする)などの課題を解決するために、コンテナ型からボウルやカップ型への独自の開封メカニズムを開発した。使用後は平らに畳んで処分、またはリユースできる。</p>
<p>三つ目は、環境負荷軽減の実現。既存の硬質パッケージと比べて廃棄物量が50%削減できる。これにより包装ライフサイクルにおけるCO2排出量も大幅に削減した。廃棄物処理に要する管理の時間と作業量も削減できる。</p>
<p>四つ目は、低コストで投資できること。工場における手動ラインのみならず、充填ラインにも適用できるような設計を開発した。これにより、単一梱包材ソリューションへの転換が実現した。</p>
</div>
</div>
</div>
<div class="elem_heading_lv2">
<div>
<h2>循環経済との結びつき、各国で評価</h2>
</div>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>Koepalaはもともと、欧州を中心とした賞である「Columbus Trophy」のホスピタリティ・イノベーション・アワードのファイナリストの一社としてノミネートされた。この賞は、製品やサービスだけに焦点をあてるのではなく、その背後にある起業家精神に焦点をあてて審査していることが特徴的である。</p>
<p>その後、オランダや英国を皮切りに食品関連イベントやスタートアップイベントに続々と進出。パッケージに焦点を当てたスタートアップ「Packbridge Challenge」では、「日常の課題解決に貢献する革新的なソリューション。シンプルで、持続可能性のある発明は、これからの拡張性が高い」と評価され2017年の勝者となった。</p>
<p>2018年には、シンガポールで開催されたテクノ・イノベーション展に出展し、ASEAN市場に参入する意欲を見せている。</p>
<p>このような成長を続けているKoepalaは、2018年「フィンランドで最も優れた成長企業トップ100」の1社として選ばれた。成長やスケールアップの可能性、そして何よりも事業活動そのものがサーキュラーエコノミー政策と強く結びついていることが評価された。</p>
<p>食品包装をより持続可能なものにしながら、既存の外食文化をより便利で楽しいものにすることが、同社の目標だ。</p>
<p>6月にフィンランドのヘルシンキで開催されるWCEF2019（第3回世界循環経済フォーラム）にも出展予定。同国が力を入れているサーキュラーエコノミー政策への貢献に対して、さらに意欲的に取り組むとしている。</p>
<p><a href="http://www.sustainablebrands.jp/article/story/detail/1191809_1534.html">特集：テクノロジーとサステナビリティ</a></p>
</div>
<p></div>
<p></p>

ムダのないテイクアウト食品用包装：フィンランド

<p></p>
<div class="blockTemplateArea"></p>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/news/jp/detail/__icsFiles/afieldfile/2019/02/08/400300.jpg"/></div>
<div class="m_paragraph"></div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>政府は8日、省庁や国立大など国の機関の食堂で、ストローなど使い捨てプラスチック容器の提供を原則取りやめる方針を決めた。国の物品調達を定めた「グリーン購入法」に基づく基本方針の変更を閣議決定した。庁舎内のコンビニなど売店では、レジ袋に植物由来の素材を含むことなどを義務化する。食品ロスについても、食堂や売店に発生量の把握や削減目標の設定を義務付けた。4月以降、事業者との契約の際には選定の条件となる。(オルタナ編集部=堀理雄)</p>
<p>グリーン購入法では、国が率先して環境に配慮した調達に取り組むよう、事務用品や設備、公共工事など幅広く調達方針を定めている。各省庁や国会、独立行政法人、国立大学など国の機関は毎年、基本方針に即して方針を決めている。</p>
<p>今回の変更では、使い捨てプラ削減や食品ロス削減に向けた方針が強化されているのが特徴だ。</p>
<p>食堂でのストローやスプーン、皿など使い捨てプラ容器について、代替手段がない場合を除き使用を禁止することに加え、省庁内のコンビニなど売店のレジ袋は、植物由来原料を10％以上含むことを義務付けた。また審議会など会議運営では、ペットボトルでの飲料提供もやめる。</p>
<p>食品ロスの削減については、食堂や売店での削減目標設定のほか、消費者への呼びかけや啓発に取り組むよう定めた。具体的な取り組みとして、食堂で余った食材を持ち帰りたいときには容器を提供することなどを例示している。</p>
<p>環境省大臣官房環境経済課の荒木肇課長補佐は、「循環型社会への取り組みや食品廃棄物削減など、環境負荷低減に向けた取り組みを今後も続けていきたい」と述べた。</p>
</div>
<div class="elem_link emphasis">
<p><a href="http://www.sustainablebrands.jp/newsletter/index.html" target="_blank">ブランド・イノベーターのためのESG情報サイト<br />『サステナブル・ブランド ジャパン』<br />メールマガジン会員のご登録（無料）はこちら</a></p>
</div>
<p></div>
<p></p>

省庁や国立大の食堂、使い捨てプラ容器を原則禁止へ

吉田広子

<p></p>
<div class="blockTemplateArea"></p>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/news/jp/detail/__icsFiles/afieldfile/2019/02/08/01570408.jpg"/></div>
<div class="m_paragraph">大崎にあるローソンに設置されたアイカサ</div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>傘のシェアリングサービス「アイカサ」を展開するネイチャー・イノベーション・グループ(東京・渋谷)は2月7日、ローソン都内4店舗でアイカサを開始した。同サービスは1日70円で傘をレンタルできる仕組みで、現在3300人以上が登録している。ビニール傘はコンビニにとって大きな収益源だが、プラスチックごみ問題が深刻化するなか、ローソンは削減に向けて舵を切ろうとしている。(オルタナ編集部=吉田広子)</p>
<p>アイカサの導入が決まったのは、大崎の3店舗、霞が関の1店舗だ。1店舗につき20本を導入する。ネイチャー・イノベーション・グループとローソンは利用額に応じてレベニューシェアを行う。1年かけて実証実験を行い、導入店舗の拡大を検討していく。</p>
<p>日本洋傘振興機構の推定によると、日本国内の年間傘消費本数は1億2000～3000万本で、世界一の消費量とされる。そのうちビニール傘は8000万本に上るという。多くは使い捨てされているのが現状だ。</p>
<p>ネイチャー・イノベーション・グループは、こうした課題を解決しようと、12月上旬にアイカサを開始。東京・渋谷を中心に拠点を広げ、現在は約100拠点で約1000本のシェア傘を運用している。2月1日にはメガネスーパーとの業務提携も開始した。</p>
<p>同社の黒須健取締役は、「プラスチック問題や、中国の廃プラスチック輸入禁止措置を受けて、日本国内でもビニール傘を巡る問題が顕在化してきた。ビニール傘は大きな収益源だが、環境負荷が高い。シェア傘を導入することで、企業の環境価値を高めることができる」と話す。</p>
<p>黒須取締役は「12月にサービスを開始して以来、予想以上の反響があった。一方で、傘をシェアするという新しい習慣を根付かせるには、まだまだ工夫が必要だと感じている。利便性をさらに高め、ユーザーとともにムーブメントを起こしていけたら」と続けた。</p>
</div>
<div class="elem_link emphasis">
<p><a href="http://www.sustainablebrands.jp/newsletter/index.html" target="_blank">ブランド・イノベーターのためのESG情報サイト<br />『サステナブル・ブランド ジャパン』<br />メールマガジン会員のご登録（無料）はこちら</a></p>
</div>
<p></div>
<p></p>

ローソン都内4店舗で「シェア傘」導入、ビニ傘削減へ

<p></p>
<div class="blockTemplateArea"></p>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/news/jp/detail/__icsFiles/afieldfile/2019/02/05/01600336.jpg"/></div>
<div class="m_paragraph">「キューブパック」のサンプル © Toppan Printing Co., Ltd.</div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>凸版印刷は2月1日、濡れた場所でも常時使用が可能でプラスチックボトルの代替となる紙パック「キューブパック」を開発したと発表した。独自の構造により、洗面所や風呂場など水回りでも容器が損なわれない耐水性を実現。従来のプラスチックボトル容器に比べ石油化学由来の材料を75％削減可能で、価格はほぼ同等の見込みという。今月からサンプル出荷を始め、早ければ来冬発売予定。2020年度に約10億円の売り上げを目指している。(オルタナ編集部=堀理雄)</p>
<p>これまでにない耐水性を実現したポイントの一つは、紙パックを組み立てたときにできる継ぎ目・紙端部を、容器の上下部ではなく側面部になるように設計した構造だ。使用時に水と常時接する容器の底部付近に紙の継ぎ目がないことで、長く使用しても容器が損なわれないという。コーティング加工なども合わせ耐水性を高めた。</p>
<p>またその構造により、容器の中央に口栓をつけることが可能となり、ポンプを使用した付け替え容器や広口容器としても使用できる。キャップやポンプには現状プラスチックを使用しているが、今後バイオプラスチックへ置き換える技術開発も進めたいとしている。</p>
<p>開発に携わった同社の生活・産業事業本部 ビジネスイノベーションセンター 和田伸午部長は「従来からライフサイクルを重視したパッケージ開発を行っており、環境保全への取り組みも重要視している。今後も社会課題の解決に貢献していきたい」と述べた。</p>
</div>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/news/jp/detail/__icsFiles/afieldfile/2019/02/05/02650156.jpg"/></div>
<div class="m_paragraph">平らに折りたたんだ状態で納入し、充填直前にボックス型に組み立てる「組み立て式」を採用。平坦な状態で輸送・保管できるため積載効率の向上や保管スペースの削減が可能という。</div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<p></div>
<p></p>

凸版印刷が浴室でも使える紙パック、プラ容器代替へ

<p></p>
<div class="blockTemplateArea"></p>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/news/jp/detail/__icsFiles/afieldfile/2019/01/31/01600393.jpg"/></div>
<div class="m_paragraph">「アサヒ おいしい水 天然水 ラベルレスボトル」(左)と「アサヒ 十六茶 ラベルレスボトル」</div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p><div>アサヒ飲料(東京・墨田 岸上克彦社長)は1月29日、ESGの取り組み強化の一環として、「容器包装2030」の制定を発表した。持続可能な容器包装を実現するため、「リサイクルPET・環境配慮素材」「リデュース」「環境に配慮した新容器開発」に関連する3つの目標で構成しており、2030年までの達成を目指す内容だ。同社は「容器包装2030」を通じて、持続可能な社会を実現するための環境負荷低減、循環型社会に向けて積極的に取り組む考え。(オルタナ編集部=中島洋樹)</p>
<p>同社は商品の環境負荷低減に取り組み、2016年に飲料業界で初めて容器資材すべて(キャップ、PETボトル、ラベル)に植物由来の原料を一部使用した「三ツ矢サイダー」(PET1.5リットル)を販売した。2018年には、自社工場製造品に国内最軽量となる炭酸飲料用PETボトルキャップを採用。さらにラベルを排除した「アサヒ おいしい水　天然水 ラベルレスボトル」を発売した。</p>
<p>「容器包装2030」では、次の3つの目標達成を目指す。</p>
<p>【リサイクルPET、環境配慮素材】</p></div>
<div>プラスチック製容器包装(PETボトル、ラベル、キャップ、プラスチックボトル)の全重量60%にリサイクルPET、植物由来の環境配慮素材などを使用することを目指す。</p>
<p>【リデュース】</p></div>
<div>ラベルレスボトルを拡大するなどプラスチック製容器包装の重量削減を目指す。</p>
<p>【環境に配慮した新容器開発】</p></div>
<div>プラスチック以外の容器や、新しい環境配慮素材の研究開発を目指す。</p>
<p>同社広報部門の担当者は、「ラベルレスボトルの取り組みは他の飲料にも広げていきたい。また今後もサプライヤー、自社研究部門双方で容器包装の研究開発を継続し、持続可能な社会実現を目指す」と述べている。</p>
<p>関連記事</p>
<div><a href="http://www.sustainablebrands.jp/news/jp/detail/1191898_1501.html">環境省、海洋プラゴミ問題解決へ意見交換を開始</a></div>
</div>
</div>
<p></div>
<p></p>

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