![]() 工場からの出荷は約8か月ぶりだ
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サントリービールは、熊本地震で被災したサントリー九州熊本工場での「ザ・プレミアム・モルツ」樽生の出荷を12月13日から再開した。4月の震災以降、同社は九州熊本工場の完全復旧に向けて、グループ全社を挙げて取り組んできた。熊本地震復興支援活動「サントリー水の国くまもと応援プロジェクト」にも取り組み、10月には義捐金3億円の追加拠出を発表している。工場からの商品出荷が再開し、復興に弾みがつきそうだ。
熊本工場は、被害の大きかった上益城郡にある。サントリーホールディングス広報部の藤原智子広報担当は、「工場の外観では分からないが、天井が崩れたり、配管が破損するなどして、製造設備など内部の被害が大きかった」と話した。
工場内の配送センターは、6月上旬に復旧し、九州エリア内の通常出荷が可能となっていた。11月には樽生ラインの仕込みを開始した。12月に入り、まず、飲食店に向けて主力ブランドである「ザ・プレミアム・モルツ」の樽生を出荷。その後、「ザ・プレミアム・モルツ」の缶商品を2017年1月以降に出荷し、「金麦」「オールフリー」なども順次出荷を再開していく予定だ。
清涼飲料の缶商品は2017年3月に、ペットボトル商品については2017年5月に製造開始を目指すという。
written by
松島 香織(まつしま・かおり)
サステナブルブランド・ジャパン ニュースサイトの立ち上げメンバーとして参画。その後2022年12月から2025年3月まで、デスク(記者、編集)を務める。