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企業や学校、地域の環境保全活動や省エネ・自然エネルギー事業を表彰する「低炭素杯2016」が2月16~17日に都内で開かれ、全国の38団体が活動をプレゼンし、内容を競い合った。その結果、複数のソーラー発電によってエネルギーの地産地消を目指す「しずおか未来エネルギー株式会社」(静岡市、服部乃利子社長)が最優秀賞に当たる「環境大臣賞 グランプリ」に輝いた。
低炭素杯は2011年以来、一般社団法人地球温暖化防止ネットを事務局として毎年開催している。「企業部門」「学生部門」「地域エネルギー部門」「地域部門」の4つのカテゴリー別に、第1次審査を勝ち抜いた38団体が、4分間のプレゼンテーションによる最終審査に挑んだ。
しずおか未来エネルギーは2012年の設立。東日本大震災を機に、NPO法人アースライフネットワーク、静岡市と三者協定を結び、域内のエネルギ―の自立・分散を目指す取り組みが始まった。日本平動物園の管理棟や市民活動センター、高校の屋上など7カ所にソーラーパネルを設置。累計の発電量は377メガワットアワーに達した。
表彰式で、平口洋・環境副大臣は「COP21でパリ協定が採択された。これから着実に地球温暖化対策に取り組まなければならない。低炭素型の製品、サービス、行動を選択する『クールチョイス』を広げていきたい」と話した。