ニュース

インタビュー

ワールドニュース

SBコミュニティニュース

スポンサー記事

コラム

nest

SBシンポジウムレポート

SB-Jフォーラム

SB Student Ambassador

次世代育成

話題のキーワード

イノベーション

経営 management

地域の社会課題解決へ学校の枠超え高校生が議論 ――第3回SB Student Ambassador ① 四国・北陸・東北ブロック大会

サステナブル・ブランド ジャパン編集局

<p></p>
<div class="blockTemplateArea"></p>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/community/column/detail/__icsFiles/afieldfile/2022/11/26/no1800_1.JPG"/></div>
<div class="m_paragraph"><sup>約2年半ぶりにリアルで参加した「SB2022サンディエゴ」の様子について報告する鈴木ディレクター</sup> </div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>サステナブル・ブランド ジャパンの法人会員コミュニティに向けた「2022年度第3回 SB-Jフォーラム」がこのほど博展(東京・中央)本社とオンラインで開かれた。今回はSB国際会議の発祥の地である米サンディエゴで10月に4日間の日程で行われた会議に参加したメンバーらの報告を通して、来年2月14・15日に開催する「SB国際会議2023東京・丸の内」と共通のテーマである「RECENTER &amp; ACCELERATE(リセンター・アンド・アクセラレイト)」が意味するところについて考えた。</p>
<p>サステナブル・ブランド国際会議は、世界を舞台に商業活動の未来を創り出すブランド・イノベーターが集うグローバルコミュニティで、2006年に米国を拠点にスタート。日本では2016年から株式会社博展がサステナブル・ブランド ジャパンを運営し、毎年の国際会議とニュースメディアの活動などを通じてサステナビリティとブランドの統合を推進する企業の取り組みを後押ししている。</p>
</div>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/community/column/detail/__icsFiles/afieldfile/2022/11/26/no02.jpg"/></div>
<div class="m_paragraph"><sup>会場のリゾートホテルの屋外で、プラントベースの食事を楽しみながらネットワーキングを深める「SB国際会議2022サンディエゴ」の参加者ら</sup> </div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>今年の「SBサンディエゴ」はコロナ禍を経て、約2年半ぶりに本来の大規模な形でリアルとオンラインによるハイブリッドで開催され、日本からは鈴木紳介・SB国際会議カントリーディレクターと青木茂樹・同アカデミックプロデューサーらが現地入り。会場のリゾートホテルでは、広い室内でSBらしい熱のこもったトークが、屋外では参加者が自由に食事を取りながらネットワーキングを繰り広げる光景が見られたという。</p>
</div>
<div class="elem_heading_lv2">
<div>
<h2>環境、社会問題とビジネスの関連追い続けたSB16年の軌跡</h2>
</div>
</div>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/community/column/detail/__icsFiles/afieldfile/2022/11/26/aoki02.JPG"/></div>
<div class="m_paragraph"><sup>在外研究のため留学中のデンマークからオンラインでフォーラムに参加し、SB国際会議の変遷や「SB国際会議2022サンディエゴ」について語る青木プロデューサー</sup></div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>この日のフォーラムでは、最初に、米国での国際会議に早い段階から参加してきた青木氏が、同会議16年間のテーマの変遷に触れ、2006年にグリーンからお金を生み出すことが新しい資本主義だ、というような意味合いの「Green to Gold」に始まり、楽しみながらグリーンエコノミー市場をつくろうという「Play On」(2011年)、グリーン革命こそがブランドになっていくという「The Revolution will be Branded」(2012年)と、環境や社会問題がさまざまなビジネスと関連していることを意識づける流れがあったことを説明。</p>
<p>さらに会議が10周年を迎え、日本が参画した2016年には「Activating Purpose」と、企業が社会や環境に対する立ち位置をしっかりと示してビジネスを行っていくことの重要性がパーパスという言葉で表され、以降、2017〜2019年は「GOOD LIFE」、2020・2021年は「Regeneration(再生)」とテーマが広がり、「経済も生態系の一部分でしかない」という大きな議論が生まれた背景を振り返った。</p>
</div>
<div class="elem_heading_lv2">
<div>
<h2>本質に立ち返り、行動変容を加速させようという強い意志</h2>
</div>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>そうした方向の先に掲げられた今回の「RECENTER &amp; ACCELERATE」について、青木氏は、「本質に立ち返り、立ち位置に立ち戻り、そして行動変容を加速させようということ。前年までのリジェネレーションがやや静的な印象であるのに対し、強い意志を示したテーマを選んだ」と解説した。</p>
</div>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/community/column/detail/__icsFiles/afieldfile/2022/11/26/no4.jpeg"/></div>
<div class="m_paragraph"><sup>「SB国際会議2022サンディエゴ」の基調講演やセッションの様子。左上がSB創設者のコーアン・スカジニア</sup> </div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>会議のウェルカムスピーチでは、SB創設者のコーアン・スカジニアが同テーマについて、「社会も環境も政治経済も困難を極める時代のなかで積極的に行動するには、立ち止まって自分自身を見つめ、心と思いを安定させ、歴史を振り返って教訓を学ぶ必要がある。それによってのみ、目前の課題に対する進歩を効果的に加速できる」と述べ、これまでの共感・認知のフェーズから、ブランド自身が行動変容を加速していくことの重要性が強調された。</p>
<p>その上で青木氏は、基調講演を含め全体で約100のセッションがあった今回の会議の中から印象に残った場面を列挙。ジャーナリストのJo Confino(ジョー・コンフィノ)氏による、日々の生き方、暮らし方に禅の思想を取り入れることの提案や、持続可能性に関する国際的な非営利団体「Forum for the Future」の最高経営責任者、Sally Uren(サリー・ウレン)氏が「死んだ地球にビジネスは存在しない。利益か、サステナビリティかという二者択一ではなく、Doing GOODによってビジネスを成長させ、従来の縦割りを飛び越えて組織のダイナミズムを永続させよ」と訴えたことなどを紹介した。</p>
</div>
<div class="elem_heading_lv2">
<div>
<h2>課題ベースでなく目的ベースのダイアログが特徴</h2>
</div>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>続いてフォーラムでは、今年のSBサンディエゴをオンライン視聴した足立直樹・SB国際会議サステナビリティプロデューサーと山岡仁美・同D&amp;Iプロデューサーが、それぞれの視点で同会議の面白みや、そこから読み取れることを解説した。 </p>
</div>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/community/column/detail/__icsFiles/afieldfile/2022/11/26/adachi.JPG"/></div>
<div class="m_paragraph"><sup>日本のSB国際会議と欧米の国際会議との違いについて語る足立プロデューサー</sup></div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>足立氏はまず、日本のSB国際会議と、SBサンディエゴとでは、セッションの進め方が違うことを指摘。日本では登壇者によるスライドを用いたプレゼンテーションから始まるのが一般的であるのに対し、「欧米ではどんどんスライドがなくなっている。要はダイアログ(対話)が多い。台本があるのでなく、本当に自由闊達に、そこで出会った人と、今気になること、議論したいことを話すなかから新しいものを生む場になっている」と対話を重視しカジュアルな雰囲気が強い印象を語った。</p>
<p>その特徴は「ブランドのパーパスを活性化する」「消費者行動を大規模に動かす」といった大まかな項目に分かれたプログラムにも表れている。つまり、気候変動や水の問題、女性の活用というようなイシュー(課題)ベースのプログラムではなく、ここを動かすためにこういう形でアプローチしていこうという「目的ベースのダイアログがなされている」というのが足立氏の分析で、来年以降の日本のSB国際会議においても参考にすべきところが大いにある。</p>
<p>その上で「RECENTER &amp; ACCELERATE」について、足立氏は、単に過去から成功事例を引き出すのでなく、「うまくいかなかったものを整理して後に残す」ことがポイントであり、「壊れたシステムを少しずつ修理するのでなく、システム全体を新しく想像し直し(reimagine)、作り直すことに力点が置かれている」と強調した。</p>
</div>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/community/column/detail/__icsFiles/afieldfile/2022/11/26/yamaoka.JPG"/></div>
<div class="m_paragraph"><sup>「SB国際会議2022サンディエゴ」の印象的なセッションについて語る山岡プロデューサー</sup> </div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>一方、山岡氏は注目したセッションとして、パンデミックの最中、2020年にローンチした化粧品会社の「Rare Beauty」とニューヨークに拠点を置くファッションブランド「kate spade」の2社による対話を挙げ、「両社ともブランドの使命としてあらゆる側面からメンタルヘルスに焦点を当てている。例えばコミュニティが希薄になったZ世代が何に行き詰まっているのか、といった背景を認識することで、問題の大事なセンターを捉える(RECENTER)ことができるという文脈が伝わってきた」などと話した。</p>
<p>上記の報告をもとに、フォーラムでは参加者同士がグループに分かれて考えを深め、RECENTER &amp; ACCELERATEについて、参加者からは「環境か社会か、といったさまざまな二者択一があるなかで見失ってはいけない線を確立することではないか。自分たちが思っているよりももっと深い共創が求められている」「一つにフォーカスするとどうしてもそこに当てはまらない人たちを取り残してしまうことにつながる。そうではなく、真に包括的に社会を見直すことが大きなテーマになっていくのかと感じた」などいろいろな意見が交わされた。</p>
</div>
<p></div>
<p></p>

2022年度

社会 social

行動変容

SBサンディエゴで見た「リセンター&アクセラレイト」の意味とは――2022年度第3回SB-Jフォーラム

<p></p>
<div class="blockTemplateArea"></p>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/community/column/detail/__icsFiles/afieldfile/2022/11/21/KV-1-1024x363800_1.jpg"/></div>
<div class="m_paragraph"></div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>サステナブル・ブランドジャパンはサンメッセ総合研究所(代表：田中信康)と共催で、今年も「SB ESGシンポジウム online 2022」(全2回)を12月2日(金)と来年1月19日(水)に開催します。</p>
<p>テーマは「『統合思考経営』の実践と統括」。2020年の「気候変動・コロナ時代のありたい社会・経済の姿と『4つのX』の実践」、2021年の「『統合思考経営』価値創造のストーリー作り」と2年連続で開催してきたESGシンポジウムの締めくくりとなるものです。</p>
<p>第1回(12月2日)は、統合思考の実現の有効なフレームワークとしてTCFDの実証研究の結果を取り上げ、インパクトの側面からリスクと機会の捉え方と開示について整理します。</p>
<p>第2回(1月19日)は、SBJ Lab/Sinc所長 川村雅彦の発行予定書籍の記載項目に基づき、究極的なサステナビリティ/ESGの全体像を整理するとともに、今後の「統合思考経営」の在り方、情報開示について総括します。</p>
</div>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><a href="https://www.sb-esgonline.com/"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/community/column/detail/__icsFiles/afieldfile/2022/11/21/kochira_3.jpeg"/></a></div>
<div class="m_paragraph"></div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_heading_lv2">
<div>
<h2>テーマは「統合思考経営」の実践と統括</h2>
</div>
</div>
<div class="elem_block">
<div class="inner">
<div class="elem_paragraph">
<p><strong>4つのXとは</strong><br /><strong>GX：</strong>Green Transformation<br />気候中立で復元力のある資源効率の高い経済に向けた環境変革<br /><strong>DX：</strong>Digital Transformation<br />デジタル技術を用いた事業変革<br /><strong>PX：</strong>Business Portfolio Transformation<br />メガトレンドを背景にビジネスモデル転換と構造変革<br /><strong>CX：</strong>Corporate Governance Transformation<br />企業価値の創造と毀損防止のための経営変革</p>
</div></div>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p><strong>◆各回の論点◆</strong></p>
<p><strong>第</strong><strong>1</strong><strong>回</strong><br /><strong>「統合思考経営」　インパクトの視点からのリスクと機会</strong><br /><strong>12</strong><strong>月</strong><strong>2</strong><strong>日(金)</strong><strong>14:30-17:15</strong></p>
<p>SBJ Lab/Sinc所長の川村雅彦と、ゲストスピーカーによるTCFDフレームワークに基づく調査研究としてグローバル企業のレポート比較調査結果について発表します。今後、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)から開示されるフレームワークにおいてもTCFDフレームワークは大きな位置を占めます。なかでも「リスクと機会」の取り扱いを中心とし、実践的な開示のポイントについて分析結果と先行企業の開示事例を紹介します。</p>
<p>論点：</p>
<ol>
<li>統合思考経営を実践していくうえでのガイドライン、情報開示の本質</li>
<li>TCFDベースのグローバル企業報告書調査結果についての討議</li>
<li>調査結果における優良企業の工夫と今後の実践</li>
<li>トランスフォーメーション(4X)、価値創造ストーリー、リスクと機会の明示</li>
</ol>
<p><strong>第</strong><strong>2</strong><strong>回</strong><br /><strong>「統合思考経営」</strong><strong>ESG</strong><strong>シンポジウムの</strong><strong>3</strong><strong>年間の総括と今後</strong><br /><strong>2023</strong><strong>年</strong><strong>1</strong><strong>月</strong><strong>19</strong><strong>日(水)</strong><strong>14:30-16:00</strong></p>
<p>3年間の総括と川村所長が上梓予定の書籍における主要テーマに基づいた全体総括です。<br />そして今後の統合思考経営の在り方と情報開示における考え方を示唆します。</p>
<p>論点：</p>
<ol>
<li>統合思考経営を実践していくうえでのガイドライン、情報開示の本質</li>
<li>トランスフォーメーション(4X)、価値創造ストーリー、リスクと機会の明示</li>
</ol>
<p>※オンラインでの開催となります。<br />※各回単体で参加申込みいただけますが、連続でのご参加をお勧めいたします。</p>
</div>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><a href="https://www.sb-esgonline.com/"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/community/column/detail/__icsFiles/afieldfile/2022/11/21/kochira_1.jpeg"/></a></div>
<div class="m_paragraph"></div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_heading_lv2">
<div>
<h2>〈開催概要〉</h2>
</div>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p><strong>◆</strong>参加費： 無料(事前登録制)<br /><strong>◆</strong>対　象： 事業会社の経営企画、IR、CSR・サステナビリティ、SDGs等の担当役員・部課長・担当者の方<br />※コンサルティング会社様、各種情報開示レポート制作会社様のご参加につきましては、誠に恐縮ながらご遠慮願います。<br /><strong>◆</strong>主　催：<a href="https://www.sustainablebrands.jp/" target="_blank">サステナブル・ブランド ジャパン</a>(株式会社 博展)／SB Japan Lab<br /><strong>◆</strong>共　催：<a href="https://www.sri-sinc.jp/" target="_blank">サンメッセ総合研究所(Sinc)</a></p>
</div>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><a href="https://www.sb-esgonline.com/"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/community/column/detail/__icsFiles/afieldfile/2022/11/21/kochira_2.jpeg"/></a></div>
<div class="m_paragraph"></div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p><a href="https://www.sustainablebrands.jp/sbjlab/index.html">SB-Japan Labの詳細はこちら</a> </p>
</div>
<p></div>
<p></p>

「SB ESG シンポジウム Online 2022」全2回「統合思考経営」の実践と総括を開催

<p></p>
<div class="blockTemplateArea"></p>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/community/column/detail/__icsFiles/afieldfile/2022/11/07/main_1.jpg"/></div>
<div class="m_paragraph"></div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>サステナブル・ブランド ジャパン(SB-J)は、2022年11月28日に、一般社団法人「日本橋室町エリアマネジメント」との共催で、人的資本の好循環をテーマとした「日本橋サステナブルサミット2022」を室町三井ホール＆カンファレンスと野村コンファレンスプラザ日本橋の2会場で同時開催いたします。レセプションのゲスト講演者には「Soup Stock Tokyo」を展開するスマイルズ代表取締役社長の遠山正道氏が登壇します。</p>
<p><a href="https://muromachi-area.jp/event/nss2022/">公式サイトはこちら</a></p>
</div>
<div class="elem_heading_lv2">
<div>
<h2>食と教育、働き方、エネルギーを軸に議論　交流会で共創を後押し</h2>
</div>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>日本橋エリアには、循環型社会を営んでいた江戸時代の知恵、幾多の災禍を乗り越えてきた共助の精神、そして、企業や商店、人が互いに尊重・連携し合う共創のコミュニティーが根付いています。そうした歴史を背景に、毎年春と秋に「日本橋サステナ」と題して、「日本橋ぐるり」をはじめとするさまざまなSDGs関連のイベントを実施しており、本セミナーも今年の「日本橋秋のサステナMonth」(11月5日〜12月10日)の行事の一環として行うものです。</p>
<p>「日本橋サステナブルサミット」としては今回が2回目で、地域と東京をかき混ぜる20人のイノベーターが集結。人的資本がどのように巡れば課題解決につながるのか、今、大切な人的資本とは何なのかといった課題の糸口を探るため、食と教育、働き方、エネルギーの4つを軸に議論を展開します。</p>
<p>また参加者同士が交流するネットワーキングの時間を多く設けているのも本セミナーの特徴で、登壇者を交えたレセプション(交流会)も予定。江戸時代から人が集まり、新たなビジネスが生み出される場所であった日本橋から、地域間、企業間の共創を後押しします。</p>
<p><a href="https://muromachi-area.jp/event/nss2022/">公式サイトはこちら</a></p>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>日時：2022年11月28日(月)11:45～19:15<br />会場：室町三井ホール＆カンファレンス(東京都中央区日本橋室町3丁目2番1号 CORED室町テラス3階)、野村コンファレンスプラザ日本橋(同2丁目4番3号YUITO日本橋室町野村ビル6F)<br />主催：日本橋室町エリアマネジメント<br />共催：サステナブル・ブランド ジャパン(株式会社 博展)<br />参加費：2200円(税込)=ゲスト含む登壇者一同が参加する「交流会」にご招待、チケットには1000円分の三井ショッピングアーバンのお買い物・お食事券も含みます /<a href="https://nss2022.peatix.com/">事前予約制</a><br />内容：セッション / ネットワーキングレセプション</p>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p><strong>参加対象</strong> <strong>:</strong> <br />・SDGsの先行事例を知りたい方(特に地方創生、食、脱炭素、次世代教育)<br />・協働できるパートナーを探している方</p>
<p><strong>プログラム</strong> </p>
</div>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/community/column/detail/__icsFiles/afieldfile/2022/11/07/sub1.jpg"/></div>
<div class="m_paragraph"></div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_heading_lv2">
<div>
<h2>セッション名、登壇者等詳細</h2>
</div>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p><strong>＜室町三井ホール&amp;カンファレンス＞<br />【1】働き方セッション</strong><br />●「ニューノーマル時代に広がる働き方」(12:30〜13:40)<br />登壇者：本間 貴裕 氏(株式会社SANU ファウンダー・ブランドディレクター)、岡 雄大 氏(株式会社Staple 代表取締役)<br />モデレーター：山岡 仁美 (サステナブル・ブランド国際会議 D&amp;Iプロデューサー)</p>
<p>●「働く人の思考・行動・成果をつくるオフィス」(13:45〜14:55）<br />登壇者：魚返 浩司 氏(株式会社オリバー 営業統括本部 WPS開発部 部長)、井岡 悟 氏(三井不動産ビルマネジメント株式会社 営業推進部 主査)<br />モデレーター：山岡 仁美 </p>
<p>●ネットワーキング(14:55〜15:20）</p>
<p><strong>【2】エネルギーセッション </strong><br />●「脱炭素が地域社会に与えるインパクト」(15:20〜16:40)<br />登壇者：上山 隆浩 氏(岡山県西粟倉村 地方創生特任参事)、井上 光悦 氏(ごうぎんエナジー株式会社 営業戦略部 副部長)、堀 憲太 氏(株式会社中国銀行 ソリューション営業部 調査役 / Cキューブ・コンサルティング 業務部)、田邉 元 氏(株式会社肥後銀行 理事 地域振興部長)<br />モデレーター：足立 直樹 (サステナブル・ブランド国際会議 サステナビリティ・プロデューサー)</p>
<p><strong>【3】クロージングセッション・レセプション</strong><br />●ラップアップ(17:00〜17:40）<br />来場者全員にとって実り多きサミットにするため、4名のモデレーターと主催者がサミットを振り返りながら、学びを集約します。</p>
<p>●ゲスト講演(17:45〜18:15)<br />遠山 正道 氏(株式会社スマイルズ 代表取締役社長、株式会社The Chain Museum 代表取締役社長)</p>
<p>●交流会(18:15〜19:15）<br />サステナビリティ推進には仲間が必要という考えから、登壇者・参加者同士が交流を深める「交流会」を開催します。</p>
<p><strong>＜野村コンファレンスプラザ日本橋＞<br />【4】食セッション 12:30〜14:55</strong><br />●「食資源と食文化の両立」（12:30〜13:40）<br />登壇者：貴田 剛 氏(ネッツフォレスト陸上養殖株式会社 代表取締役)、松本 一平 氏(フレンチレストラン「La paix／ラペ」 シェフ)<br />モデレーター：下田屋 毅 氏 (一般社団法人 日本サステイナブル・レストラン協会 代表理事)</p>
<p>●「食の六次産業化」(13:45〜14:55)<br />登壇者：小野 雅康 氏(ちばぎん商店株式会社 代表取締役)、小林 靖典 氏(株式会社せとのわ 代表取締役)<br />モデレーター：下田屋 毅 氏</p>
<p>●ネットワーキング（14:55〜15:20）</p>
<p><strong>【5】教育セッション 15:20〜16:40</strong><br />●「次世代育成が拓く子どもの可能性」(15:20〜16:40）<br />登壇者：酒井 めぐみ 氏(中外製薬株式会社 サステナビリティ推進部社会貢献グループ・グループマネジャー)、稲葉 章代 氏(三井住友信託銀行株式会社 サステナビリティ推進部長)、讃井 康智 氏(ライフイズテック株式会社 取締役 最高教育戦略責任者)<br />モデレーター：高塚 清佳 氏(新生企業投資株式会社 シニアディレクター/新生インパクト投資株式会社 代表取締役)</p>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p><strong>＜取材のご希望・お問い合わせ先について＞</strong></p>
<p>日本橋サステナブルサミット2022 公式サイトは<a href="https://muromachi-area.jp/event/nss2022/">こちら</a></p>
<p>一般社団法人日本橋室町エリアマネジメント E-mail： nss2022@eventsupporter.jp</p>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p><strong>関連記事</strong><br /><a href="https://www.sustainablebrands.jp/community/column/detail/1206350_2557.html">●日本橋から新たな共創コミュニティをつくる 『日本橋サステナブルサミット2021』開催レポート</a></p>
</div>
<p></div>
<p></p>

パートナーシップ

〝人的資本の好循環〟テーマに日本橋サステナブルサミット――11月28日、SB-Jが共催

<p></p>
<div class="blockTemplateArea"></p>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/community/column/detail/__icsFiles/afieldfile/2022/11/03/TOP-B4G-2800_1.png"/></div>
<div class="m_paragraph"></div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>サステナブル・ブランド ジャパンは、2022年11月29日に、〝人にも地球にもやさしいブランドの在り方〟を議論する「Brands for Good Summit」を日本で初開催いたします。</p>
</div>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/community/column/detail/__icsFiles/afieldfile/2022/11/03/SB_logo_bfg_blackgreen400_1.png"/></div>
<div class="m_paragraph"><strong><a href="https://www.b4g-summit.com/">公式サイトはこちら</a></strong></div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>昨今、ブランディングという言葉が見直されています。生活者が理想とする豊かさの概念が移り変わり、モノを売るための時代から、社会に問いかける時代へと、ブランドの存在意義が問われるようになりました。<br />商品やサービスだけでは伝えきることのできない《ブランドとしての在り方》を企業はどのように伝えていけばよいのか。生活者と企業はどこに接点を生み出せば良いのか。<br />ここ数年注目が集まる《パーパス》の策定から、生活者の共感を呼ぶ具体的なコミュニケーションまで、人にも地球にもやさしいブランドの在り方について議論します。</p>
<p>Brands for Goodは、企業がマーケティング活動(コミュニケーション)を通して、持続可能な社会の実現に向けて、生活者の行動変容を促すことを目的にした、サステナブル・ブランドの中で生まれた新たなグローバルベースのイニシアチブです。 </p>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p><strong>登壇者</strong><strong>(</strong><strong>一部</strong><strong>)</strong> </p>
</div>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/community/column/detail/__icsFiles/afieldfile/2022/11/03/speaker.png"/></div>
<div class="m_paragraph"></div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_heading_lv2">
<div>
<h2>開催概要</h2>
</div>
</div>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/community/column/detail/__icsFiles/afieldfile/2022/11/03/SB_logo_bfg_blackgreen400.png"/></div>
<div class="m_paragraph"><strong><a href="https://www.b4g-summit.com/">公式サイトはこちら</a></strong></div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>日時：2022年11月29日(火)13:00～18:30<br />会場：室町三井ホール＆カンファレンス(東京都中央区日本橋室町3丁目2番1号 CORED室町テラス3階)<br />主催：サステナブル・ブランド ジャパン(株式会社 博展)<br />定員：200名(現地参加)<br />参加費：5500円(税込) / <a href="https://bfgs2022.peatix.com/">事前登録制</a><br />内容：セッション / ネットワーキングレセプション</p>
<p><strong>参加対象</strong><strong> :</strong><br />マーケティング・コミュニケーション部門担当者<br />ブランド戦略・管理部門担当者<br />CSR / サステナビリティ部門担当者<br />マーケティングコンサル企業<br />広告代理店<br />クリエイター　他 </p>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p><strong>プログラム</strong></p>
</div>
<div class="elem_table">
<table align="left" border="0" cellpadding="0">
<tbody>
<tr>
<td>内容</td>
<td>登壇者</td>
</tr>
<tr>
<td>オープニング(ご挨拶)</td>
<td>Sustainable Brands Japan<br />Country Director<br />鈴木 紳介</td>
</tr>
<tr>
<td>SESSION -1<br />「パーパス・ドリブン企業の実際」</td>
<td>株式会社セブン銀行<br />代表取締役会長<br />舟竹 泰昭 氏</p>
<p>エスエムオー株式会社<br />代表取締役<br />齋藤 三希子 氏</td>
</tr>
<tr>
<td>SESSION-2<br />「ブランド・コミュニケーションで加速するSX(サステナビリティ・トランスフォーメーション)」</td>
<td>エコアルフ・ジャパン株式会社<br />DIRECTOR/取締役<br />下川 雅敏 氏</p>
<p>The Breakthrough Company GO<br />クリエイティブ・ディレクター<br />砥川 直大 氏</p>
<p>【ファシリテーター】<br />Brands for Good +<br />Communication Producer<br />一般社団法人 NEWHERO 代表理事<br />高島 太士</td>
</tr>
<tr>
<td>SESSION-3<br />「パーパスをブランディングに生かす－日本企業が見落としがちなポイント－」</td>
<td>PwCサステナビリティ合同会社<br />サステナビリティ・センター・オブ・エクセレンス　<br />マネージャー<br />間宮 孝治 氏</p>
<p>SB国際会議 サステナビリティ・プロデューサー<br />株式会社レスポンスアビリティ代表取締役<br />サステナブルビジネス・プロデューサー<br />足立 直樹</td>
</tr>
<tr>
<td>SESSION-4<br />「BRANDS FOR GOOD－持続可能な暮らしをブランドの力で引き起こす新提案－」</td>
<td>高島 太士</p>
<p>SB国際会議 アカデミック・プロデューサー<br />駒澤大学 経営学部 市場戦略部 市場戦略学科 教授<br />Aalborg University Business School<br />Guest Professor<br />青木 茂樹</td>
</tr>
<tr>
<td>SESSION-5<br />「Pull Factor Project Workshopー生活価値に飛び込んだストーリーづくりから得られたものー」</td>
<td>クラシエホールディングス株式会社<br />経営企画室 企画部 課長<br />大上 夏子 氏</p>
<p>高島 太士</td>
</tr>
<tr>
<td>クロージング(ご挨拶)</td>
<td>鈴木 紳介</td>
</tr>
<tr>
<td colspan="2">ネットワーキング 　レセプション</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p><strong>＜取材のご希望・お問い合わせ先について＞</strong></p>
<p>「Brands for Good Summit」 公式サイトは<a href="https://www.b4g-summit.com/">こちら</a><br />サステナブル ブランド ジャパン E‐Mail：<a href="mailto:info-marketing@hakuten.co.jp">info-marketing@hakuten.co.jp</a></p>
</div>
<p></div>
<p></p>

ブランド戦略

パーパス✖️ブランディング「Brands for Good Summit」を11月29日、日本初開催

LAGI（Land Art Generator Initiative）

再生可能エネルギー

環境 environment

「地域脱炭素に再エネとアートの融合が必要」LAGI、大分の高校生向けに日本で初講演

<p></p>
<div class="blockTemplateArea"></p>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/community/column/detail/__icsFiles/afieldfile/2022/10/01/cannes800.jpg"/></div>
<div class="m_paragraph"><sup>一般社団法人NEWHERO代表理事の高島太士氏</sup></div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>サステナブル・ブランド ジャパンの法人会員コミュニティによる「2022年度第2回 SB-Jフォーラム」がこのほど博展(東京・中央)本社とオンラインで開かれた。今回は世界最大の広告の祭典であり、「国際クリエイティビティ・フェスティバル」の名前で毎年開催されている「カンヌライオンズ」の近年の受賞作品から企業のコミュニケーション手法のヒントを得ようという趣向で、約3時間半にわたる報告と討議が行われた。参加者は地球環境や社会を変える大きなインパクトを持つ最先端の広告作品の世界観に引き込まれつつ、自社の目指すべきパーパスブランディングのあり方について考えた。</p>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>カンヌライオンズの紹介に先立って、青木茂樹・SB国際会議アカデミックプロデューサーがリモートで登壇し、サステナブル・ブランド ジャパンが国内企業の持続可能な環境・社会への取り組みとブランドイメージについて毎年独自に調査しているジャパン・サステナブルブランド・インデックス(Japan Sustainable Brands Index:JSBI)の最新版(2021年版)の結果について改めて報告。 </p>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>企業のSDGsへの貢献度合いをイメージした得点と、実際の取り組みに対する評価得点の両方を上げるには、CSRやサステナビリティの活動、広告や流通部門が相互に連携し、パーパスに根差したブランドの存在感をしっかりと示すことが肝要であり、そのためには、「社内外の共鳴を呼ぶようなソーシャルインパクトをいかに打ち出せるかにかかっている」と強調した。</p>
</div>
<div class="elem_heading_lv2">
<div>
<h2>カンヌライオンズ受賞作品のソーシャルインパクトに着目を</h2>
</div>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>続いて大手広告代理店で社会課題やSDGsをテーマにしたクリエイティブの製作に多く携わり、現在はコンサルタントの立場で企業のパーパス策定やサステナビリティ経営の支援を行うPwCサステナビリティ合同会社の間宮孝治氏が「ソーシャルインパクトの可視化とストーリーテリング」と題して講演した。</p>
</div>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/community/column/detail/__icsFiles/afieldfile/2022/10/01/mamiyab800.jpg"/></div>
<div class="m_paragraph"><sup>PwCサステナビリティ合同会社の間宮孝治氏</sup></div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>間宮氏は企業のブランディングを、課題解決と利益を両立させるべく、企業が未来の稼ぐ力を培うための「評判形成力」だと位置付け、その取り組みがどういう因果関係で将来の利益増加や機会損失減につながるかを想像し、ストーリーを描いてみるよう参加者に提言。その上でカンヌライオンズの受賞作品を「ソーシャルインパクトに着目して見てほしい」と続けた。ポイントはそれぞれの作品が、なぜそのインパクトを目指し(パーパス)、どうやってそのインパクトを実現したか(施策)、そして、実際にどんなインパクトが達成されたか(数値)の3点にあるという。</p>
</div>
<div class="elem_heading_lv2">
<div>
<h2>今年を象徴するウクライナの作品　ゲストにゼレンスキー大統領も</h2>
</div>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>ここでフォーラムはいよいよ受賞作品の鑑賞タイムへと移り、自身クリエイターとして何度も現地入りしている一般社団法人NEWHERO代表理事の高島太士氏と間宮氏とが、2018〜2022年(2020年はコロナ禍で開催されず)の受賞作の中から8作品の映像を一つずつ紹介しながら解説と感想を述べ合う形で行われた。</p>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>最初の作品は、2022年を象徴する、「BACK UP UKRAINE」。画面に映し出されるウクライナの歴史的建造物の数々が戦火で破壊されるなか、これらを既存の携帯電話のアプリを使ってデジタルアーカイブしようと呼びかけるもので、デジタルクラフト部門でグランプリを獲得した。今年のゲストスピーカーには同国のゼレンスキー大統領も招かれ、世界のクリエイティブコミュニティに対してウクライナへの支援を訴えたという。</p>
</div>
<div style="width: 560px; margin: auto;"><iframe loading="lazy" width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/lPJYmH_V_as" title="YouTube video player" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen></iframe></div>
<div class="elem_heading_lv2">
<div>
<h2>創設4年のSDGs部門　島国パラオがパスポートに施した工夫とは？</h2>
</div>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>続いて2018年に創設されたSDGs部門でこれまでにグランプリを受賞した３作品が紹介された。このうち「Palau Pledge」(2018)は、観光客が珊瑚を傷つけ、海にごみを散乱させ、保護されている生物を密猟するなど、自然破壊が進んでいた島国パラオで、パスポートに施したある工夫に焦点を当てた作品だ。</p>
</div>
<div style="width: 560px; margin: auto;"><iframe loading="lazy" width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/qhMmIdSyGyA" title="YouTube video player" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen></iframe></div>
<div class="elem_paragraph">
<p>その工夫とは、パスポートに押すスタンプ自体が誓約書になっていること。「私は客人として、みなさんの美しくユニークな島を保存し保護することを誓います。足運びは慎重に、行動には思いやりを。自然に消える以外の痕跡は残しません」。誓約書は瞬く間にSNS上で拡散され、あのレオナルド・ディカプリオもいち早く賛同したという。</p>
<p>また2019年には、動物の画像を広告に使っているブランドや組織に対し、そのメディア支出の0.5%を国連開発計画(UNDP)が支援する野生動物の生息地を守る活動に寄付するよう奨励するイニシアチブの取り組みを描いた作品がグランプリに、また2021年にはスウェーデンの金融系のスタートアップ企業による、あらゆる製品がCO2をどれほど排出し、どうすれば削減できるのかを自動に計算できるツールについての作品がグランプリに選ばれた。この企業は2019年にも、購入した製品のCO2排出量によって利用制限がかかるクレジットカードを開発し、大きな話題を呼んだのだそうだ。</p>
</div>
<div class="elem_various">
<div class="elem_pik_box">
<table class="elem_pik_box">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/community/column/detail/__icsFiles/afieldfile/2022/10/03/unnamed_1.jpg"/></div>
<div class="elem_paragraph"></div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="inner">
<div class="elem_paragraph">
<p>SDGs部門の4年間の歩みを振り返って、間宮氏は「最初はパブリックセクターの事例が多かったのが、最近は民間の事例が増えてきたのが大きな特色。そうした取り組みほど社会的インパクトが大きいのはもちろん、回り回って自社の財務にプラスになって返ってくる。日本におけるSDGsの広がりもそうだったように、社会貢献的なところから始まったものが今では民間が取り組んで結果を出さなくてはいけなくなっている傾向が見て取れる」と分析。</p>
</div>
</div>
</div>
<div class="elem_various">
<div class="elem_pik_box">
<table class="elem_pik_box">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/community/column/detail/__icsFiles/afieldfile/2022/10/03/unnamed-1_1.jpg"/></div>
<div class="elem_paragraph"></div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="inner">
<div class="elem_paragraph">
<p>さらに上記の3作品について、高島氏は例えばパスポートのスタンプを変えただけでディカプリオが来たというような変化の中には「(人々の)意識をデザインする」という発想が、また動物保護のイニシアチブには「ユニオンを形成する」という、スウェーデンのスタートアップ企業には「機能に制限を加える」という、パーパスブランディングのヒントにもなるクリエイティブなアイデアが潜んでいると指摘した。</p>
</div>
</div>
</div>
<div class="elem_block">
<div class="inner">
<div class="elem_heading_lv3">
<div>
<h3>カンヌライオンズ受賞作品に見られる<br />クリエイティブなアイデア(パーパス・ブランディングのヒント)</h3>
</div>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>＃意識をデザインする<br />＃ユニオンを形成する<br />＃機能に制限を加える<br />＃アートを活用する<br />＃廃棄物を資源にする<br />＃廃棄物に機能を追加</p>
</div></div>
</div>
<div class="elem_heading_lv2">
<div>
<h2>P&amp;Gがインドで生理教育を促進　1企業が国の教育を変える</h2>
</div>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>そして、2022年のSDGs部門のグランプリに輝いたのが、インドにおけるP&amp;Gの活動だ。これまでずっとタブーとされ、教科書にも載っていなかった生理と生理用品についての教育を促進するための取り組みを追った作品「THE MISSING CHAPTER」である。</p>
</div>
<div style="width: 560px; margin: auto;"><iframe loading="lazy" width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/zCo1ZYEApqs" title="YouTube video player" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen></iframe></div>
<div class="elem_paragraph">
<p>「死ぬかと思った。たくさんの血が流れて。誰もそのことを話してくれなかった」と語る少女。インドでは毎年2300万人もの少女が思春期を迎えて学校を退学している現状があるという。その課題にP&amp;Gの生理用品ブランドである「ウィスパー」が立ち向かい、本来あるべき教科書の一章として、生理にまつわる生態を理解するための解説文を赤い紙にイラスト付きでデザインし、この赤い紙を生理教育に懸ける革命のシンボルとしたのだ。</p>
<p>ユニークなのは、このシンボルを美しいアートへと変容させ、街中の至るところに目に見える形で施したこと。これがSNSなどで広がって少女たちの声は国の意思決定者に届き、政府は歴史的な決定として教科書に生理についての章を追加することを約束した。</p>
<p>この作品について高島氏は「いちばんすごいなと思うのは、1民間企業が、国の教育の在り方を根本的に変えたこと」と評価。アイデアとしては「アートの活用」が大きく、作品のインパクトとしては、生理教育の必要性を訴える100万件以上の嘆願書が寄せられたこと、P&amp;Gが1100万人の少女たちに生理用品を提供したこと、その結果、P&amp;Gは目標以上の売り上げを得たことの3つを挙げた。</p>
<p>またこのウィスパーの事例は将来の財務にもつながっていくのではないかという観点から、間宮氏は、「インドの生理教育を変える突破口になった商品ということで、その道筋が想像できるように思う。市場を広げるという意味で最初のアクションに取り掛かる意味は大きい」と述べた。</p>
</div>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/community/column/detail/__icsFiles/afieldfile/2022/10/01/sb-j800_1.jpg"/></div>
<div class="m_paragraph"></div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>フォーラムは全8作品を鑑賞した後、各作品から得たアイデアを、自社の製品やサービスにどのように生かせば、新たなソーシャルインパクトを生み出すことができるかをテーマに、会場とオンライン上とでグループ討議が行われた。このうち会場のメンバーからは、自社製品の容器を環境負荷の低い素材に変えることができないかといった話に始まり、物の本質を見極めるためには子どもたちへの教育が重要ではないか、といったところにまで議論が及んだことが報告された。各グループそれぞれに課題を共有し、活発な意見交換がなされたようだ。</p>
<p>最後に青木氏は、「そもそもJSBIを設計した理由は、暖簾に腕押しのような感覚でなく、手応えのあるサステナビリティを推進してほしいから。それにはお客さまも巻き込み、共鳴、共感を広げていく新しいコミュニケーションを図っていかなくてはいけない。カンヌライオンズの事例を通じて、その必要性を感じていただけたのではないか。皆さんの中から新しい事例が生まれる日を楽しみにしている」と述べ、フォーラムを締めくくった。</p>
</div>
<p></div>
<p></p>

パーパス

カンヌライオンズに学ぶパーパス・ブランディングとは――2022年度第2回SB-Jフォーラム

<p></p>
<div class="blockTemplateArea"></p>
<div class="elem_paragraph right">
<p>[取材] LAGI　[構成] 杉田真理子　[編集] 岡徳之 </p>
</div>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/community/column/detail/__icsFiles/afieldfile/2022/09/05/1.jpg"/></div>
<div class="m_paragraph"><sup>ブリットセンター</sup></div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>建築・建設産業によるCO2排出量は、世界の総排出量の40%を占めると言われています。一方で、再生可能エネルギーの導入や使用素材の工夫などで、CO2排出量ゼロを実現する建物の事例も増えてきています。今回は、「サステナブルデザイン建築」と呼ばれる分野で最も称賛を集めている事例のひとつ、米ワシントン州シアトルの商業ビル「Bullitt Center(以下、ブリットセンター)」についてご紹介します。</p>
</div>
<div class="elem_heading_lv2">
<div>
<h2>世界で評価の高いブリットセンターの魅力</h2>
</div>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>シアトルに2013年に建設されたブリットセンターは、敷地面積4645㎡、6階建ての商業ビルです。太陽光パネルや雨水貯水タンク、バイオトイレなど、環境に配慮したさまざまな工夫を取り入れていることで、「世界で最もエネルギー効率の高い商業ビルのひとつ」と称賛されています。ブリットセンターがオープンした日は、地球環境について考える「アースデイ」でもある4月22日。ブリットセンターの出資者であるブリット財団のCEOデニス・ヘイズ(Denis Hayes)氏は、アースデイの共同創始者でもあります。</p>
<p>ブリットセンターは、インターナショナル・リビング・フューチャー・インスティチュート(ILFI)が開発した、エネルギーや水の自給自足などの厳しいサステナビリティ基準を満たす21世紀的建築を推奨する基準「リビング・ビルディング・チャレンジ(LBC)」の認証を受けています。現在までに、LBC基準を達成した建物は世界で約390棟しかありません。また、米国グリーンビルディング協会(USGBC)の「エネルギーと環境のデザインにおけるリーダーシップ(LEED)」プログラムにおいても高い評価を得ています。</p>
<p>特筆すべきは、1328㎡の太陽電池パネルが設置された屋根です。太平洋岸北西部は曇りや雨の多い気候で有名ですが、この屋根だけで年間に必要なエネルギーをすべてまかなっています。また、屋根に溜まった雨水は地下のコンクリートタンクに送られ、飲料水として処理されます。洗面台やシャワーから出る排水は、飲料水以外の用途に再利用しています。また、地下には8年間にわたり、建物内の排水を100％処理するコンポストシステムが設置されていました。(6階建てビルの規模でのコンポストトイレの概念実証の役割を果たしました。10年にわたる運用、研究、調査の結果、建物を市の下水道システムに接続し、規模を拡大して効率を高めることが決定されました)</p>
</div>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/community/column/detail/__icsFiles/afieldfile/2022/09/05/2.jpg"/></div>
<div class="m_paragraph"><sup>ブリットセンターに設置されたコンポスト  </sup></div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_heading_lv2">
<div>
<h2>「環境にいい」だけではなく、ビジネス的にも価値ある建物</h2>
</div>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>ブリットセンターは、ネットゼロ設計の工夫が技術的に可能なことを示すだけでなく、この建築のアプローチが商業的な観点から顧客に利益をもたらすことを証明しています。商業ビルとしての期待にもきちんと応えているのです。</p>
<p>ブリットセンターの設計を担当したシアトルの建築事務所「ミラーハル・パートナーシップ(Miller Hull Partnership／以下、ミラーハル)」は、予算の制約がある中で、LBCの性能基準を達成すると同時に、Aクラスの商業レンタルスペースとしての仕様も満たすことに成功。その結果、賃貸率は開業以来100％を常に維持し、投資収益についても、初期投資額1860万ドル(約27億円)に対し、2600万ドル(約36億円)にまで上昇しています(当初の1.4倍)。</p>
<p>商業ビルの持続可能な建築の最高基準を満たしながら、高い投資収益率を持つビジネスモデルを実現しようとする投資家やディベロッパーにとって、金字塔となったのです。</p>
</div>
<div class="elem_heading_lv2">
<div>
<h2>ブリットセンターを設計した「ミラーハル」の思想</h2>
</div>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>建築事務所「ミラーハル」は、1977年にデビッド・ミラーとロバート・ハルによって設立されました。ミラーとハルは、機械化された温度調節システム以前の建築に見られるパッシブデザインの解決策に根ざした、より良い建築を追求していました。そして、その土地に根ざしたエネルギー効率に加え、再生可能エネルギーを最大限に活用した建築を目指したのです。</p>
</div>
<div class="elem_various">
<div class="elem_pik_box">
<table class="elem_pik_box">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/community/column/detail/__icsFiles/afieldfile/2022/09/05/3.png"/></div>
<div class="elem_paragraph"><sup>マーガレット・スプラグ氏</sup> </div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="inner">
<div class="elem_paragraph">
<p>「サステナブルデザインは、ミラーハルのDNAの一部です」と、プロジェクトアーキテクトのマーガレット・スプリュグは言います。「サステナブルデザインとは、土地や気候、文化を深く理解し、今よりもっと良いものをつくることだと私たちは考えています。サステナブルデザインは、未来におけるグッドデザインに等しい。そう言っても過言ではありません」。</p>
</div>
</div>
</div>
<div class="elem_various img_right">
<div class="elem_pik_box">
<table class="elem_pik_box">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/community/column/detail/__icsFiles/afieldfile/2022/09/05/4.png"/></div>
<div class="elem_paragraph"><sup>ブライアン・コート氏</sup></div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="inner">
<div class="elem_paragraph">
<p>このプロジェクトのデザインリーダーであるミラーハルのパートナー、ブライアン・コートは、「建築家のエゴやすべてをコントロールしたいという誘惑を捨て、地元の気候や環境に溶け込むサステナブルなアプローチを見つけることが重要です。建物は、その土地の自然な生態系の一部としてデザインされるべきなのです」と唱えます。</p>
<p>ブリットセンターにおける「サステナブルデザイン」の最重要事項は、CO2排出量の削減です。そのため、ビルの運用による環境への影響だけでなく、建設に関わる排出や、プロジェクトで指定された材料に含まれる体積炭素も考慮した設計になっています。</p>
</div>
</div>
</div>
<div class="elem_heading_lv2">
<div>
<h2>ブリットセンターが確立した建築のロードマップ</h2>
</div>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>実際、ブリットセンターには、従来の近代建築に見られるような複雑すぎるテクノロジーは使われていません。自然素材を優先し、シンプルさを保つことが、設計のプロセスで優先されたのです。</p>
<p>「つまり、この設計プロセスは、既存の技術で誰でも再現できるのです」とマーガレットは言います。「気候変動に敏感なクライアントを含むステークホルダーがサステナビリティを理解すれば、民間・公共部門を問わず、サステナブルな行動を迅速に起こすことができます」。</p>
<p>すべてのプロジェクトにおいて、ミラーハルは「デザイン」「教育」「意思表明」という3つのプロセスを大切にしています。建築家は、可能な限りサステナブルな建物を設計するだけでなく、すべてのステークホルダーが設計と建設に参加できるようなロードマップを敷くことも役目です。そうすることで、将来のプロジェクトに生かせる知識を身につけることができます。このような設計の全体的なアプローチにより、建築家はプロジェクトのすべての関係者が提示するアイデアと対話することができます。これは、建築の民主化のプロセスとも言えるでしょう。</p>
<p>また、ミラーハルでは、建物の現状と理想的な状態や目標を比較し、欠点や改善の機会を浮き彫りにする「ギャップ分析」のプロセスを取り入れています。</p>
<p>「ギャップ分析によって、私たちはクライアントに明確なゴール、つまりネット・ゼロ・ビルを設計するためのロードマップを提供することができるのです。このロードマップは、複雑なプロセスを単純化し、より多くの人が参加できるようにするために役立ちます」とマーガレットは言います。</p>
</div>
<div class="elem_heading_lv2">
<div>
<h2>これからの建築のあるべき姿</h2>
</div>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>「今までのようにコンクリートと鉄を使い続けることはできない」と、マーガレットとブライアンは口をそろえて言います。鉄とコンクリートの生産は、世界のCO2排出量の約16％を占めているのです。</p>
<p>「建築は、その土地や気候のシステムに合わせるべき。それなのに、“建築はこうあるべきだ”という人間の考え方はとても傲慢なものになりかねません。21世紀に必要なのは、土地や気候、素材を反映するような、環境に応じて有機的に創造される建築です」(ブライアン氏)</p>
<p>例えば、今回のブリットセンターは、シアトル郊外の広大な場所ではなく、隣接する建物の影響を受けやすい市街地の中心部に建てられました。そのため、このビルで働く人々は、徒歩、自転車、公共交通機関を利用して、このビルに行くことができます。オフィスワーカーは車を使わず、歩いてランチに行くことができます。しかし、密集した都市環境は、サステナビリティにとって課題ももたらします。近くに太陽電池モジュールを設置するための大きな土地がないのです。そこでミラーハルは、太陽光発電パネルからなる屋根がビル壁面から突き出て、敷地境界線まで伸びるユニークな設計を行いました。立地という制約を、上手にデザインに昇華させたのです。</p>
</div>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/community/column/detail/__icsFiles/afieldfile/2022/09/05/5.jpg"/></div>
<div class="m_paragraph"></div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>「もし、これがより日当たりのよい他の立地であったなら、また違ったデザインや解決方法が採用されたでしょう。ブリットセンターの現在の形は、シアトルという都市の条件に合わせて、必然的に生まれたものだと言えるのです」(マーガレット氏)</p>
<p>テクノロジーの急速な発展は、多くの人々の生活の質を向上させました。しかしながら、建築家は設計上の問題を解決するために、常にハイテク・ソリューションに依存すべきではありません。実際、エアコンのような機械化されたソリューションの急速な普及は、気候変動の規模を拡大させる大きな要因になっていると考えられます。どのような技術であっても、その適合性を評価する際には、原材料の採取、製造、運用、使用後の廃棄を含むライフサイクル全体を通じて考えることが重要です。材料に含まれる体積エネルギーと潜在的な毒性を理解し、これらすべての要因を、エネルギーと水の効率目標を達成するための技術の有用性と比較検討することが重要なのです。</p>
<p>「これからは、土地固有の制約を建築の性能や魅力に変えるようなテクノロジーを導入すべきです」とミラーハルの2人は話します。最もローテクで、地元産のソリューションが、実はベストプラクティスということはよくあります。</p>
</div>
<div class="elem_heading_lv2">
<div>
<h2>素材選びから、サステナブルを考える</h2>
</div>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>では、その土地に合ったデザインとは、どのように始めればよいのでしょうか。</p>
<p>ブリットセンターは、地元の自然素材やリサイクル材を使用して建てられています。構造用鋼は、約95％がリサイクル材で、そのうち65％が中古材と、素材選びからサステナブルな建築を実践しています。ミラーハルは、それぞれの素材について、ライフサイクルとコスト、CO2排出量を分析することで、異なる素材の組み合わせを数値的に評価しています。ブリットセンターではこの他に、設計分析ソフトウェアを使用し、ビルの運用に伴う潜在的なエネルギー損失や、建物からのエネルギー供給のバランスをシミュレーションしました。それに基づいて、エネルギー効率の高い場所に窓を配置し、さらに、熱伝導性の低い窓ガラス板を使用することで、暑い夏の日には熱気を、寒い冬の日には冷気を遮断し、熱効率を高めることにも成功しました。</p>
</div>
<div class="elem_heading_lv2">
<div>
<h2>ウェルビーイングのための建築デザイン</h2>
</div>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>さらに、ブリットセンターでは環境だけでなく、そこで働く労働者や近隣住民の健康にも十分な配慮がなされました。</p>
</div>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/community/column/detail/__icsFiles/afieldfile/2022/09/05/6.jpg"/></div>
<div class="m_paragraph"></div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>例えば、すべてのオフィススペースに開閉可能な窓が配置され、室内光の82％は自然光で賄われています。また、エレベーターの利用を極力減らすため、建物周囲の美しい景色を背景としたガラス張りの階段にして、つい覗きたくなる・歩きたくなる空間を設けることで、人びとに階段を使うことを促すデザインになっています。くわえて、リビング・ビルディング・チャレンジでは、建材は無害であることが要求されているため、仕上材、家具、備品はすべて揮発性有機化合物を含まないものを使用。他には、公共交通機関や自転車を通勤に利用しやすくする工夫で、ブリットセンターに通勤する人びとの健康維持に寄与しています。</p>
</div>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/community/column/detail/__icsFiles/afieldfile/2022/09/05/7_2.jpg"/></div>
<div class="m_paragraph"></div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/community/column/detail/__icsFiles/afieldfile/2022/09/05/8.jpg"/></div>
<div class="m_paragraph"></div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>前出のブライアン氏は、そうしたビルの利用者への配慮について、「建築家は設計など建設のプロセスだけでなく、クライアントや消費者の手に渡ったあとにどうなるのかまで考えるべき。これは、あらゆる業界に従事する人びとが持つべき視点」だと言います。</p>
<p>ブリットセンターは、設計、建設、ビル運用のプロセスを見事に変革しました。サステナブルデザイン建築の実現に向けて、このビルが示したケーススタディは、世界中のビルで再現されつつあります。今後、私たちはすべての開発において、このような方法でアプローチし、人と地球のために真の利益をもたらすプロジェクトを実現していきたいと考えています。</p>
</div>
<div class="elem_block">
<div class="inner">
<div class="elem_paragraph">
<p><a href="https://www.sustainablebrands.jp/community/column/detail/1207952_2557.html">世界を救う「サステナブルデザイン建築」　フロントランナーLAGIの挑戦【前編】</a><br /><a href="https://www.sustainablebrands.jp/community/column/detail/1208248_2557.html">脱炭素と地域発展を実現する「サステナブルデザイン建築」ーーけん引役LAGIに日本への期待を聞く【後編】</a><br /><a href="https://www.sustainablebrands.jp/community/column/detail/1208798_2557.html">環境と社会を良くする「サステナブルデザイン建築」のトレンドと実例</a><br /><a href="https://www.sustainablebrands.jp/community/column/detail/1209399_2557.html">サステナブル建築をけん引する建築事務所「スノヘッタ」　創業者が語る哲学とこれまでの取り組み</a></p>
</div></div>
</div>
<p></div>
<p></p>

ウェルビーイング

まちづくり

「世界で最もエネルギー効率の高いビル」　シアトル・ブリットセンターが進めた建築の民主化

リジェネレーション

新たな時代に求められる脱炭素社会、イノベーションの最前線は――TMIPとサステナブル・ブランド ジャパン共催イベントレポート

<p></p>
<div class="blockTemplateArea"></p>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/news/jp/detail/__icsFiles/afieldfile/2022/07/18/miramachi800.png"/></div>
<div class="m_paragraph"></div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>内閣府が選定する「SDGs未来都市」は全国124自治体に広がり、カーボンニュートラルやDXといった大きな変革が求められる今、まさに日本でもSDGsの時代が訪れているといえます。そんな中、自治体や企業・団体による「まちづくり」を目指す、第4回「未来まちづくりフォーラム」を2月25日に開催しました。</p>
</div>
<div class="elem_heading_lv2">
<div>
<h2>① 日本SDGsモデルの最前線――より良き回復(Build Back Better)に向けて</h2>
</div>
</div>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/news/jp/detail/__icsFiles/afieldfile/2022/07/18/m1.jpeg"/></div>
<div class="m_paragraph"></div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>フォーラムは、内閣府特命担当大臣の野田聖子氏によるビデオメッセージで開幕。2030年のSDGs達成に向けて全省庁が一丸となり、ジェンダー平等や子どもの貧困対策にも積極的に取り組んでいることが報告された。</p>
<p>2018年度に始まった「SDGs未来都市」は2021年度までに124にのぼり、政府は複数の自治体が広域で連携する脱炭素化やデジタル化などのプロジェクトに対しても支援を拡充している。野田氏は地域におけるSDGsの達成には「官と民の連携が重要」と強調し、「多くのステークホルダーが議論し交流することで持続可能なまちづくりが広がっていくことを期待する」とした。<br /><a href="https://www.sustainablebrands.jp/news/jp/detail/1208848_1501.html">続きはこちら</a></p>
</div>
<div class="elem_heading_lv2">
<div>
<h2>② 大変革期に、日本の未来のまちづくりをどう進めるか</h2>
</div>
</div>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/news/jp/detail/__icsFiles/afieldfile/2022/07/18/m2.png"/></div>
<div class="m_paragraph"></div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>ポストコロナを契機に社会のグレートリセット(大変革)が進んでいる。カーボンニュートラル時代を迎え、企業はSDGsやDXを推進し、自治体と連携して未来まちづくりをしようとしている。「心ゆたかな暮らし(ウェルビーイング)」と「持続可能な環境・社会・経済(サステナビリティ)」の実現を目指すSDGsをもって、未来まちづくりを推進していくには協創力が重要だ。</p>
<p>パネルディスカッション「カーボンニュートラル×ライフスタイル変革とウェルビーイング ―主流化するSDGsの最前線―」には、ファシリテーターとして経済キャスターの小谷真生子氏、パネリストとしてSDGs未来都市・岡山県真庭市の太田昇市長、NECネッツエスアイの牛島佑之社長、日立製作所の増田典生氏、笹谷秀光・未来まちづくりフォーラム実行委員長が登壇した。<br /><a href="https://www.sustainablebrands.jp/news/jp/detail/1208849_1501.html">続きはこちら</a></p>
</div>
<div class="elem_heading_lv2">
<div>
<h2>③ 企業と自治体との連携の最前線</h2>
</div>
</div>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/news/jp/detail/__icsFiles/afieldfile/2022/07/18/m3.jpeg"/></div>
<div class="m_paragraph"></div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>第4回未来まちづくりフォーラムでは、企業と自治体、関係者のコラボレーションによる「協創力」に焦点を当てたリレーセッションが行われた。「日本SDGsモデルの最前線―より良き回復(Build Back Better)に向けてー」のテーマのもとに、社会課題の解決に向け、地方自治体と企業がタッグを組んで取り組む事例や、製品や産業そのものに新たな価値を見出そうとする業界の動きが報告されたセッションの内容を2回に分けて紹介する。前編は損保ジャパン、日本製紙、JTBの3社による発表だ。<br /><a href="https://www.sustainablebrands.jp/news/jp/detail/1208899_1501.html">続きはこちら</a></p>
</div>
<div class="elem_heading_lv2">
<div>
<h2>④ 働き方改革や高齢者の見守りにつながる企業と自治体の連携を探る</h2>
</div>
</div>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/news/jp/detail/__icsFiles/afieldfile/2022/07/18/m4.jpeg"/></div>
<div class="m_paragraph"></div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>「日本SDGsモデルの最前線―より良き回復(Build Back Better)に向けてー」のテーマのもとに、社会課題の解決に向け、地方自治体と企業がタッグを組んで取り組む事例が発表された「第4回未来まちづくりフォーラム」。このうち企業と自治体、関係者のコラボレーションによる「協創力」に焦点を当てたリレーセッションの後半＝NECネッツエスアイと埼玉県、NTTドコモと豊田市、エプソン販売と北九州市立大などによる発表＝を紹介する。自治体の働き方改革や高齢者の新しい見守りにもつながるDXを通じた連携は注目に値する。<br /><a href="https://www.sustainablebrands.jp/news/jp/detail/1208998_1501.html">続きはこちら</a></p>
</div>
<div class="elem_heading_lv2">
<div>
<h2>⑤ 2022年以降のまちづくりを考える　これからの地域と企業の連携とは</h2>
</div>
</div>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/news/jp/detail/__icsFiles/afieldfile/2022/07/18/m5.jpeg"/></div>
<div class="m_paragraph"></div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>クロージングでは2つの特別セッションが行われた。一つ目のセッションは、札幌市における地域循環型のサステナブルなまちづくりの取り組みをテーマに、同地でまちづくり事業に携わる企業が今後の課題やビジョンについて語った。二つ目のセッションでは、SDGs時代のライフイノベーションとは何かをテーマに、企業とメディアから3人のパネリストを迎えて議論した。<br /><a href="https://www.sustainablebrands.jp/news/jp/detail/1209205_1501.html">続きはこちら</a></p>
</div>
<p></div>
<p></p>

地方創生

特集：第4回未来まちづくりフォーラム