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<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
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<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/community/column/detail/__icsFiles/afieldfile/2021/02/02/11_2.png"/></div>
<div class="m_paragraph"></div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>「WE ARE REGENERATION」をテーマに2月24、25日に開催される<a href="https://www.sustainablebrands.jp/event/sb2021/">「サステナブル・ブランド国際会議2021横浜」</a>の見どころはーー。青木茂樹 サステナブル・ブランド国際会議 アカデミック・プロデューサーと小松遥香Sustainable Brands Japan編集局デスクが1月29日、博展が提供するオンラインメディア<a href="https://www.think-experience.com/">『Think EXperience』</a>のライブ配信に登壇した。SDGsやサステナビリティをめぐる世界の潮流を解説するとともに、今回、パシフィコ横浜ノース会場とオンライン参加のハイブリッドで開催され、国内外から200人を超えるスピーカーが登壇するSB国際会議の、とりわけ注目すべき登壇者やセッションについて紹介した。(廣末智子)</p>
</div>
<div class="elem_pik_box full">
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<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/community/column/detail/__icsFiles/afieldfile/2021/02/02/1_1.png"/></div>
<div class="m_paragraph"></div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
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<div class="elem_paragraph">
<p>はじめに小松氏が「2021年、これだけは押さえておきたいSDGsとサステナビリティ」と題して登壇。世界は今、地質学的にも人が地球を大きく変えてしまう「人新世」の時代に入っているとも言われ、プラネタリー・バウンダリー(地球の限界)の考え方に基づいても、気候、水環境、生態系が本来持つレジリエンス(回復力)の限界を超え、まさに未知のゾーンに入っているとの認識を示し、「気候変動や生物多様性の崩壊、格差の拡大といった潜在的にある問題をみながらビジネスをすることが今、求められている」と指摘した。さらに今、SDGsやサステナビリティに取り組むことで時代や社会のニーズに応え、次の時代に生き残るイノベーションを生み出していくことが企業のメリットであり、同業他社であっても連携して危機や課題に取り組み、この危機的な状況を機会に変えていくことこそが大事だと強調した。</p>
<p>またコロナ禍で企業のサステナビリティの重視度は上がるとともに、これを支えるESG投資が日本でも急速に拡大していることに触れ、企業経営が「株主至上主義」から脱却し、人や社会を重視する方向に大きく移行していると説明。特に若い世代のSDGsやサステナビリティへの認知度が高く、そういう意識を持った消費者がさらに社会を変えていくだろうと語った。SDGsの特徴である、望ましい未来の視点に立ち、何をすべきかを考え、技術開発などをしていく「バックキャスティング」や社会課題を起点に事業を創出する「アウトサイドイン」の思考が、ビジネスや地域社会はもちろん、個人においても必要となる社会になると締めくくった。</p>
</div>
<div class="elem_heading_lv2">
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<h2>世界的なトレンド共有がSB会議の独自性</h2>
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</div>
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<p>続いて青木氏が、2006年に米国で始まり、毎年、世界共通のグローバルテーマを掲げて各国で開催している「SB国際会議」について、世界的なトレンドを共有し、実践しようとする姿勢に極めて独自性があり、企業や組織の垣根を越えてディスカッションできることが最大の特徴であると説明。今年のテーマである「リジェネレーション」について、地球環境を修復しながら、そこに暮らす人の心なども含めて再生・発展させていく仕組みであり、「今回、偶然にもコロナ禍が重なった中で、どのような形で社会や企業のあり方を新たに生み出していくか。38億年もの間、互いに関係性を持ちながら持続可能な形で発展してきた生物の『生命システムデザイン』にも学びながら考えていきたい」などと語った。</p>
<p>ここからは、今回の「SB国際会議2021横浜」の見どころについて青木、小松の両氏が解説。2日間とも午前に開催されるプレナリー・セッション(基調講演)と午後に開催されるブレークアウトセッションの中から、注目のセッションが7つ挙げられた。まずはプレナリー・セッションから、そのタイトルと中身を紹介する。</p>
</div>
<div class="elem_heading_lv2">
<div>
<h2>100年に一度の転換期　世界のトヨタは何を語る</h2>
</div>
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<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/community/column/detail/__icsFiles/afieldfile/2021/02/02/2.png"/></div>
<div class="m_paragraph"></div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>トヨタ自動車の大塚友美デピュティ・チーフ・サステナビリティ・オフィサーによる「トヨタとSDGs」(24日)。100年に一度の転換期の只中にあるとされる自動車業界で、トヨタは昨年初めて、SDGsに本格的に取り組むことを豊田章男社長自らが宣言し、ミッションやバリューも改訂している。2050年までに脱炭素社会を目指す大きな流れの中で、車自体、モビリティ自体のあり方も大きく変わっており、自動車産業の動向は、エネルギー産業のあり方とも密接に関わる。日本の高度成長をけん引してきたトヨタは、日本の、世界の自動車産業を代表する企業として、今、どんな発信をするのか。</p>
</div>
<div class="elem_heading_lv2">
<div>
<h2>マーク・バークレイ氏にとって「REGENERATION」とは</h2>
</div>
</div>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/community/column/detail/__icsFiles/afieldfile/2021/02/02/3.png"/></div>
<div class="m_paragraph"></div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>次に、クライメートチェンジ(気候変動)の活動家として世界をけん引しているマーク・バークレイ氏によるオンライン講演「REGENERATION」(24日)。気候変動問題のみならず、社会変革や農業、食料などさまざまな分野でエキスパートとして活躍するバークレイ氏は、リジェネレーションをどう捉えているのか。その発信を通して世界は今、何を考え、どう動こうとしているのかを知り、参加者のみなさんもぜひ共有していただきたい。</p>
</div>
<div class="elem_heading_lv2">
<div>
<h2>企業価値創るサステナビリティー　富士通と資生堂、執行役員が対談</h2>
</div>
</div>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/community/column/detail/__icsFiles/afieldfile/2021/02/02/4.png"/></div>
<div class="m_paragraph"></div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>そして、「CXOが語る、企業価値を創るサステナビリティ」と題した、山本多絵子・富士通CMOと、岡部義昭・資生堂チーフブランドイノベーションオフィサーによるセッション(25日)。サステナビリティを企業の中でどう実行していくのか、またブランディングとサステナビリティをどうつなげていくのか、という大きなテーマに対する解決の糸口を、マーケティングとブランディングの執行役員である両氏の対談を通じて新しい観点から探る。きっと多くのビジネスパーソンにとってヒント満載の事例が語られるに違いない。</p>
<p>一方、ブレイクアウトセッションの中から注目セッションとして挙げられたのは、「パーパスが作るブレない経営」(24日15:30〜16:45)、「輝く未来を拓く〝人物〟を育む教育とは」(25日13:45〜15:00)、「ファッションはエシカルを欠いては生きていけない」(24日17:15〜18:30)、「持続可能で競争力ある農業をいかに構築し、魅力あるブランド価値を創造できるのか」(24日15:30〜16:45)の4つ。</p>
</div>
<div class="elem_heading_lv2">
<div>
<h2>トップ企業のパーパス経営に学ぶ</h2>
</div>
</div>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/community/column/detail/__icsFiles/afieldfile/2021/02/02/5.png"/></div>
<div class="m_paragraph"></div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>「パーパスが作るブレない経営」は、ネスレ日本から嘉納未来・コーポレートアフェアーズ統括部執行役員と、フィリップモリスジャパンから濱中祥子・エクスターナルアフェアーズコーポレートサステナビリティエグゼクティブの２氏が登壇し、パーパスを重視した経営の力を議論する。コロナ禍において、社会における企業の意義が増し、ESG経営の中でのS(社会)が注目される時代にあって、持続可能な社会の実現のために今、企業は何ができるのかーー。言わずと知れた世界的な企業であるネスレと、変革を迫られるたばこ産業の中で新事業を展開するフィリップモリスの姿勢に学ぶ。企業理念やミッションという言葉に比べ、より広い視点に立って語られるパーパス。このセッションを「社会の公器として企業はどうあるべきか」という企業の大義を今一度確認するきっかけとしてほしい。</p>
</div>
<div class="elem_heading_lv2">
<div>
<h2>輝く未来を拓く〝人物〟を育む教育とは？</h2>
</div>
</div>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/community/column/detail/__icsFiles/afieldfile/2021/02/02/6.png"/></div>
<div class="m_paragraph"></div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>「輝く未来を拓く“人物”を育む教育とは？」は、日本ファンドレイジング協会代表理事の鵜尾雅隆氏をファシリテーターに、3人の教育関係者が登壇。これからのサステナビリティを考える上でどういう人材を育てるか、まさに社会のリソースを集め、それをどう教育に転換していくかを議論する。工藤勇一・横浜創英中学・高等学校校長は、山形県鶴岡市出身で、山形で中学校の数学の教諭を務めた後、東京に移り、千代田区の麹町中学校の校長時代には子どもの自律を重視して宿題や定期テストを廃止するなど、学校教育を中から改革してきたベテラン教育者。一方、三原菜央・スマイルバトン代表取締役と、長井悠・タクトピア株式会社共同創業者・代表取締役は、教育メディアコミュニティの運営や学校向け教育事業を手がける若き経営者で、その3人が顔を合わせたらどんな教育談義に花が咲くのか、三者三様に描かれるであろう、教育の未来の話を楽しみにしたい。</p>
</div>
<div class="elem_heading_lv2">
<div>
<h2>ファッション性を追求しながらもエシカルにーー最新のサステナブル・ファッション</h2>
</div>
</div>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/community/column/detail/__icsFiles/afieldfile/2021/02/02/7.png"/></div>
<div class="m_paragraph"></div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>「ファッションはエシカルを欠いては生きていけない」は、環境・社会問題やサステナビリティについて発信し、モデルやブランドディレクターとして活躍する長谷川ミラさんがファシリテーターを務めるところからして注目される。常に時代の先端を走るファッション業界は、サステナビリティに関する取り組みも比較的進んでいる一方で、大量廃棄など大きな課題を抱えている。これについては、Enter the Eの植月友美CEOが、アップサイクル素材を再利用した商品など人や環境に配慮した商品だけを販売するセレクトショップをSNSなどを通じた新たな方法で展開しており、「ファッション性を追求しながらもエシカルである」という、これまでのエシカルの範ちゅうを超えた新しいエシカルが語られることが予想される。ファッションの常識は、エシカルをテーマにどう打ち破られるのかーー。業界の最先端をいく登壇者らが描くサステナブル・ファッションの新しい形に期待が高まる。</p>
</div>
<div class="elem_heading_lv2">
<div>
<h2>農業から社会を変える、食のあり方を問うセッションに</h2>
</div>
</div>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/community/column/detail/__icsFiles/afieldfile/2021/02/02/8.png"/></div>
<div class="m_paragraph"></div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>最後に紹介する「持続可能で競争力ある農業をいかに構築し、魅力あるブランド価値を創造できるか」は、青木プロデューサーがファシリテーターを務め、田中進・サラダボウル代表取締役と、二宮かおる・カルビー社会貢献委員会委員長が登壇。サステナビリティの中でも今最も注目されているリジェネラティブな農業について議論する。かつての農業は米国の大規模プランテーションに代表されるように、農薬散布などによって環境や土壌に極めて負荷をかけるものだった。これに対してリジェネラティブな農業は、土の中の微生物を活用するなど自然環境を生かした農法で行うほか、科学の力で農業をさらに近代化していく方法をとる場合もある。田中氏は金融機関勤務を経て自ら農業に飛び込んだ、“農業の革命児”で、露地野菜も作れば、大手の三井物産と組み、なるべく農薬を使わない形での工場型の農業にも果敢に挑む。一方、ポテトチップスで有名なカルビーは、ジャガイモの研究を進めながら農業生産者を支援し、生産から加工し、消費者に届くまでの仕組みに高負荷価値を付ける、いわゆるバリューチェーンの改革に取り組んでいる。この2者の対話を通じて、「農業から社会を変えていく、そしてわれわれの食生活のあり方を問うようなセッションになるのではないか」(青木氏)。</p>
</div>
<div class="elem_heading_lv2">
<div>
<h2>第1回「ジャパン SB インデックス」の発表も</h2>
</div>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>また今回の「2021横浜」では、「ジャパン・サステナブル ブランド・インデックス」と題して、サステナブル・ブランド ジャパンが、トップ企業180社のサステナビリティへの取り組みを消費者がどう評価しているのかという調査を初めて行った結果を発表。そこで評価されている企業の関係者に登壇いただくセッション(「サステナビリティ×ブランド調査　ジャパン・サステナブル ブランド・インデックス」)も行う。これについても青木プロデューサーは、「ぜひ参加・聴講し、どういうところが消費者の評価につながったのか、見識を広めてほしい」と話した。</p>
<p>24、25の両日、パシフィコ横浜ノースで行われる「サステナブル・ブランド国際会議2021横浜」には50以上のセッションに、国内外から200人を超えるスピーカーが登壇。「第3回未来まちづくりフォーラム」と「第2回全国SDGs未来都市ブランド会議」「SB 2021 ASIA-PACIFIC」の3イベントが同時開催される。</p>
</div>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><a href="https://www.sustainablebrands.jp/event/sb2021/"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/community/column/detail/__icsFiles/afieldfile/2021/02/03/bottmini.png"/></a></div>
<div class="m_paragraph"></div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<p></div>
<p></p>

SB国際会議

サステナブル・ブランド国際会議2021

リジェネレーション

話題のキーワード

環境 environment

サステナブル・ブランド国際会議2021　見どころを解説

サステナブル・ブランド ジャパン編集局

<p></p>
<div class="blockTemplateArea"></p>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/community/column/detail/__icsFiles/afieldfile/2021/01/27/sbevent.png"/></div>
<div class="m_paragraph"></div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_block color">
<div class="inner">
<div class="elem_paragraph">
<p>今年も、MICE・イベント関係者を対象に「Sustainable Event Professional Forum 2021(サステナブル・イベント・プロフェッショナル・フォーラム)」を開催します。</p>
</div></div>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>イベントを中心に企業・団体の体験型マーケティング活動を支援する博展(東京・中央)とセレスポ(東京・豊島)は共同で、MICE・イベント関係者・DMO認定法人の方限定のサステナビリティに関する特別プログラム「Sustainable Event Professional Forum 2021」を2021年2月24日(水)にパシフィコ横浜ノースで開催します。</p>
<p>同プログラムは、サステナブル・ブランド国際会議2021横浜(以下「SB横浜」)内の特別プログラムで、ポストコロナにおけるグローバルMICEの潮流のご紹介や、SDGsを推進する主催企業がイベントに求める役割などについて共有し、MICE・イベント業界における“サステナビリティ”に関する機運を高めることを目指します。</p>
</div>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><a href="https://www.sustainablebrands.jp/event/sb2021/special-professional.html"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/community/column/detail/__icsFiles/afieldfile/2021/01/27/b.png"/></a></div>
<div class="m_paragraph"></div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>Withコロナのいま、MICEの誘致、イベントの業務請負に際し、サステナビリティやSDGsの組み込みへの要求がこれまで以上に高まっています。その要求に応えるためには、主催者やクライアントが求める新たなニーズを知ることが第一歩に繋がります。グローバルMICEの潮流とイベントにおけるサステナビリティへの取り組みを皆さまと共有する場にしたいと考えています。</p>
<p><sup>※MICEとは、企業等の会議(Meeting)、企業等の行う報奨・研修旅行(インセンティブ旅行)(Incentive Travel)、国際機関・団体、学会等が行う国際会議(Convention)、展示会・見本市、イベント(Exhibition/Event)の頭文字を使った造語で、これらのビジネスイベントの総称です。</sup></p>
</div>
<div class="elem_heading_lv2">
<div>
<h2>Sustainable Event Professional Forum プログラム構成</h2>
</div>
</div>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/community/column/detail/__icsFiles/afieldfile/2021/01/27/p.png"/></div>
<div class="m_paragraph"></div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p><sup>※記載のプログラムは、予告なく変更になる場合がございます</sup></p>
</div>
<div class="elem_table">
<table border="0" cellpadding="0" cellspacing="0" style="width:851px">
<tbody>
<tr>
<td style="height:40px; width:138px"> </td>
<td style="width:251px">タイトル</td>
<td style="width:462px">登壇者</td>
</tr>
<tr>
<td style="height:72px; width:138px">ご挨拶</td>
<td style="width:251px"> </td>
<td style="width:462px">鈴木 紳介<br />(Sustainable Brands Japan Country Director ／<br />株式会社博展 サステナブル・ブランド事業部長)</td>
</tr>
<tr>
<td style="height:64px; width:138px">基調講演-1</td>
<td style="width:251px">グローバルでのAfterコロナにおけるイベント・MICE(仮)</td>
<td style="width:462px">フィオナ ペラム 氏<br />(Positive Impact Events CEO)※オンライン登壇</td>
</tr>
<tr>
<td style="height:72px; width:138px">基調講演-2</td>
<td style="width:251px">SDGsを推進する企業が<br />イベントに求める役割(仮)</td>
<td style="width:462px">金子 知生 氏<br />(日本製紙株式会社 新素材営業本部<br />パッケージング・コミュニケーションセンター長)　</td>
</tr>
<tr>
<td style="height:148px; width:138px">報告<br />セッション</td>
<td style="width:251px">SB横浜 サステナビリティ報告</td>
<td style="width:462px">白川 陽一<br />(株式会社博展<br />制作本部プロダクトマネジメント部 部長)<br />犬塚 圭介 氏<br />(株式会社セレスポ　<br />サステナブルイベント研究所 所長)</td>
</tr>
<tr>
<td style="height:172px; width:138px">パネル<br />セッション</td>
<td style="width:251px">MICEにおけるSDGs推進<br />各ステークホルダーの果たす<br />役割(仮)</td>
<td style="width:462px">ファシリテータ: 越川 延明 氏　　<br />(株式会社セレスポ　<br />人事総務部副部長 兼 コーポレートデザイン室 室長)<br />パネリスト：金子 知生 氏<br />佐藤 利幸 氏<br />(パシフィコ横浜 営業運営部営業課 課長)<br />白川 陽一</td>
</tr>
<tr>
<td style="height:48px; width:138px">クロージング</td>
<td style="width:251px">主催者代表メッセージ</td>
<td style="width:462px">田口 徳久<br />(株式会社博展 代表取締役社長)</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_heading_lv2">
<div>
<h2>開催概要</h2>
</div>
</div>
<div class="elem_table">
<table border="1" cellpadding="0" cellspacing="0" style="width:608px">
<tbody>
<tr>
<td style="height:21px; width:121px">日時</td>
<td style="height:21px; width:488px">2021年2月24日(水) 15:30-19:00</td>
</tr>
<tr>
<td style="height:42px; width:121px">会場</td>
<td style="height:42px; width:488px">パシフィコ横浜 ノース4F(サステナブル・ブランド国際会議2021 横浜 会場内)</td>
</tr>
<tr>
<td style="height:21px; width:121px">主催</td>
<td style="height:21px; width:488px">株式会社セレスポ／株式会社博展</td>
</tr>
<tr>
<td style="height:21px; width:121px">後援</td>
<td style="height:21px; width:488px">公益財団法人 横浜観光コンベンション･ビューロー(申請済み)</td>
</tr>
<tr>
<td style="height:21px; width:121px">協力</td>
<td style="height:21px; width:488px">パシフィコ横浜</td>
</tr>
<tr>
<td style="height:64px; width:121px">参加費<br />(税別)</td>
<td style="height:64px; width:488px">17,500円(2月24日 SB横浜 1Day Passを含む)<br />25,000円(2月24-25日 SB横浜 All Event Passを含む)<br />※MICE・イベント関係者・DMO認定法人の方限定の特別価格。</td>
</tr>
<tr>
<td style="height:151px; width:121px">参加方法</td>
<td style="height:151px; width:488px">SB 2021横浜のオフィシャルサイト(SBYokohama.jp)参加登録フォーム内で<br />プロモーションコード【MICES224】をご入力ください。<br />※MICE・イベント関係者・DMO認定法人以外の方のお申し込みはできません。<br />その他の方のお申込みがあった場合は、お断りする場合がございます。<br />※SB 2021横浜 にもご参加登録いただくことが可能です。</td>
</tr>
<tr>
<td style="height:64px; width:121px">併設イベント</td>
<td style="height:64px; width:488px">サステナブル・ブランド国際会議2021 横浜<br />第2回 全国SDGs未来都市ブランド会議／第3回未来まちづくりフォーラム</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_block">
<div class="inner">
<div class="elem_paragraph center">
<p>＜取材・メディアパートナーのご希望について＞<br />株式会社 博展 経営企画部 担当：村松(むらまつ)<br />Mail： sb-press@hakuten.co.jp</p>
<p><a href="https://www.sustainablebrands.jp/event/sb2021/special-professional.html">「Sustainable Event Professional Forum 2021」特設サイト</a></p>
<p><a href="https://www.sustainablebrands.jp/event/sb2021/">「SB 2021 YOKOHAMA」 特設サイト</a></p>
</div></div>
</div>
<p></div>
<p></p>

経営 management

ステークホルダー

サステナブル・イベント・プロフェッショナル・フォーラム、2月24日開催

<p></p>
<div class="blockTemplateArea"></p>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/news/jp/detail/__icsFiles/afieldfile/2021/01/22/p10.jpg"/></div>
<div class="m_paragraph"></div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>「統合経営思考」の実践と、重要な4つのトランスフォーメーションについてゲスト講師を迎えながら議論、意見交換をしてきESGオンラインシンポジウム。最終回の「総括編」ではサンメッセ総合研究所(Sinc)の3人が視聴参加者からの質疑を取り上げて議論、振り返りを行い、将来の社会におけるビジネスのあり方を改めて語り合った。社会が求める企業の姿に向かって事業の転換(PX)を実現するために、経営層の価値観をどうやって変化させるのか。全体像を踏まえた実践的な考え方と現場の行動とは。(サステナブル・ブランド ジャパン編集局)</p>
</div>
<div class="elem_block">
<div class="inner">
<div class="elem_paragraph">
<p>「SB ESGシンポジウム online」は、SBJ Labコラム『統合思考経営のWhy ,What &amp; How』をベースに【統合思考伝道師】川村雅彦氏が「統合思考経営」を解説します。シンポジウム第6回目は最終回の総括編です。川村氏と山吹 善彦・サンメッセ総合研究所(Sinc)副所長/上席研究員の講演、さらに田中 信康・サンメッセ総合研究所(Sinc)代表／SB国際会議 ESGプロデューサーを加えた3者討論を展開します。</p>
<p><a href="https://www.sustainablebrands.jp/news/jp/detail/1197953_1501.html">SB ESGシンポジウム online 第1回セミナーレポートはこちら</a><br /><a href="https://www.sustainablebrands.jp/news/jp/detail/1198249_1501.html">SB ESGシンポジウム online 第2回セミナーレポートはこちら</a><br /><a href="https://www.sustainablebrands.jp/news/jp/detail/1198649_1501.html">SB ESGシンポジウム online 第3回セミナーレポートはこちら</a><br /><a href="https://www.sustainablebrands.jp/news/jp/detail/1199099_1501.html">SB ESGシンポジウム online 第4回セミナーレポートはこちら</a><br /><a href="https://www.sustainablebrands.jp/news/jp/detail/1199298_1501.html">SB ESG シンポジウム online 第5回セミナーレポートはこちら</a><br /><a href="https://www.sustainablebrands.jp/sbjlab/newscolumn/index.html"><strong>SBJ Lab </strong><strong>連載中コラム『統合思考経営のWhy ,What &amp; How</strong><strong>』はこちら</strong></a></p>
</div></div>
</div>
<div class="elem_heading_lv2">
<div>
<h2>「脱成長」の可能性も視野に</h2>
</div>
</div>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/news/jp/detail/__icsFiles/afieldfile/2021/01/22/2.png"/></div>
<div class="m_paragraph"></div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>2020年、ダボス会議など国際的な議論の場で、資本主義のあり方は新自由主義からステークホルダー資本主義に変化すると言われ始めた。まさに「激動」と言うべき1年間と、「SB ESGシンポジウム online」を振り返ったのは、山吹 善彦・サンメッセ総合研究所(Sinc)副所長/上席研究員だ。</p>
<p>コロナ禍が世界の経済に打撃与え、まだまだ影響を与え続ける中、国内の新聞では毎日のように気候変動に対応する社会の動向が1面で伝えられている。2030年までにガソリン車をなくす、水素社会を展開する、企業各社でもカーボンニュートラルに向かう戦略が策定されている。</p>
<p>従来「ミッション・ビジョン・バリューズ」という言葉で説明されていた企業の姿勢はパーパスに立脚した説明へ、「2020年を境目にして変化が起こっている」と山吹氏は解説した。そのときにネックになり得る議論が「資本主義の位置付け」だ。ステークホルダー資本主義は果たして実現ができるのか、まずはしっかりと検証し、どのように実現するかを考える大きな動きがみられる。一例を挙げればトゥルーコストの考え方だ。これまで使い放題と思われていた大気や水に大きな問題が起こった場合、それを価格に反映しなければ正規の価格にはならない。</p>
<p>一方で、個別のテーマでは、同時に「脱成長」という違う方向性のキーワードも登場している。「ステークホルダー資本主義」への変革は、従来と同じく経済的成長を基盤にしている。世代的にも若者たちは「成長では気候変動の問題や環境負荷の問題を解決することはできない」ということを実感している。これはひとつのポイントだ。</p>
<p>現状の多くの企業の姿勢としてはステークホルダー資本主義を目指している。山吹氏は「当然、これまでに比べて大きな進歩をする方向性であり、これからはこの方向性でなければある意味では企業活動が成り立たない、ということが大前提」とし、かなり将来のことまで意識をしながら次のようにシンポジウムを総括した。</p>
<p>「海外・国内問わず、先進的な大企業の中にはESGに関連する目標を会社の定款に盛り込んでいるところもある。つまりは覚悟だ。ステークホルダー資本主義を実現する上で、経営者、経営陣がどこまで覚悟を決めてどんな風に成長というものを捉え考えるのか。「循環」や「地域の自律的な活動」を意識できるように事業を行っていくのか」</p>
<p>覚悟を決めるためにどのようなプロセスを経るのか。それが「SB ESGシンポジウム online」で語られた「4つのトランスフォーメーション」の議論だ。参加者から寄せられた質疑へのかなり踏み込んだ回答も含め、サンメッセ総合研究所 Sinc所長/首席研究員の川村雅彦氏がその真髄を語った。</p>
</div>
<div class="elem_heading_lv2">
<div>
<h2>「統合思考経営」と「統合報告書」の捉え方とは</h2>
</div>
</div>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/news/jp/detail/__icsFiles/afieldfile/2021/01/22/600315_1.png"/></div>
<div class="m_paragraph"></div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>SB ESG シンポジウム onlineでは一貫して「統合思考経営」が必要だと提案し、テーマに掲げ議論をしてきた。そもそもなぜ統合思考経営が必要か、川村氏は改めて総括した。</p>
<p>「問題意識は2つの危機。気候変動と感染症だ。人類の生存に関わる問題として直面しており、これらが起こった背景には利益追求型のグローバル化も一因にあるのだろう。気候変動による生態系の変化が叫ばれている。見方によっては、気候変動と感染症の問題は同根なのではないかとも言える」(川村氏)</p>
<p>つまり、仕組みやシステムの問題ではないか。従来の資本主義システムは平時の経済合理性、効率を追求したものだが、想定外の事象には非常に弱い仕組みであろうと言えるからだ。そうすると、全体的な思考(Holistic Thinking)あるいは枠組みそのものが必要では、と川村氏は話す。企業の視点での今後の生き残り方策として４つのXとその実践を提案してきたというわけだ。企業がメガトレンドを背景に長期戦略的視点に立つとき、「統合思考経」の実践である「4つのX」が不可欠だ。</p>
</div>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/news/jp/detail/__icsFiles/afieldfile/2021/01/22/kawa2.png"/></div>
<div class="m_paragraph">参加者アンケート、質疑応答から見えてきた「4つのX」の論点(当日資料より)</div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>前回までの5回の間にシンポジウム参加者からは多くの質疑、意見が寄せられた。企業の現場、最前線でESG課題に向き合う立場にある参加者も多く、実感のこもった内容だ。その中からいくつかと、川村氏の応答を掲載する。</p>
<p><strong>日本企業の考え方を変えることには限界があり、むしろ特有の良さを生かすべきだ。</strong></p>
<p>川村：「日本企業の良さ」とは何かを議論したい。20世紀、高度成長期を支えた年功序列や終身雇用というシステムは「特徴」だが「良さ」ではない。当時の成功は欧米流のハウツーを理解し、導入実践してきたという手段主導によるものだが、そもそも何を目指すかという目的主導型ではない。日本的な企業の特徴だ。</p>
<p><strong>日本企業では「ガラパゴス的生き方」が最適解な場合もあるのでは。</strong></p>
<p>川村：構造的にそれが可能なのか、疑問だ。</p>
<p><strong>「石炭火力は悪」を前提に議論しないでほしい。</strong></p>
<p>川村：善悪でなく「責任と経営戦略」の問題だ。石炭火力をいつまで続けるつもりなのか。日本企業は21世紀に、何で食っていくのか。20世紀の遺産を食いつぶしてやっていけるのか。とは言え当面は現本業で稼ぎつつ、戦略的投資を行うという、両睨み経営が有効だ。フォアキャストとバックキャストは対立するものではない。</p>
</div>
<div class="elem_heading_lv2">
<div>
<h2>統合報告書は「統合思考経営」を報告するもの</h2>
</div>
</div>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/news/jp/detail/__icsFiles/afieldfile/2021/01/22/esg_kawa.png"/></div>
<div class="m_paragraph">価値創造のプロセスは「オクトパスモデル」図に集約されているが「この図を作成することが目的ではない」と川村氏は釘を刺す(当日資料より)</div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>現在、国内の約500の上場企業が「統合報告書」を発行していると言われる。英オックスフォード大学のエクレス教授らが2018年3月に公表した「統合報告書の10カ国比較分析」では、日本企業の発行する統合報告書の情報品質は下から3番目という結果だった。</p>
<p>川村氏は「統合報告書は、現在の取り組みを評価する自己評価や通信簿ではない。メガトレンドへの理解の中で企業が価値創造をどう捉えているのかを社長、もしくは経営層が語るものである」と指摘する。</p>
<p>統合報告書とは財務資本の提供者(投資家など)へ基礎的情報を提供するものだ。それのみによって投資判断されることはないだろうが、これを土台としてさまざまなエンゲージメント築くツールとなる。つまり、狭い意味での環境・CSR部門が担当するものではないのだ。PXを担当する部署がつくるべきものである。</p>
<p>また川村氏は「IIRC(The International Integrated Reporting Council：国際統合報告委員会)の内容要素が不可欠にも拘わらず、日本企業にはまだ理解が浸透していない」とも分析する。<br />統合思考に基づき「将来への戦略的な、経営上のマテリアリティとは何か」という点が記載されるべき内容だが、従来の「環境報告書」や「サステナビリティレポート」のようにCSR的なマテリアリティを掲載している会社も見られるという。</p>
</div>
<div class="elem_heading_lv2">
<div>
<h2>成長と発展、意識改革、評価のあり方――</h2>
</div>
</div>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/news/jp/detail/__icsFiles/afieldfile/2021/01/22/4.png"/></div>
<div class="m_paragraph"></div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>これまで川村氏のコラム、本シンポジウムで「統合思考経営」と「4つのX」を深堀してきた。シンポジウムの締めくくりとなるサンメッセ総合研究所(Sinc)の三者による討論ではまず、「成長」と「発展」の捉え方が語られた。社会の状況、地球環境の状況を顧みて企業を含め私たちの活動を見直すとき、そもそも根本にある人類的な動機付けをしっかりと再定義する必要があるのだろう。</p>
<p>川村氏は「個人的には必ずしもGDPを伸ばせばいいとは思っていない」としながら、「社会はどうしても経済的な成長を望むと思われる」とし、「発展」とは量的な拡大のみを意味せず、質や内容にウェイトを置く、と自身の考えを述べた。</p>
<p>田中氏は年間300人以上の企業の経営に関わる人物と対話する中で、自己変革の必要性を愚直に訴えているという。近年では民間企業だけでなく、行政が学校・教育機関、それも大学のみならず高校・中学校も巻き込んで地域の社会課題の解決と価値創造について議論している。</p>
<p>「地域の社会課題をリアルに体験し、向き合うことは並大抵の意欲ではできず、心の折れる作業でもあるとは思う。幅広いステークホルダー間の座組をしっかり構築し、ディスカッションだけでなく現実的な解決に向かいたい」(田中氏)</p>
<p>山吹氏は「問題提起はされているが、現実の解決の形を示して行かないと、次につながらないという時期に来ている。具体的な事例は2月のサステナブル・ブランド国際会議2021横浜でもさまざまなセッションで紹介されるだろう。情報共有し、関心をもってもらいたい」と話した。</p>
<p>討論会に寄せられた参加者からのリアルタイムの質疑応答</p>
<p>1950年から2020年までに世界の人口は26億から78億人へと3倍に拡大、経済活動(世界総生産)は15倍に拡大している。2050年には人口は90億人を超えると推定されているが、一方で国際的な軋轢も増大しそうに思う。このような時に、日本が世界の中でイニシアチブを取るという認識が不足しているように感じている。日本企業、経営者の意識を変えていくために求められることは。</p>
<p>Sincでは、トップ層、経営層とフランクに話す時間をつくるという手法を取っている。川村氏は「経営層の方々に気づいていただく仕組みが必要。トップの意識が変わった会社は、何かのきっかけがあった。経営陣が世界的なカンファレンスや先進的議論をしている場に出席すると、啓示を受けるという事例は数多くある」と提言。「社長室に引きこもっていてはだめだ」ということだ。周囲の人間やESG担当者は、トップ層やそれに準じる社内の人物を、公で議論する場に連れ出すことが必要だ、と檄を飛ばした。</p>
<p>田中氏は国内企業の経営層の意識はコロナの影響で変わってきた実感があると話した。</p>
<p>「2020年に多かったのは、『経営とサステナビリティの統合・融合』の話をもう一度聞きたいという声だ。中長期、ロングポジションで経営を考えることに着眼された経営者も多く、中長期でしっかり企業を評価してほしいというニーズは高まっている。こういった声は来年、再来年にかけてより大きくなってくるのでは。傾向としては良い方向に向かっていることを肌で感じている」(田中氏)</p>
<p>SB ESG シンポジウム online は6回にわたり、企業が社会課題を認識しながらステークホルダーにとっての事業活動を実践していけるのか、それを実践していくために何をどう変える必要があるのか、総論から幅広い各論までを網羅的に議論した。当然明確なひとつの回答があるわけではない。2030年、2050年、さらにその先を見据えて議論を続け、観察と理解、対応を続けることが重要だ。</p>
<p>田中氏は締めくくりに次のように述べた。</p>
<p>「ESG経営の特にEとSへの取り組みが、企業価値に対してコストを上回るベネフィットを生み出すのかという経営層の疑念はまだ強いと感じている。一方で、投資家から見れば企業がどういう効果を期待してESGに取り組むのかがまだまだ明らかではなく、そのギャップは相変わらずある。</p>
<p>機関によって変わるESG評価アンケートに企業が疲弊しているという一面もあるのではと考えている。評価プロセスの透明性の向上や、評価機関からのフィードバックを企業側に適切に届けるということも求められているのでは。ESG評価の課題が企業の取り組みに水を差さないよう、その点にも解決策が必要だ」</p>
</div>
<div class="elem_block">
<div class="inner">
<div class="elem_paragraph">
<p>SB ESGシンポジウム online はご好評のうちに全6回を終了いたしました。2月24日-25日に開催する「サステナブル・ブランド国際会議2021横浜」内のブレイクアウト・セッション<strong>「価値創造戦略としての統合思考に基づく4X(4つの変革)」</strong>では、川村雅彦氏ファシリテーターを務め、4X(環境、デジタルや技術、そしてビジネスモデルや事業ポートフォリオ、コーポレートガバナンスの変革)の観点から、先進企業事例'(エネルギー、重工業、電機など)の成功要因を探ります。ぜひご参加ください。</p>
</div>
<div class="elem_link emphasis">
<p><a href="https://www.sustainablebrands.jp/event/sb2021/" target="_blank">サステナブル・ブランド国際会議2021横浜　特設サイト</a></p>
</div></div>
</div>
<div class="elem_link emphasis">
<p><a href="https://www.sustainablebrands.jp/sbjlab/index.html" target="_blank">SBJ Labについてはこちら</a></p>
</div>
<p></div>
<p></p>

情報開示

ガバナンス

ステークホルダー資本主義をどう実現するか　統合思考経営の実践を――SB ESGシンポジウム online 第6回開催レポート

<p></p>
<div class="blockTemplateArea"></p>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
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<div class="m_paragraph"></div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_block">
<div class="inner">
<div class="elem_paragraph">
<p>サステナブル・ブランド ジャパン(Sustainable Brands Japan)は2月24(水)・25日(火)、日本で5回目となる「サステナブル・ブランド国際会議」を横浜で開催します。今年は、オンラインでも同時開催します。</p>
</div></div>
</div>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
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<div class="pik"><a href="https://www.sustainablebrands.jp/event/sb2021/"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/community/column/detail/__icsFiles/afieldfile/2021/01/25/bottmini.png"/></a></div>
<div class="m_paragraph"></div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_heading_lv2">
<div>
<h2>テーマは「WE ARE REGENERATION」</h2>
</div>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>世界は今、COVID-19をはじめ気候変動、生物多様性の喪失、格差の拡大など地球規模の危機に直面しています。その解決策として、欧州を起点に、持続可能な社会経済への復興「グリーンリカバリー」が進み、日本でも政策やビジネス、暮らしの転換が始まっています。SB横浜では、その転換を進めるため各界の知恵を共有し、真に持続可能な社会経済をどう実現するかを議論・探究し連携を深めます。</p>
<p>会議のテーマは<strong>「WE ARE REGENERATION」</strong>です。地球は本来持つレジリエンス(回復力)の限界をすでに超えているといわれ、地球環境に与える影響をゼロに近づけるだけでは不十分です。地球環境との共生を目指し、自然や暮らし、地域社会を修復しながら、さらに「再生(リジェネレーション)」可能な新しい次元へと転換していくことが今こそ求められています。</p>
<p>当日は、SBの創設者コーアン・スカジニアが「リジェネレーション」をテーマに講演するほか、先進企業が事例を共有します。コロナ禍の難局で舵を取る、日本を代表する企業経営者や宇宙飛行士の山崎直子さんなど様々な分野のパイオニアも登壇します。また、国内初のサステナビリティに関するブランド調査「ジャパン・サステナブル ブランド・インデックス」の結果も発表します。</p>
</div>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
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<div class="pik"><a href="https://www.sustainablebrands.jp/event/sb2021/"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/community/column/detail/__icsFiles/afieldfile/2021/01/15/botmini.png"/></a></div>
<div class="m_paragraph"></div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
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<div class="inner">
<div class="elem_paragraph">
<p>サステナブル・ブランドは2006年に米国で誕生して以来、世界13カ国・14都市(2019年度)で、各国の企業、NPO/NGO、自治体など幅広いセクターから集結した参加者が、サステナビリティ(持続可能性)を環境・社会・経済の場面でどう推進していくかを議論し、学び合い、ネットワークを広げ、それぞれの取り組みを前進させていくことを目指し、カンファレンスを開催してきました。</p>
</div></div>
</div>
<div class="elem_heading_lv2">
<div>
<h2>登壇者を続々、公開中</h2>
</div>
</div>
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</tr>
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</div>
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<tr>
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<td class="separator"></td>
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<div class="m_paragraph"></div>
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</div>
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<tr>
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<div class="m_paragraph"></div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>詳しくは<a href="https://www.sustainablebrands.jp/event/sb2021/speaker.html">こちらから</a></p>
</div>
<div class="elem_heading_lv2">
<div>
<h2>地域創生、教育をテーマにしたフォーラムやセッションも開催</h2>
</div>
</div>
<div class="elem_pik_box left">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><a href="https://www.sustainablebrands.jp/event/sb2021/special-miramachi.html"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/community/column/detail/__icsFiles/afieldfile/2021/01/15/1_1.png"/></a></div>
<div class="m_paragraph"></div>
</td>
</tr>
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<div class="pik"><a href="https://www.sustainablebrands.jp/event/sb2021/special-sdgs.html"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/community/column/detail/__icsFiles/afieldfile/2021/01/15/2.png"/></a></div>
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</td>
</tr>
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</div>
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<tbody>
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<div class="pik"><a href="https://www.sustainablebrands.jp/event/sb2021/special-student.html"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/community/column/detail/__icsFiles/afieldfile/2021/01/15/3_1.png"/></a></div>
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</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
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<tbody>
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<div class="pik"><a href="https://www.sustainablebrands.jp/event/sb2021/special-university.html"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/community/column/detail/__icsFiles/afieldfile/2021/01/15/4.png"/></a></div>
<div class="m_paragraph"></div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
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<tbody>
<tr>
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<div class="pik"><a href="https://www.sustainablebrands.jp/event/sb2021/special-esd.html"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/community/column/detail/__icsFiles/afieldfile/2021/01/15/5.png"/></a></div>
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</td>
</tr>
</tbody>
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<tbody>
<tr>
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<div class="pik"><a href="https://www.sustainablebrands.jp/event/sb2021/special-professional.html"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/community/column/detail/__icsFiles/afieldfile/2021/01/15/6_1.png"/></a></div>
<div class="m_paragraph"></div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_heading_lv2">
<div>
<h2>開催概要</h2>
</div>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>▶︎テーマ：WE ARE REGENERATION<br />▶︎会期：2021年2月24日（水）・25日（木）※2日間<br />▶︎会場：パシフィコ横浜ノース（横浜市西区みなとみらい1-1-1）<br />▶︎開催内容：基調講演、セッション、ワークショップ、ネットワーキングなど<br />▶︎主催：株式会社 博展／Sustainable Life Media, Inc.<br />▶︎参加費：有料（事前登録制）<br />一般￥50,000-／NPO・NGO￥30,000-／学生￥15,000-<br />　※上記金額は2日間の参加費用（税別）となります。<br />　※その他、オンラインパス、1日参加券、団体割引 等の設定があります。<br />▶︎同日開催：<a href="https://www.sustainablebrands.jp/event/sb2021/special-miramachi.html">第3回未来まちづくりフォーラム</a>／第2回全国SDGs未来都市ブランド会議／<a href="https://www.sustainablebrands.jp/event/apac2021/">SB’21 ASIA-PACIFIC</a></p>
</div>
<div class="elem_heading_lv2">
<div>
<h2>イベントに関するお問い合わせ先</h2>
</div>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>＜取材・メディアパートナーのご希望について＞<br />株式会社 博展　経営企画部 　担当：村松（むらまつ）<br />Mail： <a href="mailto:sb-press@hakuten.co.jp">sb-press@hakuten.co.jp</a><br />＜協賛プログラムについて＞<br />SB スポンサー事務局（株式会社 博展 内）<br />Mail：<a href="mailto:sbt-sponsor@sustainablebrands.jp">sbt-sponsor@sustainablebrands.jp</a></p>
</div>
<p></div>
<p></p>

サステナブル・ブランド国際会議2021横浜、2月24−25日にハイブリッド開催

<p></p>
<div class="blockTemplateArea"></p>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><a href="https://www.sustainablebrands.jp/event/sb2021/special-student.html" target="_blank"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/news/jp/detail/__icsFiles/afieldfile/2021/01/14/image750.png"/></a></div>
<div class="m_paragraph"></div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>「サステナブル・ブランド国際会議 2021 横浜」(2021年2月24日・25日 開催)では、株式会社日本旅行と連携し特別企画として「次世代育成」をテーマに、高校生のSDGs 学習を支援する「SB Student Ambassador Program」を開催します。</p>
<p>本プログラムでは、ご応募をいただいた全国40校より厳正な論文選考によって10校を選抜し、横浜特別招待枠の2校を加えた合計12校、高校生48名、先生12名を「SB Student Ambassador」としてお迎えします。</p>
<p>参加12校には、2日間にわたる同会議のプログラムを通して持続可能性への知見を深めていただくと同時に、多様なステークホルダーの方とのネットワークキングによりサステナブルな社会の実現に向かい共創を始める機会を提供します。</p>
</div>
<div class="elem_link emphasis">
<p><a href="https://www.sustainablebrands.jp/event/sb2021/special-student.html" target="_blank">特設サイトはこちら</a></p>
</div>
<div class="elem_heading_lv2">
<div>
<h2>全国からの論文選考による招待校10校が決定</h2>
</div>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p><strong>招待校と各学校のテーマ(五十音順)</strong></p>
</div>
<div class="elem_table">
<table border="1" cellpadding="1" cellspacing="1" style="width:650px">
<thead>
<tr>
<th scope="row" style="background-color: rgb(153, 255, 255);">招待校</th>
<th scope="col" style="background-color: rgb(153, 255, 255);">テーマ</th>
</tr>
</thead>
<tbody>
<tr>
<td>大阪学芸中等教育学校<br />(大阪府)</td>
<td>「森と水、木材活用」</td>
</tr>
<tr>
<td>大谷高等学校<br />(京都府)</td>
<td>「ツーリズム、アプリ開発～旅行アプリを舞台に～」</td>
</tr>
<tr>
<td>滝川第二高等学校<br />(兵庫県)</td>
<td>「気候変動、海藻バイオマス」</td>
</tr>
<tr>
<td>玉川学園高等部<br />(東京都)</td>
<td>「環境、プラスチック、ものづくり」</td>
</tr>
<tr>
<td>奈良女子大学附属中等教育学校<br />(奈良県)</td>
<td>「ツーリズム、マイクロ観光マップ」</td>
</tr>
<tr>
<td>雲雀丘学園高等学校<br />(兵庫県)</td>
<td>「気候変動、マイボトル専用自販機」</td>
</tr>
<tr>
<td>文化学園大学杉並高等学校<br />(東京都)</td>
<td>「森と水、サーバー式自販機による意識改革」</td>
</tr>
<tr>
<td>三田国際学園高等学校<br />(東京都)</td>
<td>「気候変動、ウォーターフットプリント」</td>
</tr>
<tr>
<td>横浜清風高等学校<br />(神奈川県)</td>
<td>「森と水、マイボトル向け自販機」</td>
</tr>
<tr>
<td>立命館高等学校<br />(京都府)</td>
<td>「ツーリズム、サスポイキャンペーン」</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p><div><strong>選考方法</strong></div>
<div>4つのテーマ(教育/森と水の保全/気候変動/ツーリズム)のうち１つを選択し、選択テーマに関連した「SDGs目標達成のために私たちが取り組めること」を800字以内の論文として提案。審査委員会を設置し、①SDGsへの理解度、②提案内容 ③提案力の 3つの審査基準に加え、熱意や革新性などの面から総合的に評価しました。</div>
</p>
</div>
<div class="elem_heading_lv2">
<div>
<h2>SB Student Ambassador全国大会(事前学習プログラム)について</h2>
</div>
</div>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/news/jp/detail/__icsFiles/afieldfile/2021/01/14/800.png"/></div>
<div class="m_paragraph"></div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>本プログラムの選考に先駆けて、全国の高校生がSDGsの基礎知識や実際の取り組みを学ぶ「SB Student Ambassador 全国大会」を東日本ブロック(2020年10月17日、会場:日本大学経済学部)オンラインブロック(2020年10月17日)・西日本ブロック(2020年10月24日、会場: 関西大学 千里山キャンパス)で実施し、合計75校にご参加いただきました。</p>
<p>加者らは最先端の活動に取り組むオピニオンリーダーによる「SDGs基礎講座」を聴講し、実際に各業界でサステナブルな社会の実現に向けて活躍する企業の担当者らを交え、これからの社会にどうSDGsを取り入れるかを考えるワークショップに取り組みました。今回の論文選考には、事前学習プログラム参加学校から多数のご応募をいただきました。</p>
<p><strong>「SB Student Ambassador 全国大会」開催レポート記事=</strong><br /><a href="https://www.sustainablebrands.jp/news/jp/detail/1198848_1501.html">全国92校の高校生がサステナビリティ議論――SB Student Ambassador全国大会 開催レポート1</a><br /><a href="https://www.sustainablebrands.jp/news/jp/detail/1198899_1501.html">SDGsを考える高校生ら、講師や大学生が後押し――SB Student Ambassador全国大会 開催レポート2</a></p>
</div>
<div class="elem_block">
<div class="inner">
<div class="elem_paragraph center">
<p><strong>本件に関するお問い合わせ先</strong></p>
<p>＜取材・メディアパートナーのご希望について＞<br />株式会社 博展 経営企画部 担当：村松(むらまつ)<br />Mail： <a href="mailto:sb-press@hakuten.co.jp">sb-press@hakuten.co.jp</a></p>
<p>＜協賛プログラムについて＞<br />「SB 2021 YOKOHAMA」高校生特別ご招待プログラム特設サイト：<br /><a href="https://www.sustainablebrands.jp/event/sb2021/special-student.html" target="_blank">https://www.sustainablebrands.jp/event/sb2021/special-student.html</a><br />「SB 2021 YOKOHAMA」 特設サイト：<br /><a href="https://www.sustainablebrands.jp/event/sb2021/" target="_blank">https://www.sustainablebrands.jp/event/sb2021/</a></p>
</div></div>
</div>
<p></div>
<p></p>

次世代育成

社会 social

高校生の招待10校が決定：「SB Student Ambassador Program」SB国際会議2021横浜に

<p></p>
<div class="blockTemplateArea"></p>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/community/news/detail/__icsFiles/afieldfile/2020/12/15/unnamed.png"/></div>
<div class="m_paragraph"></div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>サステナブル・ブランド ジャパンは、日本での5回目の開催となる「サステナブル・ブランド国際会議 2021 横浜」を2月24日（水）-25日（木）にパシフィコ横浜ノースにて開催します。今回は、感染症拡大の予防の観点で、オンラインでの配信を併用しての開催となります。</p>
</div>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><a href="https://www.sustainablebrands.jp/event/sb2021" target="_blank"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/community/news/detail/__icsFiles/afieldfile/2020/12/15/banner1_2.jpg"/></a></div>
<div class="m_paragraph"></div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>本会議は、国内外の企業・自治体を始めとした幅広いステークホルダーのサステナビリティに関する最新の取り組みや潮流を共有し、各業界の第一線で活躍するイノベーターとネットワーキングを行う国内最大規模のサステナビリティに関するコミュニティイベントです。</p>
</div>
<div class="elem_heading_lv2">
<div>
<h2>サステナブル・ブランド国際会議2021横浜　概要</h2>
</div>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>国内で第5回目となる今回は、前回に引き続き「SDGs未来都市」横浜市で開催します。テーマは「WE ARE REGENERATION」。持続可能のさらに先にある姿、「再生可能性」を考えます。200名におよぶ国内外のイノベーションリーダーを招聘し、各種セッションを実施いたします。</p>
<p>また重点社会課題として、「次世代育成」を切り口に、全国の大学生・高校生を特別招待するプログラムや次世代サステナブル・リーダーの輩出を担う学校の先生を支援するプログラムを開催いたします。そして、「地方創生・地域活性」を切り口に、全国のSDGs未来都市などの自治体担当者が一堂に会するプログラムや「第3回未来まちづくりフォーラム」を同時開催します。</p>
</div>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/community/news/detail/__icsFiles/afieldfile/2020/12/15/press1.png"/></div>
<div class="m_paragraph"></div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_heading_lv2">
<div>
<h2>登壇者の一部をご紹介</h2>
</div>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>登壇者への取材ご依頼も受け付けています。</p>
</div>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/community/news/detail/__icsFiles/afieldfile/2020/12/15/press2.png"/></div>
<div class="m_paragraph"></div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>※記載の情報は2020年12月15日現在の情報であり、今後変更となる場合があります。<br />※最新情報は公式サイトをご参照ください。</p>
</div>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><a href="https://www.sustainablebrands.jp/event/sb2021/speaker.html" target="_blank"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/community/news/detail/__icsFiles/afieldfile/2020/12/15/banner1_1.jpg"/></a></div>
<div class="m_paragraph"></div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_heading_lv2">
<div>
<h2>開催概要</h2>
</div>
</div>
<div class="elem_various img_right">
<div class="elem_pik_box">
<table class="elem_pik_box">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/community/news/detail/__icsFiles/afieldfile/2020/12/15/press3.png"/></div>
<div class="elem_paragraph"></div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="inner">
<div class="elem_paragraph">
<p>◆開催テーマ：WE ARE REGENERATION<br />◆会期：2021年2月24日（水）・25日（木）※2日間<br />◆会場：パシフィコ横浜ノース（横浜市西区みなとみらい1-1-1）<br />◆来場数：3500名（予定）<br />◆開催内容：基調講演、セッション、ワークショップ、ネットワーキング企画など<br />◆主催：株式会社 博展／Sustainable Life Media, Inc.<br />◆参加費：有料（事前登録制）<br />一般￥50,000-／NPO・NGO￥30,000-／学生￥15,000-<br />　※上記金額は２日間の参加費用（税別）となります。<br />　※その他、オンラインパス、1日参加券、団体割引 等の設定があります。<br />◆同日開催：<a href="https://www.sustainablebrands.jp/event/sb2021/special-miramachi.html">第3回未来まちづくりフォーラム</a>／第2回全国SDGs未来都市ブランド会議／<a href="https://www.sustainablebrands.jp/event/apac2021/">SB’21 ASIA-PACIFIC</a></p>
</div>
</div>
</div>
<div class="elem_heading_lv2">
<div>
<h2>サステナブル・ブランド2021横浜　特別企画</h2>
</div>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p><strong>＜次世代育成＞ </strong><br />教育機関及び学生への場の提供と企業とのネットワーキングの場を創出</p>
</div>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/community/news/detail/__icsFiles/afieldfile/2020/12/15/press4.png"/></div>
<div class="m_paragraph"></div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p><strong>＜地方創生・地域活性＞ </strong><br />SDGs未来都市をはじめとする地方自治体と企業とのネットワーキング</p>
</div>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/community/news/detail/__icsFiles/afieldfile/2020/12/15/press5.png"/></div>
<div class="m_paragraph"></div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_heading_lv2">
<div>
<h2>全体企画構成</h2>
</div>
</div>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/community/news/detail/__icsFiles/afieldfile/2020/12/15/press6.png"/></div>
<div class="m_paragraph"></div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>※記載の情報は2020年12月15日現在の情報であり、今後変更となる場合があります。</p>
</div>
<div class="elem_block color">
<div class="inner">
<div class="elem_paragraph center">
<p><strong>本件に関するお問い合わせ先</strong></p>
<p>＜取材・メディアパートナーのご希望について＞<br />株式会社 博展　経営企画部 　担当：村松（むらまつ）<br />Mail： <a href="mailto:sb-press@hakuten.co.jp">sb-press@hakuten.co.jp</a><br />＜協賛プログラムについて＞<br />SB スポンサー事務局（株式会社 博展 内）<br />Mail：<a href="mailto:sbt-sponsor@sustainablebrands.jp">sbt-sponsor@sustainablebrands.jp</a></p>
</div></div>
</div>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><a href="https://www.sustainablebrands.jp/event/sb2021" target="_blank"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/community/news/detail/__icsFiles/afieldfile/2020/12/15/banner1.jpg"/></a></div>
<div class="m_paragraph"></div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<p></div>
<p></p>

「サステナブル・ブランド国際会議2021横浜」参加登録を受付中

<p></p>
<div class="blockTemplateArea"></p>
<div class="elem_paragraph right">
<p>Presented by 博展</p>
</div>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/community/column/detail/__icsFiles/afieldfile/2020/12/08/thinke700.png"/></div>
<div class="m_paragraph"></div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>コロナ禍で、企業のコミュニケーションやプロモーションのあり方は大きく変化した。展示会やイベントプロモーションを手がける博展は今年5月から、コロナ禍で目まぐるしく変化する社会に対応する、企業の体験型マーケティング活動を支援しようと、オンラインメディア<a href="https://www.think-experience.com/">「Think EXperience」</a>を展開している。「実践と実験で新しい企業CommunicationをDesignする。」をテーマに、さまざまな視点からオンラインセミナー動画を配信する中、8月には「サステナビリティ(持続可能性)」を取り上げた。コロナ禍で、これからの社会や経済、暮らしのあり方として注目が集まる「サステナビリティ」と「コミュニケーション」について考えた。</p>
</div>
<div class="elem_block">
<div class="inner">
<div class="elem_paragraph">
<p><strong>ファシリテーター：</strong><br />木島大介・博展第2営業本部営業2部部長<br /><strong>パネリスト：</strong><br />山中優花・博展コミュニケーションデザイン本部プランニング局プランニングディレクター<br />小松遥香・Sustainable Brands Japan編集局デスク</p>
</div></div>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>SDGs(持続可能な開発目標)が2016年に発効し、近年、企業経営において切り離せないキーワードとなっているサステナビリティ。「この1−2年の間に、サステナビリティをテーマにしたイベントやプロモーションについての相談が増えてきた」とファリテーターの木島大介氏は話す。中でも、働き方、ジェンダー・ダイバーシティ・インクルージョン、ファッション・ビューティー、IoT・AIといった領域でSDGs・サステナビリティに取り組む動きが顕著だ。山中優花プランニングディレクターは「もはや社会課題＝ビジネス課題となってきている」と語る。</p>
<p>では、なぜいま持続可能な社会や経済、暮らしへの切り替えがより一層必要とされているのか。そして、企業はこれからサステナビリティをどう事業やイベント、プロモーション領域に取り込んでいけばいいのだろうか。</p>
</div>
<div class="elem_heading_lv2">
<div>
<h2>コロナ禍で、消費者がサステナビリティやSDGsを身近に感じるように</h2>
</div>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>「コロナ禍で、サステナビリティやSDGsへの取り組みの必要性は高まっている」。山中氏によると、それ以前は「サステナビリティは企業がやること」と認識されていたが、テレワークや教育のI T化、ジェンダーなどの社会的課題が自らの生活にマイナスの影響をもたらしていることを消費者自身が自覚するようになっている、という。</p>
<p>「いま求められているのは、どんな状況でも持続でき、成長し合える社会をつくること。つまり、サステナブルに生きる、ということ」</p>
<p>コロナ禍で、消費者がサステナビリティを自分ごと化するようになり、サステナビリティは「自分らしく生きる幸せ」「ウェルビーイング」へとつながって行く。「一人ひとりが自然にソーシャルグッドな行動につなげられるコミュニケーションを企業が打ち出すことが重要になる」と山中氏は言う。</p>
<p>サステナブル・ブランド ジャパンは4―5月に、580人に『新型コロナウイルス対策に関するSB緊急アンケート』を実施した。その中でも、「ポストコロナにおいて、サステナビリティの重視度は高まる」と65％の人が答えた。とりわけ中間管理職ほどそう考えているようだ。また、「コロナ前と比べ、市場や顧客の購買行動が変わる」と答えた人も88.3％に達した。</p>
</div>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/community/column/detail/__icsFiles/afieldfile/2020/12/08/a.png"/></div>
<div class="m_paragraph"></div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_heading_lv2">
<div>
<h2>サステナビリティに取り組むことが不可欠な時代<br />環境や社会、経済を再生する</h2>
</div>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>世界を一変させた新型コロナウイルス感染症が問うのは、人類がつくり上げてきた経済や社会システムであり、その基盤である地球環境との向き合い方だ。そもそも新型コロナウイルスなどの新興感染症が発生する要因には、人が本来、適切な距離を持って共生すべき野生動物の生息地に入り込むことで、未知のウイルスに遭遇することになり、さらにグローバル化した経済・社会によって感染症を爆発的に拡大させていることがある。</p>
<p>しかし、「新型コロナウイルスだけでなく、人類は気候変動や生物多様性の喪失といったさらに大きく長期的な脅威・リスクにも同時に直面している。サステナビリティに取り組むことは未来のために不可欠な時代」と小松遥香・サステナブル・ブランド ジャパン編集局デスクは言う。</p>
<p>実際、気候変動は深刻化し、それに起因する自然災害によって世界中で甚大な被害が生まれるようになっている。プラスチックによる海洋汚染もこのままでは、2050年には海洋プラスチックの重量が魚のそれを上回ると予測される。そうした課題が積み重なる中、世界人口は増加しており、限りある資源をどう持続可能に循環利用するかが焦点になっている。新型コロナウイルス危機に陥らなくとも、人類は経済や社会のあり方を考えなおす時期に来ており、持続可能な経済、社会をつくる努力なくしては多くの人が安全に、安心して暮らせる未来は実現できないのが現実だ。</p>
<p>金融分野でもそれを後押しする動きが起きている。環境、社会、ガバナンス(企業統治)といった非財務情報を投資判断に用いるESG投資が世界的に台頭している。世界持続的投資連合(GSIA)によると、日本のESG投資残高は2016年比で約2.2兆米ドル(約230兆円)と約360％増加。国内では、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)のすべての資産がESGに基づき運用されている。</p>
<p>しかし、サステナビリティへの取り組みが政治や経済、社会、文化的に徐々に前進しているとは言え、気候変動や生物多様性の喪失など人類の足元を大きく揺るがす課題に対応するには今のままでは不十分だ。環境負荷の少ない技術開発など、より一層の取り組みが世界的に求められている。</p>
<p>そして、これから企業や国、コミュニティ、個人にも必要となる考え方が「リジェネレーション(再生)」だ。「持続可能であるために、地球環境や社会、経済、人々の暮らし、心のあり方まで含めて再生が可能な『リジェネラティブ(再生可能な・再生型の)』な方法で世界を創造し、構築していくことが求められている」と小松氏は語った。すでに欧米の企業ブランドは、再生可能な土壌づくりやコミュニティ形成に努めながら事業を運営するリジェネラティブ・アグリカルチャー(再生型農業)などを方針として掲げ始めているという。</p>
</div>
<div class="elem_heading_lv2">
<div>
<h2>サステナビリティへの取り組みは売り上げに直結する</h2>
</div>
</div>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/community/column/detail/__icsFiles/afieldfile/2020/12/08/bagforhappiness.png"/></div>
<div class="m_paragraph"></div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>木島氏は「サステナビリティへの取り組みは長期的視点が求められる。新型コロナウイルス感染症の拡大で、目先の売上高や事業活動にいっぱいいっぱいという企業もある。サステナビリティはビジネスになり得るのか、という問いについてはどう考えるか」と投げかけた。</p>
<p>山中プランニングディレクターは、「サステナビリティへの取り組みは将来的に売り上げに直結してくる。特にミレニアル世代をはじめとする若い世代のSDGsやサステナビリティへの関心は高い。サステナブル・ブランド ジャパンや電通などの調査によると、SDGsの認知度はビジネスパーソンよりも学生の方が高いことが分かっている。そうした層をターゲットにする場合、サステナビリティはビジネスに直結する。企業にとっても、取り組むことによりブランド価値が上がる」と説明した。</p>
<p>そして、価値向上の例として、P&amp;Gのブランド「パンテーン」が行ったキャンペーン「＃この髪どうしてダメですか」を挙げた。これは、学校での「地毛証明書」をめぐり生徒と先生がホンネで対話するドキュメンタリームービーを通して、髪についての校則をみんなで考えようというメッセージを社会に投じ、メディアにも取り上げられるなど話題になった。</p>
<p>ブランドや企業への消費者の期待は、もはや単なるサービス提供価値に止まらない、と山中氏は考える。これまでの当たり前を疑う若い世代は、生活を幸せにしてくれるもの、社会をより良くしてくれる存在としてブランドや企業を捉えているという。女性誌でも「サステナビリティ」はたびたびテーマに取り上げられるようになっており、読者はSDGsやサステナビリティについて学びながら、社会にとっていいことや私らしさを考えるようになっている、と分析した。</p>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>実際にイベント領域でどのような提案を行なっているかという事例に話が及ぶと、山中氏は「Bag for Happiness 毎日使う袋から、幸せを考える」という2020年の初めに企画した事例などを紹介した。同企画は、7月開始のレジ袋有料化を前に、イベントで、マイバッグをつくったり、紙袋をギフトにアップサイクルするワークショップを行い、それを通じて楽しみながら環境課題やサステナビリティ、モノのライフサイクルについて学ぶというもの。そして、ワークショップでつくった世界に一つしかないマイバックを持った人たちが街に繰り出したり、SNSを通して発信することで、そうした幸せな風景をつくり出す企業としてブランディグを行うこともできると事例を説明。そのほかにも、働き方改革のイベントにおける事例などについても紹介した。</p>
</div>
<div class="elem_block">
<div class="inner">
<div class="elem_heading_lv2">
<div>
<h2>SDGs時代のイベント運営に取り組む</h2>
</div>
</div>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/community/column/detail/__icsFiles/afieldfile/2020/12/08/events.png"/></div>
<div class="m_paragraph"></div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>博展は、2月に行われたサステナブル・ブランド国際会議2020横浜で、装飾や運営、来場者への対応においてサステナビリティに取り組む新たな挑戦を行った。「コストや手間とのトレードオフを解消し、サステナブルなイベントをいかにつくりあげていくかということに取り組んだ」と白川陽一・博展制作本部プロダクトマネジメント部部長は語る。イベントのサステナビリティの実効性を高めるために、客観的基準として東京観光財団発行の「TOKYO MICEサステナビリティガイドライン」を採用。さらに、ガイドラインを基に自社でまとめた取り組み施策が、ガイドラインの趣旨に沿っているかを客観的に判断するために、持続可能なイベント運営のための国際規格ISO20121を取得しているセレスポ社にアドバイザーとして参画してもらった。</p>
<p>白川氏は取り組みの一部を紹介した。イベントでは、別のイベントで使ったアルミフレームやファブリックなどのリユース部材を活用し、廃棄物発生の抑制に努めた。さらに持続可能な森林管理認証「FSC認証」の紙素材を用いて、リサイクル可能なサインボードやスツールを制作したことで、大幅な軽量化を実現し、運搬の際に発生するCO2の削減や作業員の負担解消にもつながった。設置や解体にかかる時間を大幅に解消し、夜間作業をなくすことができたなど、「サステナビリティに取り組んだことでさまざまな波及効果が生まれることを実感した」と白川氏は振り返った。</p>
<p>このほか、会場で提供する飲食においては地産地消やフードロスの削減に取り組んだ。来場者にマイボトル持参を呼びかけ、会場にウォーターサーバーを設置、ゴミの分別回収やイベントにおいて発生した二酸化炭素を相殺するカーボンオフセットも実施した。また準備段階でも、制作物を再生可能エネルギーで稼働する工場でつくり、環境認証「グリーンガード認証」を使用したインクを印刷に用いるなどした。</p>
<p>後のアンケートで、こうしたサステナビリティへの取り組みを来場者の8割が「気づいた」と回答。白川氏は「SDGsへの関心が高まる中、さまざまなイベントやプロモーション活動におけるサステナビリティの配慮はブランディングの観点からも外すことができない領域。現状では、サステナビリティに取り組むコストや手間とのトレードオフの課題が完全に解消されたわけではないが、その中でサステナブルなイベントをつくり上げていくには、クライアントのみなさまにご理解をいただきながら、プロジェクトの計画を立てることが必要になる。今回のイベントで得た知見、技術、パートナーシップを生かし、最適な提案をしていきたい」と語った。</p>
</div></div>
</div>
<p></div>
<p></p>

マーケティング

コロナ禍で高まるサステナビリティの重要性　SDGs時代のイベントを考える

<p></p>
<div class="blockTemplateArea"></p>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/community/column/detail/__icsFiles/afieldfile/2020/12/09/top.jpg"/></div>
<div class="m_paragraph"></div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>SB Universityは、将来を担う大学生を「サステナブル・ブランド国際会議」へご招待するプログラム。大学生の皆さんの価値観や社会に求めるものをサステナブル・ブランド国際会議2021横浜(2021年2月24日-25日)の参加者と共有し、これからのサステナビリティを考える上で重要なテーマとなるRegenerationについて学ぶ場です。</p>
<p>サステナブルな社会へのシフトを加速するために、次世代を担う大学生に、サステナブル・ブランド国際会議2021横浜への参加を通して、SBコミュニティへの参加と共に、次なるアクションに期待するものです。</p>
<p><strong>※「SB University」は募集を締め切りました。たくさんのご応募ありがとうございました。</strong></p>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>サステナブル・ブランドは2006年に米国で誕生し、世界13カ国14都市でカンファレンス「サステナブル・ブランド国際会議」を開催しています。日本での開催は今回で5回目となります。昨年2月、横浜で開催した「サステナブル・ブランド国際会議2020東京」は2日間で150以上のブランドから200人以上が登壇、60以上のセッションを実施し、ビジネスパーソンを中心に3000人以上の方々にご参加いただきました。</p>
</div>
<p><center><iframe loading="lazy" width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/Dqdp9a7RMTk" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen></iframe></center></p>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/community/column/detail/__icsFiles/afieldfile/2020/12/04/7_1.jpg"/></div>
<div class="m_paragraph"></div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>今回のSB Universityプログラムでは、1日目午後(12:35 &#8211; 13:20)のランチ・オリエンテーションと2日目の最後(17:00 &#8211; 18:30)に開催されるワークショップ「SB University 特別セッション」にご参加いただきます。それ以外の時間は、「サステナブル・ブランド国際会議2021横浜」2日間のすべての基調講演・セッションと、1日目に同時開催する「第3回未来まちづくりフォーラム」の午後のセッションにご自由にご参加いただけます。</p>
</div>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr></tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_heading_lv2">
<div>
<h2>昨年までのSB University</h2>
</div>
</div>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/community/column/detail/__icsFiles/afieldfile/2020/12/04/6_1.jpg"/></div>
<div class="m_paragraph"></div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/community/column/detail/__icsFiles/afieldfile/2020/12/04/2.jpg"/></div>
<div class="m_paragraph"></div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_pik_box col3">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/community/column/detail/__icsFiles/afieldfile/2020/12/04/4.jpg"/></div>
<div class="m_paragraph"></div>
</td>
<td class="separator"></td>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/community/column/detail/__icsFiles/afieldfile/2020/12/04/5.jpg"/></div>
<div class="m_paragraph"></div>
</td>
<td class="separator"></td>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/community/column/detail/__icsFiles/afieldfile/2020/12/04/3.jpg"/></div>
<div class="m_paragraph"></div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_heading_lv2">
<div>
<h2>募集要項</h2>
</div>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>本企画は、SB 2021 Yokohamaの学生向けAll Event Pass (2日間・¥15,000-）をご提供するものです。<br />なお、会場までの交通および宿泊については、各自でご負担ください。</p>
</div>
<div class="elem_table">
<table style="width:1200px">
<tbody>
<tr>
<th style="width:240px">募集対象</th>
<td style="width:959px">2021年3月時点で大学生・大学院生の方（社会人向け大学は除く）</td>
</tr>
<tr>
<th style="width:240px">募集期間</th>
<td style="width:959px">2020年11月25日（水）～2020年12月15日（火）まで</td>
</tr>
<tr>
<th style="width:240px">申込方法</th>
<td style="width:959px">本応募フォームからご登録ください</td>
</tr>
<tr>
<th style="width:240px">応募条件</th>
<td style="width:959px">（1） 1月22日（金）午後（お時間未定）の 大学生向けSB University 事前研修に必ずご参加いただける方<br />（2） 2月24日（水）12:35-13:20 の 大学生向けSB オリエンテーションに必ずご参加いただける方<br />（3） 2月25日（木）17:15-18:30 の 大学生向けSB特別セッションに必ずご参加いただける方<br />*当該セッション以外はご自由に参加いただけます（2日間）<br />（4） 大和ハウス工業 からのアンケートにご協力いただける方</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>＊応募者多数の場合は、抽選を行い当選者には後日（<strong>12月25日（金）頃</strong>）emailにてお知らせいたします。<br />＊また提供されたAll Event Passは、本人のみの利用となり、他の方への譲渡はできませんので予めご了承ください。</p>
</div>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/community/column/detail/__icsFiles/afieldfile/2020/12/04/1.jpg"/></div>
<div class="m_paragraph"></div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>なお、株式会社博展(サステナブル・ブランド国際会議　主催)および大和ハウス工業株式会社は、お客様のプライバシー保護に努めております。このプライバシーに関するポリシーは、 『SB University 特別招待プログラム』 における申し込み時において、株式会社博展および大和ハウス工業株式会社 が取得するお客様の個人情報の利用目的、管理、運用について規定するものです。お客様が 『SB University 特別招待プログラム』に応募される時に記入・入力されるお客様の個人情報に適用されるものです。お客様は、 『SB University 特別招待プログラム』 に応募することで、株式会社博展および大和ハウス工業株式会社のポリシーに明記する内容に同意されたものとします。</p>
<p>株式会社博展 ｜<a href="https://www.hakuten.co.jp/contents/privacy/#policy">博展 個人情報保護方針</a><br />大和ハウス工業株式会社 ｜<a href="https://www.daiwahouse.co.jp/info/privacy.html">大和ハウス工業 個人情報保護方針</a></p>
</div>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><a href="https://www.sustainablebrands.jp/event/sb2021/special-university.html" target="_blank"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/community/column/detail/__icsFiles/afieldfile/2020/12/04/banner1_1.jpg"/></a></div>
<div class="m_paragraph"><strong>※「SB University」は募集を締め切りました。たくさんのご応募ありがとうございました。</strong></div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<p></div>
<p></p>

SB国際会議2021横浜 大学生招待プログラムSB Universityの募集を開始

<p></p>
<div class="blockTemplateArea"></p>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/news/jp/detail/__icsFiles/afieldfile/2020/11/18/top_700.jpg"/></div>
<div class="m_paragraph">法政大学人間環境学部 兼大学院公共政策研究科 教授　長谷川直哉氏</div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>「攻めのコーポレートガバナンスなくしてサステナビリティ経営の実現はない」――。そう力を込めるのは法政大学人間環境学部 兼大学院公共政策研究科 教授の長谷川直哉氏。従来のコンプライアンス重視型のガバナンスだけでなく、社会のために「何もしない」ことに歯止めをかける攻めのガバナンスの必要性を訴えた。要となるのは企業に「外の目」をもたらす社外取締役の実効性だ。統合思考経営を実現するCX(コーポレートガバナンス・トランスフォーメーション)とPX(ビジネスポートフォリオ・トランスフォーメーション)をもたらす社外取締役のあり方とは。(サステナブル・ブランド ジャパン編集局)</p>
</div>
<div class="elem_block">
<div class="inner">
<div class="elem_paragraph">
<p>「SB ESGシンポジウム online」は、SBJ Labコラム『統合思考経営のWhy ,What &amp; How』をベースに【統合思考伝道師】川村雅彦氏が「統合思考経営」を解説します。シンポジウム第5回目のテーマは「CX、PX実践のための取締役会の在り方」。安田海上火災保険(現・損保ジャパン)などでのファンド構築や金融、投資、資産運用、企業研究、環境経営について豊富な経験と知見を持つ、法政大学人間環境学部兼大学院公共政策研究科 教授 長谷川直哉氏がゲスト講師として解説します。</p>
<p><a href="https://www.sustainablebrands.jp/news/jp/detail/1197953_1501.html">SB ESGシンポジウム online 第1回セミナーレポートはこちら</a><br /><a href="https://www.sustainablebrands.jp/news/jp/detail/1198249_1501.html">SB ESGシンポジウム online 第2回セミナーレポートはこちら</a><br /><a href="https://www.sustainablebrands.jp/news/jp/detail/1198649_1501.html">SB ESGシンポジウム online 第3回セミナーレポートはこちら</a><br /><a href="https://www.sustainablebrands.jp/news/jp/detail/1199099_1501.html">SB ESGシンポジウム online 第4回セミナーレポートはこちら</a><br /><a href="https://www.sustainablebrands.jp/sbjlab/newscolumn/index.html"><strong>SBJ Lab 連載中コラム『統合思考経営のWhy ,What &amp; How』はこちら</strong></a></p>
</div></div>
</div>
<div class="elem_heading_lv2">
<div>
<h2>国内企業の課題は「社外の目」取り込むこと</h2>
</div>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>日本が京都議定書を締結した2002年から2014年の期間、GDPとGHG(温室効果ガス)の削減量を国別に見ると、世界的には欧州を中心にその両方が伸びている傾向にある。しかし日本はGDPも増えず、GHGの削減も不十分な状況だ。脱炭素はトップダウンで実践しなければならない。「この姿はある意味、日本の企業の集積ともいえるのではないか。原因は国であれば政策判断、企業であれば経営判断にある」と長谷川氏は警鐘を鳴らす。</p>
<p>長谷川氏がファンドマネージャーの経験を通して感じたことのひとつに、経営層、つまり取締役会に対する、投資家と企業の「認識のギャップ」があるという。注目したいのは社外取締役の存在だ。投資家はその実効性に、もっとも注視する。社会、投資家といった「外の目」を社内に取り込み、適切に開示すること。そこに国内企業の課題がある。「社外取締役が経営の要」になっていると長谷川氏は強調する。</p>
</div>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/news/jp/detail/__icsFiles/afieldfile/2020/11/18/5_600.jpg"/></div>
<div class="m_paragraph"></div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_heading_lv2">
<div>
<h2>独立取締役を選任することが企業価値を高める</h2>
</div>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>実際に独立取締役、社外取締役が企業経営にどういう影響を与え、役割を果たしているのか。大和総研のレポートによれば、独立取締役の選任をしているかしていないかでROE(自己資本利益率)に差が出ている。独立選任取締役を設置す3182社と、設置していない企業のROEを比べると明らかに前者のROEの平均値の方が高い。さらに、独立取締役の選任がある企業は業界平均を上回り、専任がない企業は下回っている。</p>
<p>複数人の独立取締役を選任している場合と、一人だけの場合を比較しても同様の差がみられ、前者の方がROEが高い。つまり一人でも多く、積極的に独立取締役を選任しようとしている企業の方が、ROEが高くなる。独立取締役を選任することが、企業価値を高めるひとつのファクターとして効果的である可能性が高いということを示唆し、同時に投資家が、複数人の取締役を選任している企業を投資候補として選ぶ可能性が高くなる。</p>
</div>
<div class="elem_heading_lv2">
<div>
<h2>形式上でなく、実効性ある選任を</h2>
</div>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>なぜ日本の取締役会の中で独立取締役が必要か。CEOの昇格ルートが内部昇格か外部招聘かで比べると、世界平均は77％。日本の企業は96％が内部昇格と、世界で一番高い。日本ではひとつの企業で長く勤め、選別され、会社に残った人が企業のトップにつく。ある意味で企業の価値観や風土を体現した人がトップになる仕組みだ。組織内のコンセンサスを取る能力は優れているが、一歩間違えれば目線が企業向き、内向きになるあまり、内部の常識と社会の常識がかけ離れてしまうというリスクが潜んでいる。その最たるものが企業不祥事だ。</p>
</div>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/news/jp/detail/__icsFiles/afieldfile/2020/11/18/4_600.jpg"/></div>
<div class="m_paragraph"></div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>内向きになりがちな日本企業のガバナンスのあり方を変えていく上で必要になる外からの目。それが社外取締役の役割だが、日本の上場企業のうち社外取締役を選任している企業は30％程度と、欧米に比べてかなり低い。</p>
<p>「この数字には日本企業特有の体質が出ているのでは。内向きの人が多い取締役会の中で外の人を『異分子』として入れることに抵抗感が強く、また調和を乱さないような人を選びがちなのではないか」と長谷川氏は所見を述べる。</p>
<p>企業間で株式の持ち合いをしているケースは年々減少しているが、社外取締役を持ち合いしているケースが増加しているという。予定調和を乱さない人選の結果、形式的には「社外」「独立」として整理されているが、実態を見れば仲間内という事態が起こる。そうなれば「外の目」の効果が出ないばかりか、むしろ経営に対して異論を挟まない傾向が強くなるのかもしれない。</p>
<p>「企業と社会の関係性をきちんと認識し、20年後、30年後の将来、社会の中で自社がどのような役割を果たしているのかを議論し戦略に落とし込むことが重要だ。外の目を踏まえて戦略を立て、それを投資家との建設的な対話につなげなければならない」(長谷川氏)</p>
</div>
<div class="elem_heading_lv2">
<div>
<h2>取締役候補、起業と人材をマッチングするシステムが必要か</h2>
</div>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>では投資家が社外取締役に対して期待することは何か。ここにも企業と投資家の間のギャップがある。「こういう人がこういう意図で社外取締役になっているんだな」と腹落ちする人選がひとつのポイントだと長谷川氏は解説する。前述の「社外取締役の持ち合い」のケースであれば、形式的な配置にすぎないと思われ、投資家は社外取締役に期待しなくなる。</p>
<p>では社外取締役をどう選ぶか。企業から見れば、まず候補者を発見することが難しい。「有為な人材はいても、マッチングができていないということもあると考えられる。企業が自社に最適な社外取締役候補を見つけやすくするシステムの構築も重要なのではないか」という。</p>
</div>
<div class="elem_heading_lv2">
<div>
<h2>「物申す社外取締役」が企業価値をもたらす</h2>
</div>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>「ビリーフ・ドリブン」と言われるように今の消費者は機能や品質、価格だけでなく、製品・サービスの裏側にある価値観や理念に共感できるかを重要視する。未来の社会で選ばれる企業とは、社会からの共感と信頼がある企業だ。それを得るためにはストーリーをつくり、将来の社会で自社がどういう役割を果たすのか、示すことが必要になる。</p>
<p>長谷川氏は「ルール違反を起こさないというコンプライアンス型の『守りのガバナンス』の時代は終わったのではないか」と話す。サステナビリティを目指す社会の中で、企業が「何もしない」ということに歯止めをかける「攻めのガバナンス」が必要になっている。それがまさにサステナビリティ経営の実践ということだという。</p>
<p>「何もせずに先送りする経営では今後を生き残ることはできない。言うべきことを言う『物申す社外取締役』を取り入れてビジネス・オポチュニティの獲得をしなければならないのではないか。攻めのコーポレートガバナンスなくしてサステナビリティ経営の実現はない」(長谷川氏)</p>
</div>
<div class="elem_heading_lv2">
<div>
<h2>委員会方式は「中身が重要」</h2>
</div>
</div>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/news/jp/detail/__icsFiles/afieldfile/2020/11/18/2_700.jpg"/></div>
<div class="m_paragraph"></div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>講演の後、シンポジウム視聴者へのリアルタイム・アンケートなどを利用した質疑応答が行われた。例えば次のような双方向のコミュニケーションが図られた。</p>
<p>視聴者の所属企業でどのようにサステナビリティに関連する問題を経営課題として議論しているのか。積極的に大変革の時代を意識して議論する場として、取締役会でその議論ができるのか、委員会を設置し専門的に議論した上で取締役会で協議する、という方法を取っているのか。それとも、取締役会では議論していないのか。結果は次のとおり。委員会方式を採用している会社が多いようだ。</p>
</div>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/news/jp/detail/__icsFiles/afieldfile/2020/11/18/6_500.jpg"/></div>
<div class="m_paragraph"></div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>長谷川氏は「アンケートの結果は一般的」と解説する。特にサステナビリティや脱炭素に関しては、日本では取締役会で質問・意見が出ることは多くなく、委員会での検討が重要になる。つまり委員会の中にどういうメンバーがいるのか、どういう見識が共有されるのか、が企業にとって重要な問題になるというわけだ。</p>
</div>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/news/jp/detail/__icsFiles/afieldfile/2020/11/18/7_500.jpg"/></div>
<div class="m_paragraph">取締役会で議論・意思決定が必要と考えるサステナビリティ課題は何か――。ほぼすべてのシンポジウム参加者が、「長期ビジョン・長期戦略の策定」に回答した</div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_block">
<div class="inner">
<div class="elem_paragraph">
<p>SB ESGシンポジウム online 次回は【番外総括編】。12月10日 16:30-18:00にオンラインで開催します。テーマは「気候変動・コロナ時代に2050年を見据えて4Xをどう実践するか ～ESGにかかわる『統合思考経営』の更なる加速～」。川村 雅彦・サンメッセ総合研究所(Sinc)所長／首席研究員が「『4つのX』の総括～連続セミナーのまとめと実践事例～」、山吹 善彦・サンメッセ総合研究所(Sinc)副所長/上席研究員が「大転換の年「2020」を乗り越えた先とは」と題した講演を行い、さらに田中 信康・サンメッセ総合研究所(Sinc)代表／SB国際会議 ESGプロデューサーを交えての三者討論を展開します。</p>
</div>
<div class="elem_link emphasis">
<p><a href="https://sbtokyo-hkt.wixsite.com/sb-esgsymposium2020" target="_blank">詳細・参加お申込はこちらから</a></p>
</div></div>
</div>
<div class="elem_link emphasis">
<p><a href="https://www.sustainablebrands.jp/sbjlab/index.html" target="_blank">SBJ Labについてはこちら</a></p>
</div>
<p></div>
<p></p>

社外取締役が企業経営の要に：「攻めのガバナンス」で統合思考経営の実践を――SB ESGシンポジウム online 第5回開催レポート

<p></p>
<div class="blockTemplateArea"></p>
<div class="elem_pik_box full">
<table class="elem_pik_box" summary="">
<tbody>
<tr>
<td class="elem_pik_box">
<div class="pik"><img decoding="async" alt="" src="https://cms.sustainablebrands.jp/community/column/detail/__icsFiles/afieldfile/2020/11/12/700_top.png"/></div>
<div class="m_paragraph"></div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>サステナブル・ブランド ジャパン(株式会社博展、以下SB-J)は、サステナビリティに関するブランド調査「ジャパン・サステナブル ブランド・インデックス(仮称)」を実施いたします。本調査結果につきましては、2021年2月に開催されるサステナブル・ブランド国際会議2021横浜(以下「SB 2021 横浜」)で発表します。</p>
</div>
<div class="elem_heading_lv2">
<div>
<h2>「ジャパン・サステナブル ブランド・インデックス(仮称)」 調査概要について</h2>
</div>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<ul>
<li><strong>調査方法</strong>：インターネット調査</li>
<li><strong>調査対象</strong>：全国18歳から79歳までのパネルモニタ</li>
<li><strong>調査対象</strong>：180企業ブランド</li>
<li><strong>回収数</strong>：総勢9,000サンプル</li>
<li><strong>調査協力</strong>：株式会社サーベイリサーチセンター</li>
</ul>
</div>
<div class="elem_heading_lv2">
<div>
<h2>本調査背景について</h2>
</div>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<p>2030年に向けてSDGs(持続可能な開発目標)への機運が高まる中、企業間取引のみならず、生活者の購買行動においても、サステナビリティの観点が大きな影響を及ぼし始めています。SBJは、本調査において、企業のサステナブル活動、商品やブランドのサステナブル価値を評価指数化することで、企業のサステナブル活動を更に促進していくことを目指しています。</p>
</div>
<div class="elem_heading_lv2">
<div>
<h2>サステナブル・ブランド国際会議2021横浜</h2>
</div>
</div>
<div class="elem_paragraph">
<ul>
<li><strong>開催テーマ</strong>：『WE ARE REGENERATION』</li>
<li><strong>会期</strong>：2021 年2 月24 日(水)・25 日(木) ※2 日間 (一部オンライン開催を予定)</li>
<li><strong>会場</strong>：パシフィコ横浜ノース(横浜市西区みなとみらい1-1-1)</li>
</ul>
</div>
<div class="elem_link left">
<p><a href="https://www.sustainablebrands.jp/event/sb2021/">公式サイトはこちら</a></p>
</div>
<div class="elem_block">
<div class="inner">
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<p>＜取材・メディアパートナーのご希望について＞<br />株式会社 博展 経営企画部 担当：村松(むらまつ)<br />Mail： <a href="mailto:sb-press@hakuten.co.jp">sb-press@hakuten.co.jp</a></p>
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