楽天は、社会課題の解決を目指す起業家を支援する「Rakuten Social Accelerator」を開始、15日から募集を始めた。同社のテクノロジーやビジネスノウハウを活用し、プロジェクトには有志の社員がボランティアで参加。起業家とチームで約半年間、根源的な社会問題解決を目指し、課題に取り組む。CSRの見直しを始めているという同社の新しい取り組みであり、実際に社会的インパクトを生み出すことを目標としている。(松島 香織)
「Rakuten Social Accelerator」は有志の社員が立ち上げたボトム・アップのプロジェクトで、同社は、自発的な社員のやりたいことをサポートするCSRと位置付けている。希望者に対して業務の10パーセント内であれば、本業との兼務を認めることを検討しているという。国内で新卒から60代の多様なスキルの社員約70人が参加する予定だ。
「サステナビリティ活動を整理し、ソーシャルイノベーションがキーワードに挙がった」と眞々部貴之マネージャー
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子会社のプライスミニスター(本社:仏)では、すでに同様の取り組みをしているが、「Rakuten Social Accelerator」の開始を社内で伝えたところ、特に海外での反響が大きかったという。「今後は英国など、海外拠点での取り組みを視野に入れたい」とコーポレートカルチャーディビジョン サステナビリティ推進部の眞々部貴之マネージャーは話す。
「組織が大きくなり、社会起業家と接するという社員は多くありません。今回のプロジェクトは社員にとって挑戦であり、社会課題を知るきっかけになります。その学びを業務にフィードバックしてもらいたい」と眞々部マネージャーはプロジェクトに期待を寄せている。
Asia RHO リージョナルコーディネーション部の田中はる奈シニアマネージャーは「『Accelerator』とは、アクセルを踏む、応援する、価値をアップするなどの意味があります。起業家に伴走し、取り組みを加速させていきたい」と意気込みを語る。
「企業ミッション*を実現できる取り組み」と田中はる奈シニアマネージャー
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募集テーマは「社会課題を解決するもの」であれば、特に制限を設けていない。ただし、基本的に実績のある団体で、1カ月に一度の打ち合わせに来社できることが条件だ。4月4日に応募者に向けた説明会を設けている。
*「イノベーションを通じて、人々と社会をエンパワーメントする」
松島 香織 (まつしま・かおり)
サステナブルブランド・ジャパン デスク 記者、編集担当。
アパレルメーカー(販売企画)、建設コンサルタント(河川事業)、自動車メーカー(CSR部署)、精密機器メーカー(IR/広報部署)等を経て、現職。