• ニュース
  • 公開日:2018.03.06
  • 最終更新日: 2025.03.02
第2回グリーン・オーシャン大賞に「ラッシュジャパン」

池田 真隆 (いけだ・まさたか)

SDGsが規定する「アウトサイド・イン」(社会課題を起点にしたビジネス創出)の優秀事例を表彰する第2回「グリーン・オーシャン大賞」(主催・株式会社オルタナほか、後援・環境省ほか)の決勝プレゼンが3月1日、「サステナブル・ブランド国際会議2018東京」会場内で開かれた。一次審査を通過した10社の企業・団体が5分間で各事業をプレゼンした。大賞には、化粧品メーカーのラッシュジャパン(神奈川県)が輝いた。

第2回 グリーン・オーシャン大賞の受賞企業・団体

ラッシュジャパンの末次大輔・バイイングマネージャーは原発事故の風評被害に苦しむ福島県南相馬市の菜種油を石鹸素地として商品化した取り組みをプレゼン。「エシックスがビジネスの原動力」と強調した。

審査委員長を務めた川上智子・早稲田大学大学院経営管理研究科教授/INSEADブルーオーシャン戦略研究所客員研究員は、「グリーン・オーシャンもブルーオーシャンと同じで探しても見つからない。つくって、広げていくもの。まさに、この取り組みそのもの」と称賛した。

その他、環境大臣賞には、住民協働による里山保全活動と茅の調達を行う山城萱葺(かやぶき、京都)が、金賞には、半永久にCO2を減らすガラスコーティング技術を持つフミン(福島)が選ばれた。

今回は、社会課題起点(アウトサイドイン)のビジネスを公募し、52社からのエントリーが集まった。決勝プレゼンには10社が進み、その他18社に優秀賞が贈られた。

【各賞の結果一覧】
大賞:ラッシュジャパン(神奈川県愛甲郡)「南相馬菜の花プロジェクト」原発事故の風評被害に苦しむ福島県南相馬市の菜種油を石鹸素地として16年3月11日発売
環境大臣賞:山城萱葺(京都府城陽市)「住民協働による里山保全活動と茅の調達」全国の茅葺き屋根の葺き替えを行う。集落の耕作放棄地や畦地での住民協働型の茅刈りなど
金賞:フミン(福島県福島市)「半永久的にCO2を減らすガラスコーティング」スプレーガンでガラス表面に金属酸化物を薄膜形成する特許技術。窓からの熱放出を遮断
銀賞:とくし丸(徳島県徳島市)「移動スーパーとくし丸」買い物難民を支援するため、2012年以来、75のスーパーと提携し、40都道府県で258台開業
銀賞:特定非営利活動法人TABLE FOR TWO International(東京都港区)「おにぎりアクション」おにぎりの写真をSNSなどで投稿すると、1枚100円(開発途上国の給食5食分)を企業が寄付
銅賞:リコージャパン(東京都港区)「非常通信のビジュアライゼーション実現」救急医療の現場で非常用通信手段と非常用電源を確保。スカパーJSATやホンダなどと連携
銅賞:セブン-イレブン・ジャパン(東京都千代田区)「セブンあんしんお届け便」商店街が空洞化し買物拠点が減少した地区を移動販売車で巡回し、高齢者にも買物の機会を
銅賞:そごう・西武(東京都千代田区)「こども靴下取りサービス」全店に下取りコーナーを常設し、累計75万足のこども靴を引き取り、ザンビアに寄付
セールスフォース・ドットコム賞:アイディール・リーダーズ(東京都千代田区)「企業とNPOのコラボで社会課題を解決」企業のSDGs対応型新規事業の開発、NPOの資金不足に対応
フルッタフルッタ賞:滋賀銀行(滋賀県大津市)「滋賀からサステナブルな農業ビジネス」ーーGAP国際認証を取得した企業に向けた融資。1億円を上限に、通常より金利を0.3%優遇

written by

池田 真隆 (いけだ・まさたか)

株式会社オルタナ オルタナ編集部 オルタナS編集長

1989年東京都生まれ。立教大学文学部文芸思想学科卒業。大学3年から「オルタナS」に特派員・インターンとして参画する。その後、編集長に就任し現在に至る。オルタナSの編集及び執筆、管理全般を担当。企業やNPOなどとの共同企画などを担当している。 「オルタナ」は2007年に創刊したソーシャル・イノベーション・マガジン。主な取材対象は、企業の環境・CSR/CSV活動、第一次産業、自然エネルギー、ESG(環境・社会・ガバナンス)領域、ダイバーシティ、障がい者雇用、LGBTなど。編集長は森 摂(元日本経済新聞ロサンゼルス支局長)。季刊誌を全国の書店で発売するほか、オルタナ・オンライン、オルタナS(若者とソーシャルを結ぶウェブサイト)、CSRtoday(CSR担当者向けCSRサイト)などのウェブサイトを運営。サステナブル・ブランドジャパンのコンテンツ制作を行う。このほかCSR部員塾、CSR検定を運営。

Related
この記事に関連するニュース

コーヒーを気候変動に適応させ、農家の未来も守る――不足するイノベーションに新品種の開発・普及で巻き返し
2024.11.06
  • ワールドニュース
  • #イノベーション
  • #気候変動/気候危機
地域からイノベーションのポテンシャルを引き出す――愛知県にオープンイノベーション拠点STATION Aiが10月オープン
2024.09.30
  • ニュース
  • スポンサー記事
Sponsored by STATION Ai株式会社
  • #イノベーション
  • #地方創生
  • #テクノロジー
  • #AI
土とリサイクルガラスを使っておいしい野菜は栽培できるか テキサス大が実験
2024.09.18
  • ワールドニュース
  • #イノベーション
韓国・延世大学、牛肉風味の米を開発 実験室生まれのハイブリッド食品は持続可能なタンパク質になりうるか?
2024.06.05
  • ワールドニュース
  • #イノベーション

News
SB JAPAN 新着記事

水素を活用する社会の実現へ ホンダが進める多元的で多面的な取り組みとは
2025.04.03
  • ニュース
  • #リジェネレーション
自社の歴史から学ぶ、人の感動起点の製品開発とサステナビリティ
2025.04.02
  • ニュース
  • #リジェネレーション
米国の現状から何を学ぶべきか、「リジェネレーション」の可能性とは――米SBの創設者とCEOが語る
2025.04.01
  • ニュース
  • #リジェネレーション
SB-Jの発行元がSincに移行――サイトリニューアルでコンテンツを一層充実へ
2025.04.01
  • ニュース

    Ranking
    アクセスランキング

    • TOP
    • ニュース
    • 第2回グリーン・オーシャン大賞に「ラッシュジャパン」