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ミレニアル世代(Millennial Generation=、2000年以降に成人、あるいは社会人になる世代)の台頭というと、主にアメリカ社会のことと思われがちですが、日本でも急激に見られる現象となってきました。
彼らは自己顕示欲が強く、自信があり、ポジティブな自由主義者で、変化を厭いません。その一方で、共同体(コミュニティ)への帰属意識が強く、仲間とのつながりを大切にする傾向があります。
その共通するライフスタイルや価値観はどのようなものでしょうか。
FacebookやTwitterなどのソーシャルメディアのアカウントを、少なくともひとつはもっていて、多くの人が「セルフィ」の意味を知っていて、活用しています。情報はネットで効率的に収集できるから、新聞などを手に取ること少なく、テレビでニュースを観ないことも当たり前、テレビ自体を持っていない人も。
携帯電話・スマートフォンがあれば、固定電話などは「無駄」「役に立たない」なので、使用しません。車やラグジュアリーブランド品などにも「余計な物」として関心は低く、一方、地球環境に配慮をしたオーガニック商品や体に負荷がかからないスローフードなど、自分のアイデンティティにマッチしたものには信頼を寄せます。
また、子供の頃からインターネットに慣れ親しんできたデジタルネイティブなので、新しい電子機器の扱いはお手の物ですが、人の言うことはすんなり受け入れず、すぐに「ググって」しまう傾向があります。
さらに、自由な思想を持っていて、異性間に留まらない愛のかたちが世の中に良い影響をもたらすと思っていたり、ネット上でさまざまな価値観にふれる機会が多いためか、特定の宗教や政治的な組織との強い繋がりは持ちません。
グローバル化が進み、個人が世界中のネットワークにつながっている現在、ミレニアル世代は、アメリカに留まらず漸進的かつ確実に注目を浴びつつあります。それは、言ってみれば、これまでの社会では類を見ない、デジタルライフに特化し、価値観を新たにした世代が、私たちの将来の舵を取る時代にさしかかっているということです。
彼らは歴史上初めての、常に「世界とつながっている」デジタルネイティブ世代です。最重要視される理由には、これからの社会を担う世代であることが挙げられますが、彼らが年上の世代に当てはまらない動向を示すというのも、その大きな理由と考えられます。
ミレニアル世代の81%がFacebookのアカウントを持っていて、彼らの友人数の中央値はだいたい250人とのこと。これは、年上の世代をはるかに凌駕する数です。彼らはソーシャルメディアの中で、自分のセルフィや様々な情報をシェアし、共感を得ることで、ある種の自己顕示欲を満たしています。端末サービスを手足のように使いこなし、ソーシャルメディアの延長線上に確固たる自己アイデンティティを築いているのです。
そして、ソーシャルメディアで拡散した価値観により、新たな社会文化へと変わりつつあるのです。
それらを認識し適応していくことが、サステナブル(社会・環境に配慮し発展・成長を持続する)な社会を目指し、真のダイバーシティ(多様性を活かした組織づくり)の実現を図ることに欠かせないということは、言うまでもないでしょう。

山岡 仁美(やまおか・ひとみ)
グロウス・カンパニー+ 代表取締役
航空会社勤務を経て、人材派遣会社の研修企画担当に。その後、人材育成への意欲から、大手メーカー系列のコンサルティング会社に移り、人材育成に関する開発・販促・広報などのマネジャー職から企業研修部門の統括部長までを務める。1000社ほどのコンサルに携わった後、独立。ビジネスフィールドの豊富なキャリアで様々な人材や組織づくりと関わり続け、自身の出産・育児との両立での管理職・起業などの経験から、多様性を活かす着眼点が持ち味である。 コンサルタント、研修講師、講演と多方面で活躍中。そのテーマは「課題解決」「リーダーシップ」「アサーション」「ネゴシエーション」「キャリアデザイン」「ダイバーシティ」「リスクマネジメント」など幅広い。