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ヤマハは、世界最大の特許データを保有するクラリベイト アナリティクス(米国フィラデルフィア)が選考する「Top 100 グローバル・イノベーター2016」に選ばれた。アワードは、同社が保有する知的財産・特許情報を分析し、「特許数」「成功率」「特許ポートフォリオの世界的な広がり」「引用における特許の影響力」の4項目で評価した。ヤマハは、継続的で高いグローバル性が特に評価され、2014年から3年連続、4回目の選出となった。(オルタナ編集部=松島 香織)
クラリベイト アナリティクスは、トムソン・ロイター IP&Scienceを前身にした、国際的な情報サービス会社だ。「Top 100 グローバル・イノベーター2016」は2016年で6回目となり、「独創的な発明のアイデアを知的財産権によって保護し、 事業化を成功させることで世界のビジネスをリードする企業・機関」を選出している。
日本企業は、ヤマハのほか、ブリヂストンやキヤノン、本田技研工業など、自動車メーカーや精密機器を扱う企業33社が選ばれた。
2016年3月末の時点で、ヤマハの特許保有数は8,811件だという。うち約半分に当たる4,416件が日本だ。ほか、米国で2,071件、中国で725件、その他1,599件を欧州などの地域が占めている。
グローバル性で高い評価を得たことについて、「世界各国に合わせた、グローバルな特許ポートフォリオの形成を工夫しているから」だと、広報部広報グループの新川兼司担当は説明した。
クラリベイト アナリティクスは、「世界の特許出願数が増加傾向にある中、アワードで選出された企業・機関の特許出願数は減少、だが特許登録率は著しく上昇している。このことから、量より質に注力した新たな技術革新の事業化への強い姿勢が伺える」と分析している。
松島 香織(まつしま・かおり)
サステナブルブランド・ジャパン ニュースサイトの立ち上げメンバーとして参画。その後2022年12月から2025年3月まで、デスク(記者、編集)を務める。