![]() 政府は「農林水産業の輸出力強化戦略」を進めている image credit:Michael Stern
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日本貿易振興機構(JETRO)は、国内生産者や取扱者とバイヤーを結ぶ「日本産農林水産物・食品輸出マッチングサイト」(JAFEX)を開設した。無料で利用でき、「ユーザー情報」と「売りたい案件」を登録することで、商品を世界中に発信できる。相手先にはサイトのページからメールを使ってコンタクトすることができる。日本産の農林水産物や食品は、海外から品質や安全性の面から高く評価されており、輸出を後押しする狙いがある。(オルタナ編集部=松島 香織)
今年5月に政府は「農林水産業の輸出力強化戦略」を取りまとめ、民間の意欲的な取り組みを支援するとした。ジェトロは、同戦略において、輸出に関する情報を一元的に集約・提供する機関として位置づけられており、秋頃から関係省庁等と協議して、JAFEX開設を目指してきた。
ジェトロは、165カ国のユーザーが利用する国際ビジネスマッチングサイト(TTPP)を2000年から運営してきたが、JAFEXは日本産に特化して閲覧できるようになっている。
12月27日現在の売りたい案件は565件で、買いたい案件の登録数は144件だという。ジェトロ農林水産・食品部の宇野文子担当は「特にバイヤーの方に活用してほしい。登録者数を増やして、多くの商談を成立させたい」と話した。
商談成立数は公表する予定はないが、関係者内で周知し、数字のフォローをしていくという。
written by
松島 香織(まつしま・かおり)
サステナブルブランド・ジャパン ニュースサイトの立ち上げメンバーとして参画。その後2022年12月から2025年3月まで、デスク(記者、編集)を務める。