エコ・ファースト推進協議会はこのほど、大学生とともに持続可能な社会づくりを考える対話イベントを開いた。当日は10社の環境担当者と、環境サークルや環境学科に在籍する学生ら52人が参加し、環境への意識を高め合った。当日の模様を報告する。
エコ・ファースト推進協議会とは、環境省から環境先進企業として認定を受けた「エコ・ファースト企業」による自主運営組織。このイベントの名称は、「エコ・ファースト サステナブルカフェ in 関西」。
![]() 社会人の経験と知恵、学生の新鮮な感性が合わさり、シナリオがブラッシュアップされた
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サステナブルカフェでは、データをもとにつくられた5つの社会シナリオをもとに議論を行った。「資源自立型社会を目指すべきだが、原発は不安」「食料自給率を上げないといけないが、量産によって味が低下する可能性も」-などの意見が出た。
当日は企業側が27人で、学生側は環境サークルや環境学科に在籍する学生を中心に52人が参加した。「企業紹介分科会」も実施し、各社の環境の取り組み、環境に取り組む理由、活動を持続可能にするための工夫、推進のための課題などを紹介。学生からは「もっとこんな活動をしてはどうか」などの提案もあり、お互いの知見を深めることにつながった。
同イベントは「エコ・ファースト推進協議会」が、大学生が主体となって活動する、NPO法人エコ・リーグに業務委託したもので、東京でも10月23日に開催した。参加企業の1社である積水ハウスの楠正吉・広報部長は、学生との対話を終えて、「刺激を受けた。ビジネスであるいは技術で、社会や世界を変えていくことができるかもしれない貴重な一歩になった」と感想を話した。
池田 真隆(いけだ・まさたか)
株式会社オルタナ オルタナ編集部 オルタナS編集長
1989年東京都生まれ。立教大学文学部文芸思想学科卒業。大学3年から「オルタナS」に特派員・インターンとして参画する。その後、編集長に就任し現在に至る。オルタナSの編集及び執筆、管理全般を担当。企業やNPOなどとの共同企画などを担当している。 「オルタナ」は2007年に創刊したソーシャル・イノベーション・マガジン。主な取材対象は、企業の環境・CSR/CSV活動、第一次産業、自然エネルギー、ESG(環境・社会・ガバナンス)領域、ダイバーシティ、障がい者雇用、LGBTなど。編集長は森 摂(元日本経済新聞ロサンゼルス支局長)。季刊誌を全国の書店で発売するほか、オルタナ・オンライン、オルタナS(若者とソーシャルを結ぶウェブサイト)、CSRtoday(CSR担当者向けCSRサイト)などのウェブサイトを運営。サステナブル・ブランドジャパンのコンテンツ制作を行う。このほかCSR部員塾、CSR検定を運営。