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  • 公開日:2016.09.26
  • 最終更新日: 2025.03.21
環境省、エシカルな事業を表彰するアワードの募集開始
    • 池田 真隆

    昨年度の表彰式で、環境大臣賞を受賞した10団体=2015年12月、東京ビッグサイト(東京・江東)で

    環境省はこのほど、環境と社会に良い取り組みを実践した企業やNPO、個人を表彰する「第4回グッドライフアワード」の募集を始めた。同アワードの対象は、「環境と地域づくり」「環境と福祉」など、環境と社会の問題を同時に解決するエシカルな取り組み。表彰案件については、映像を製作し、同省のホームページなどで全国に周知していく。

    このアワードも目的は、環境と社会に良い活動(エコでソーシャルな活動)を、民間から発掘すること。応募対象は、地方公共団体、学校、NPO、企業、個人など。「環境と地域づくり」、「環境と学び」、「環境と福祉」、「環境と農業」、「環境とデザイン」など、環境問題と社会問題を同時に解決する取り組みを募集する。

    主催しているのは、環境省総合環境政策局環境計画課。これまで環境省では、生物多様性や地球温暖化など、分野別のアワードを開いてきた。「今回のアワードでは、領域を広げ、ライフスタイルを変える取り組みを発掘していきたい」(グッドライフアワード事務局担当者)。

    社会システムや自然環境の領域にはさまざまな課題が存在している。

    例えばこのような課題がある。少子高齢化(2025年には65歳以上が4割)、保育所の待機児童数(2013年4月時点で2万3000人)、非正規雇用者が3分の1(2013年)、社会福祉(要介護者が2001年から12年までに258万人増)、地球温暖化(2020年に世界のco2排出削減量が目標より50億トン不足する)、生物多様性(2050年には陸上の生物多様性が10%喪失)、水不足(2025年、世界人口の3分の2が水不足に直面)。

    同アワードに応募した取り組みのなかで、環境大臣賞(10組)に選ばれたものは、PR映像を作成し、同省のホームページで公開する。環境大臣賞に選ばれなくても、募集した取り組みはすべて、同省のホームページに掲載する。9月30日まで募集している。

    written by

    池田 真隆(いけだ・まさたか)

    株式会社オルタナ オルタナ編集部 オルタナS編集長

    1989年東京都生まれ。立教大学文学部文芸思想学科卒業。大学3年から「オルタナS」に特派員・インターンとして参画する。その後、編集長に就任し現在に至る。オルタナSの編集及び執筆、管理全般を担当。企業やNPOなどとの共同企画などを担当している。 「オルタナ」は2007年に創刊したソーシャル・イノベーション・マガジン。主な取材対象は、企業の環境・CSR/CSV活動、第一次産業、自然エネルギー、ESG(環境・社会・ガバナンス)領域、ダイバーシティ、障がい者雇用、LGBTなど。編集長は森 摂(元日本経済新聞ロサンゼルス支局長)。季刊誌を全国の書店で発売するほか、オルタナ・オンライン、オルタナS(若者とソーシャルを結ぶウェブサイト)、CSRtoday(CSR担当者向けCSRサイト)などのウェブサイトを運営。サステナブル・ブランドジャパンのコンテンツ制作を行う。このほかCSR部員塾、CSR検定を運営。

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