![]() 広告会社の知恵を無償で貸してもらえる。画像はブレーンタルの公式サイトから
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アサツーディ・ケイ(ADK)は8月1日、同社社員の知恵を、NPOや社会的事業者へ無償で貸し出す取り組みを発表した。対象は、資金的に広告会社に依頼することが厳しい、NPOや個人事業主などを想定している。この取り組みは、同社の創業60周年を記念したCSR/CSV活動として行う。今年10月末まで団体を募集し、その後、支援先を決めていく。
この取り組みの名称は、「ブレーンタル」。これは、ブレーンとレンタルを掛け合わせた造語だ。8月1日に公式サイトをオープンし、応募団体を募っている。応募団体は、NPOや小規模の商店街などを想定している。
応募団体が抱える課題について、同社が解決できると決めた団体へ社員の知恵を貸し出す。課題は、広報プラン、PR、地域活性化などを想定している。現時点で、この取り組みには、同社社員80人が関わると表明している。
同社のコーポレート・コミュニケーション室の中島香氏は、「入社2年目から数十年のベテラン社員まで応募があった。社員の集まりは早く、社会貢献に対する意識の高さを感じた」と話す。
公募があった団体が抱える課題について、解決できるメンバーでチームを組み、解決策を提案していく。この取り組みは、同社の創業60周年を記念したCSR/CSV活動として展開する。社内で公募し、52件の記念事業アイデアが集まった中、CSR委員会が投票で決めた。
この取り組みへの募集は10月末まで。この取り組みの成果については、同社の公式サイトで公表する予定だ。
池田 真隆(いけだ・まさたか)
株式会社オルタナ オルタナ編集部 オルタナS編集長
1989年東京都生まれ。立教大学文学部文芸思想学科卒業。大学3年から「オルタナS」に特派員・インターンとして参画する。その後、編集長に就任し現在に至る。オルタナSの編集及び執筆、管理全般を担当。企業やNPOなどとの共同企画などを担当している。 「オルタナ」は2007年に創刊したソーシャル・イノベーション・マガジン。主な取材対象は、企業の環境・CSR/CSV活動、第一次産業、自然エネルギー、ESG(環境・社会・ガバナンス)領域、ダイバーシティ、障がい者雇用、LGBTなど。編集長は森 摂(元日本経済新聞ロサンゼルス支局長)。季刊誌を全国の書店で発売するほか、オルタナ・オンライン、オルタナS(若者とソーシャルを結ぶウェブサイト)、CSRtoday(CSR担当者向けCSRサイト)などのウェブサイトを運営。サステナブル・ブランドジャパンのコンテンツ制作を行う。このほかCSR部員塾、CSR検定を運営。