• ワールドニュース
  • 公開日:2018.05.24
  • 最終更新日: 2025.03.11
ユニリーバ、サステナブルブランドの成長 46%速く

小松 遥香(こまつ はるか)

ユニリーバはこのほど、同社が扱う26のサステナブル・リビング・ブランドの成長が他のブランドよりも46%速く、全売上高の成長の70%を占めると発表した。同社は2010年から、環境負荷の削減やブランド戦略の中核に社会的意義を組み込む事業計画「ユニリーバ・サステナブル・リビング・プラン」を実施。同計画に貢献するダヴやリプトンなど26のサステナブル・リビング・ブランドは2014年度から4年連続、他のブランドよりも速い成長率を見せている。(オルタナ編集部=小松遥香)

ユニリーバは「サステナビリティを暮らしの“あたりまえ”に」というパーパス(存在意義)のもと、ユニリーバ・サステナブル・リビング・プランを導入した。同計画では、「2020年までに10億人以上がよりすこやかな暮らしのためのアクションを取れるよう支援する」「ビジネスを成長させながら、製品の製造・使用から生じる環境負荷を 2030 年までに半減させる」「ビジネスを成長させながら、2020 年までに数百万人の暮らしの向上を支援する」の3つの目標を掲げている。

同社は、展開するすべてのブランドで環境負荷の削減と社会に良い影響を与えることを目指しているとし、26のサステナブル・リビング・ブランドについては、目標達成に貢献し、最も速く進展しているものと位置付けている。

26ブランドにはダヴやリプトン、クノール、ヴァセリン、アックスなどのほか、ベン&ジェリーズやセブンスジェネレーション、パッカハーブスなど環境や企業統治、社員、顧客、地域社会の側面から評価する認証制度「Bコーポレーション」を取得しているブランドも含まれている。

現在、サステナブル・リビング・ブランドが掲げる目標の達成率は80%に上る。同社CEOのポール・ポールマンは、「2010年にユニリーバ・サステナブル・リビング・プランを立ち上げて以降、進捗を公開してきた。私たちは、壮大な目標の達成に向けて大きく前進している。そして、サステナブル・リビング・ブランドが成長し続けているということは、このビジネスモデルが成立するということを示している」と述べている。

written by

小松 遥香(こまつ はるか)

オルタナ編集部

アメリカ、スペインで紛争解決・開発学を学ぶ。趣味は、大相撲観戦と美味しいものを食べること。

Related
この記事に関連するニュース

第2次トランプ政権下で、米国民が期待するのはパーパスを貫く企業のリーダーシップ
2025.01.10
  • ワールドニュース
  • #パーパス
将来のリスクは「もう目の前にある問題」――企業は変化に適応し計画的にレジリエンスを高めるべき
2024.12.04
  • ワールドニュース
  • #パーパス
  • #人的資本経営
「非財務価値」をいかに可視化しROEにつなげるか――KDDIと日清食品ホールディングスの取り組み
2024.07.08
  • ニュース
  • #情報開示
  • #パーパス
日産自動車が長期ビジョンから挑む「コーポレートアクション」の実践と実現
2024.06.17
  • ニュース
  • #ウェルビーイング
  • #パーパス
  • #ガバナンス

News
SB JAPAN 新着記事

米国の現状から何を学ぶべきか、「リジェネレーション」の可能性とは――米SBの創設者とCEOが語る
2025.04.01
  • ニュース
  • #リジェネレーション
SB-Jの発行元がSincに移行――サイトリニューアルでコンテンツを一層充実へ
2025.04.01
  • ニュース
    本格的に動き始めたエネルギーの「アグリゲーションビジネス」とは何か
    2025.03.31
    • ニュース
    • #再生可能エネルギー
    新たな局面を迎えたESG 投資家がいま求めているものとは
    2025.03.27
    • ワールドニュース
    • #情報開示
    • #ESG投資

    Ranking
    アクセスランキング

    • TOP
    • ニュース
    • ユニリーバ、サステナブルブランドの成長 46%速く