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  • 公開日:2017.05.30
  • 最終更新日: 2025.03.21
ワールド、衣料リユース収益を子ども支援活動に寄付
    • 宮島 真希子

    衣料リユースで得た収益は、小児がんの子どもと家族を支援する「チャイルド・ケモ・サポート基金」など5団体に寄付された。

    ワールドグループは、不用衣料品を顧客から引き取り、リサイクルにつなげて得た収益を、社会貢献活動をしている子ども関連団体に寄付する「エコロモキャンペーン」の2016年秋冬の収益が6,858,567円になったことを発表した。これらの収益は、震災被災地や難病など、困難の中にある子どもたちをサポートする5団体に寄付された。

     同キャンペーンは、ワールドが社会貢献の一環として実施している。「エコロモ」とは、”エコロジー”と”衣(コロモ)”をかけ合わせた独自の造語。「リユース、リサイクルを通じて衣料品の価値を最後まで無駄なく活かす」を目的に、2009年秋から、社会貢献活動の一環として、不用衣料品の引き取りを開始した。

     東日本大震災が発生した2011年からは、衣料リユース業者と提携し、集めた不用衣料を収益化し、そのお金を寄付するスキームがスタート。以後、その方式でリユースと寄付をつないで社会貢献活動を展開している。

    2016年秋冬(2016年9月7日~12月11日)は、全国の百貨店54店・ショッピングセンター17店舗の計71カ所で不用な洋服などの持ち込みを受け付けた。持ち込んだ客には、今後ワールド商品購入時に使用できる1000円オフチケットを贈呈し、インセンティブを提供した。この結果、収益は6,858,567円となった。

    この5月中には、東日本大震災みやぎこども育英募金 、東日本大震災ふくしまこども寄附金、日本赤十字社熊本地震災害義援金 、あしなが育英会(遺児奨学資金)、小児がんの子どもと家族を支援する「チャイルド・ケモ・サポート基金」の5団体に、同社グループの「ワールドストアパートナーズ」社員らが出向いて寄付目録を手渡した。

    同社では、今後も「リユースを通じて衣料を無駄なく使い切るという環境意識の醸成と、支援を必要とするこども達のサポートなど社会貢献活動をつなぐCSRを展開したい」としている。

    written by

    宮島 真希子(みやじま・まきこ)

    株式会社オルタナ オルタナ編集部。1988年から2010年まで神奈川県内の地方紙に記者として在籍。NPO法人横浜コミュニティデザイン・ラボ等複数の非営利組織にてまちづくりに携わる。 オルタナ」は2007年に創刊したソーシャル・イノベーション・マガジン。主な取材対象は、企業の環境・CSR/CSV活動、第一次産業、自然エネルギー、ESG(エコ・ソーシャル・ガバナンス)領域、ダイバーシティ、障がい者雇用、LGBTなど。編集長は森 摂(元日本経済新聞ロサンゼルス支局長)。季刊誌を全国の書店で発売するほか、オルタナ・オンライン、オルタナS(若者とソーシャルを結ぶウェブサイト)、CSRtoday(CSR担当者向けCSRサイト)などのウェブサイトを運営。サステナブル・ブランドジャパンのコンテンツ制作を行う。このほかCSR部員塾、CSR検定を運営。

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