![]() コーポレートガバナンス・コードをきっかけに企業のIRへの関心が集まっている Image credit:kyle rw
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IR活動の普及と質の向上を目指す日本IR協議会(JIRA)は11月14日、2016年度のIR優良企業賞を発表した。JIRAは毎年1回、優れたIR活動を実施している企業を会員企業の中から選定している。21回目となった今年は258社の企業が応募、大賞は住友金属鉱山と東京海上ホールディングスが受賞した。両社とも継続して投資家と対話するなど、経営トップ自らがIR活動を率先していることが評価された。
大賞2社のほか、IR優良企業賞はカルビー、コマツなど7社、IR優良企業特別賞は参天製薬など3社、IR優良企業奨励賞は西武ホールディングスなど2社が受賞した。
審査は証券アナリスト、機関投資家、ジャーナリストで構成された専門委員と有識者、弁護士など計22人で行った。応募企業が提出した調査票のをもとに3段階で行った。
経営トップが積極的にIR活動をしていること、投資家との対話を経営戦略策定に活かしていること、ESG情報など非財務情報の発信を工夫して、株主や投資家の理解を深めようとしていることが今年の特徴だという。
JIRAの佐藤淑子専務理事は「コーポレートガバナンス・コードが2015年6月に適用されて、企業のIRへの関心が年々高まっていると感じる」と話した。来年度も6月に応募を受け付ける予定だ。
written by
松島 香織(まつしま・かおり)
サステナブルブランド・ジャパン ニュースサイトの立ち上げメンバーとして参画。その後2022年12月から2025年3月まで、デスク(記者、編集)を務める。